サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

ゆる系バイクってなんだろ

ゆる系ってコトバはファッションとか、アニメとかでも最近使われているわけですが、
ことBike界の中でも使われているような気がします。


既存のカタにあてはまらない
本格志向とは、またちょっと違う独自な方向性
色、カタチ、素材が、ちょっと懐かしかったり、和みのテイストがあったり


などと、概念みたいなものを、ふと考えてしまいました。

さて、これを私の経験上のハンドルバーの例で考えてみましょかね。

90年代初頭から始まったMTB漬け生活。
当時のバーの主流は560~580mm。バックスイープは0度、3度、5度くらいまでが主流でしょうか。
純粋なXCスタイルが主流で、まだ本格的なDH系は存在していなかった時でしょう。
XCがスパルタンになればなるほど、切り詰めて500mm以下になるバカ人もいたくらいです。

これとかね!
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そのうち90年代中期になってDH系が出始めてから650mm以上のものが増えていったわけですね。
2000年前後のDH全盛期においては、ワイド化と共にライズ角度のあるものも出回ってきました。

そして、近年においてはフレームジオメトリーの変化、フロントフォーク性能の向上、レースコースの難易度Upなどの事情により700mm以上は当たり前で中には800mm越えなんていうDHerも存在するわけです。

以上、一般論めいたことをぼやいてしまいましたが、私自身の趣向の変遷に話題を移しますと。
昨年から始まった私の29erBikeLife。29erという未知の領域も新鮮でしたが、29erにマッチするハンドルバーは、700mm越えというスタイルが主流ということも当初はかなりの衝撃でした。
そうして里山トレイルで乗り込んでいくうちに、710mm・11度あたりが一番ピッタシなのかと感じてきました。

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(Salsa Pro Moto 710mm バックスイープ11度)

幅が肩幅よりも広くなれば、自ずと手首の角度も変わってくるので、11度のバックスイープがとっても自然なスタイルになってきました。
昨今では、12度のバーを愛用しており、これがMy Standardになりつつあります。

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(3T Extendo Team 710mm バックスイープ12度) 

そして、最後に通勤系Bikeですが、
26インチHTのCharge Dusterを愛用している私ですが、XC車に使っていたハンドルを流用してまして、29erから乗り換えた直後は、かなりのローディー系とも思える幅の狭さに感じます。
といってもジャスト600mmだけど。

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(Ritchey WCS Carbon 600mm バックスイープ おそらく5度)

と、ここまでは当時の流行やBikeのスタイルの違いで、割と自然な流れで変遷してきたんじゃないかと思います。

いったんここまでを(乱暴ですが)まとめてみますと、自分の中のストライクってこんな感じです。

XC(純レース系)・・・600mm前後、バックスイープ5度前後
DH系(富士見系)・・・700mm前後 1インチライズ、バックスイープ3~5度
29er(里山トレイル系)・・・700mm前後、バックスイープ11~12度
通勤系・・・(XCをそのまま流用なので)600mm前後、バックスイープ5度前後

これが、私にとっての「カタ」であり、常識化したスタンダードでありました。

さて、とっても長い前置きになりましたが、
ここで「ゆる系」に踏み込んでみましょう。

つまり、上記のカタにはあてはまらないものです。
純レーサーな競技志向、合理的、機能的にスピードを求める世界とは真逆のほうです。

それが、コレ
 
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(Ragley Carnegie's 685mm バックスイープ 25度)

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一気にバックスイープが25度に達してしまいました。
装着する前は、
「こんな角度のあるヤツは手首が不自然に曲がって気持ち悪いハズだ!」
とさえ思っていた自分がいました。

しかし、自分の常識をいったん横に置いておき、
「ま、固いコト抜きにして、ちょっと試してもいいんでないの。気持ちを楽にしていこうよ」
と、自分の判断基準をゆるくしてみたんです。

装着して2日。通勤の往復路で感じたのは、

・なんかバスの運転手になったみたい。大きなハンドルをユッタリユッタリ回してるぞ!
・一旦前に曲がってから後方に25度曲がっているので、ハンドルが遠過ぎず近過ぎず、やや上体が起きたリラックスポジションだ!
・飛ばすよりも流すほうがいいじゃんな気分

自分の常識へのしばりをユルくした結果が走りにもつながってきたと思います。
自分にユルくした分、他の相手にもやさしい目線になれればこれ幸いかなと。
(やや拡大解釈になったかもしれませんね。)

でも、私にとっての「ゆる系」への道はまだまだ始まったばかり。
この記事のカテゴリーのとおり、"Long Tail Bike"で、これまでのBike Lifeとはまた違った快楽を追求していこうかなと。



※ここまで書いておきながら、フラペからSPDに換装している矛盾に気づいてしまった。
 ま、これもコロコロ変わる(と思うので)大目に見てやってください。


オマケ
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RitcheyのステムとTREKの丸時計は、かなり相性が良い形状なのです!