サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

Cycology 新作ビブショーツをインプレテスト

 


1. Cycologyと自分の出会い

2,3年前のこと。大勢の方とカブるのが苦手な自分にとって、こんなのあるよって友人から紹介され、ビビビってキテしまってからCycologyというオーストラリアのブランドのサイクルアパレルを使ってます。
日本にも正規代理店が2020年に設立されているので、もうご存知の方も増えてきたかと思いますが、

ハッキリ言って派手です。(笑

派手というか、本国の代表自身がアーティストさんでありバイクを愛するライダーでもあるので、他社とは一線を画したアート志向があるのが特徴ですね。
そのアートにも、幾何学的なもの、スカル(ドクロ)をモチーフとしたもの、一見するとTATOOみたいな細かいデザイン、DNA、天使、花柄、ストリートアート、宗教だったり民族的だったりと、かなり多くのデザインパターンがあるので、全部ではなくてもどれかに刺さるものがあるかもしれませんね。

Cycology Japan 公式サイトをチラッと見て見て!

https://www.cycology.jp/

Instagramには、国内外のCycologyファンの画像も多数

https://www.instagram.com/cycology_japan/



サイクルジャージだけでなく、ソックス、グローブ、キャップ、アームカバー、バーテープ、Tシャツなど、かなり多くのグッズを揃えているので、好みのデザインだけちょっとずつ揃えていたら、いつの間にか全身Cycologyになっちゃうことも。まぁ、自分としてはあまり縛られずに、その日の気分で複数ブランドをミックスして着ていたりしてます。


そんなわけでCycologyファンの自分ですが、縁があって今年4月に行われたサイクルモード東京でも、Cycologyブースで2日間で6回行われたファッションショーのMCも担当する大役をいただきました。

2. Cycologyの新作ビブショーツがやって来た

さて、そんな自分に、「ショート丈ビブショーツ新作ができたのでインプレしてみて」と、嬉しい任務が!
実は冬季シーズンでは、同社のロング丈ビブショーツは既に2シーズン履いていて、適切な保温性、着心地の良さと程よいレングスの長さ、高品質なパッドには惚れ惚れしていたものの、同社のショート丈ビブショーツは試しておりませんでした。
なぜかというと、太ももの外側にポケットがある他社製品(=Ostroy社製)を愛用していてサイドポケットの有用性に大いに満足していており、あえて買い足す理由には弱かったから。

そんなポケット重視派の自分に、わざわざインプレを依頼されてきたのは、
なんと、Cycologyもサイドポケットを導入したというから!
そりゃもう俄然興味津々でテストしますよ!!!


3. ビブショーツを履いてみた

開封の儀とか、履いてすぐにブツ撮り撮影したとか、そういうのは忘れましたが走っている時の画像で紹介します。
着用したのは、Sサイズ(ウエスト32-34インチ)、色はネイビー
都心部中心に50km、ヒルクライムイベントで40km、河原ダートを45kmと、3回に分けていろんなシチュエーションで試してきました。

1) 同社のグラベルシャツと合わせてみた



2)サイクルアドベンチャーツアーin南アルプスでは撮影スタッフとして 


(CycologyではなくSigrの半袖ジャージと色味を合わせてみたかった)

3) 河原グラベルライドにて、同社のグラベルシャツと合わせて


4. 本題のインプレ

やっと本題に入リマス。すいません、いつも前置きが長くて。
履いてから気づいた順に、項目ごとに述べていきます。
各項目には5点満点で星の数を表記して行こうかと。


1) パッド ★★★★
標準的な肉厚のパッド。ノギスで測定した厚さは15mm。対してOstroyの方が1,2mm分厚い感じ。 パッドは厚ければいいというわけではない。
ヘタリが少なく適度な弾力があることと、長時間ライドした時の皮膚の炎症を如何に軽減してくれるかだと思うが、これは個人的な観測ではパールイズミと変わらない品質と言っていい。

下着なし、クリームなしで履いたけれど、この時期でも蒸れも少なく快適だった。


2) 丈の滑り止めゴム ★★★★★
極めて良い!!!!
滑り止め部分は35mmとしっかりと十分な幅があり、伸縮性にとても優れていて締め付けられて窮屈なことにもならず、脱いだ後も充血するような痕も残らない。
一日中のロングライドでもズレることがなくいのはストレスフリー。
何より、自分が一番気に入ったのは、肌のカブレが発生しなかったこと。これは個人差のあることかもしれないが、Ostroyやパールイズミではかぶれることがあったので、圧倒的な差が出てしまったところ。

3) 着圧 ★★★★★
これもフィット感によるところなので、ライダーの骨格は太さによる部分が多いが、国産ブランドよりも少し大きめの同社のSサイズは非常にフィット感が良かった。
サイズ感というよりも、もしかすると生地の特徴かもしれない。
他社よりもほんの少し厚めでしっかりした水着のよう。それなのに極めてしなやかな伸縮性があるので、フィットはしていても動きを制限することはしない。
何より、嬉しいのは、、、、生地が非常に柔軟に伸びてくれるので、トイレで男性の小用時に便利。他社よりも明らかに伸びやすいのであの時の動作が非常にやりやすかった。お腹も腰も包んでくれるようなサポート感もあり冷えにも強そうに思えた。

4) サドルとの相性 ★★★★
愛用しているTNi製のサドルの表面は合成皮革だと思われるが、全く問題なし。
滑りすぎることもなく、決めたいところで定位置をキープできるのも良い。
パッドがデカ過ぎず、後方に長過ぎたりしないのでサドルに引っかかることもなかった。

5) サイドポケット ★★★★★



サイドポケットがあるだけで評価は高いと履く前から思っていたが、いい意味で予想を超えた作りだった。。。
なんと、他社(Ostroy)と違ってポケット生地が、本体の生地と同じ厚さなのだ!
私の知る限り、Ostroyだけでなく他のブランドのサイドポケットはそのほとんどが、ポケット生地だけは透けるような薄いメッシュ生地でできている。
これ、分厚いと何がいいのか?っていうと、
本体と同じ、ヌメッとした滑りやすい生地なので、ポケットにスマホを入れたり出したりするのがスムーズに動作ができるってこと。メッシュ生地の場合、抵抗が強くどうしても引っかかることがあったのは否めない。また、ポケットが透けないっていうのも実は利点かもしれない。中に入れるものは、スマホや財布だけでなく鼻かんだ後のティッシュゴミとか、女性の場合は生理用品など、他人には見られたくない場合もあったりする。生地が厚いが30度以上の天候でも取り立ててその部分だけが暑いってことはなかった。

また、ポケットの深さも重要。
長すぎると、一番下に潜ってしまい取り出すのに難儀になることがあったが、CycologyのポケットはOstroyに比べると入り口が低いため、少し浅めにできているようで、スマホが下がりすぎることがなかった。

6) 実は背面にもポケットが! ★★★★

なんと、背面にもポケットあるんですよ。これは珍しい!

(本国の公式サイトより転載)

入り口が斜めになっているので、手を入れやすい形状なんだけど、普通のジャージだとジャージの中に収まってしまうので使いづらいかもしれない。
でもね、さすがCycologyだなって思いました。

同社のグラベルシャツを着た時の相性がバッチリなんですわ。
グラベルシャツは一般的なサイクルジャージのようにピッタリではなく、ひらひらした丈なので、めくりやすくポケットへのアクセスがやりやすかったんです。

と、ビブショーツのインプレに3000文字を軽くオーバーしてしまいましたが(笑
総じて予想をはるかに超えて評価高めになりました。
ポケットは純レース派には不要かもしれませんが、ライド中にサプリの包み紙などを入れたりするのもいいんですからね。
ポケット重要視派には選択候補の一つしていい存在だと自信を持ってオススメします。
国内では7月末に販売開始される予定だそうです。

明日もコレ着てライドして着ま〜す!