サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

650B改 Turner のメリット・デメリット(またもや追記あり)

4/27(土)
KOOWHO常連さんグループでシーズン初日の富士見パノラマを満喫してきました。
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(左奥から、Turner、FOES、Turner、TREK、Turner、GiantとTurner率高っ!!!!)

さて、今回も自己責任系カスタムで650Bに改造したTurnerですが、
走った直後に得られたフィーリングを忘れないうちに、感想やら反省など走った上での考察をつらつらと述べてみます。
おそらく国内で一番シェアの高い26インチを、650Bへ改造してしまった張本人の責任でもあるような気がしてるのでネ。

ですので、今回の記事の主題は
「26のフルサス持ってるけど、650Bにしたら一体どうなの?」ってことです。
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【メリット】
1)巡航スピードが速っ!!
ブレーキ解除後、平地や登り返しのスピードの加速のよさは歴然。スピードが殺されないで突き進む走破性の高さはCコースの入り口数十メートルで体感できます。
この日の2本目、ワタシの前を先導してくれたのは元エリート女子でありMTBプロライダーの猪俣ヒロコさんでした。おそらく彼女も100%の実力なんて出し切っていませんが、そんな彼女が平地をノーブレーキで進んでいる時に、こちらは漕がなくても追いついてしまうほどでした。
3本目は、とうとう先頭を走らせてもらったんですが、そんな彼女に「今日、調子イイね」と言われるほど。これは明らかにスピードが乗っていた証だと確信してます。

(しかし、スピードが速まるのもイイことだけじゃないってことは後述します)

2)ギャップ走破性能の高さ
上述の1)と連動しますが、あえて根っこセクションを選んでも、角を舐めたような吸収活動をしてくれるようで、非常にスムーズになります。ガレたラフロードでも、なんか絨毯を一枚上に敷いたような感覚。もっと言うと150mmのサスでも180mmロンサスに似た吸収性能がある気がします。

【デメリット or 要注意点】

1)クリアランス編
おそらく650B化するにあたって一番のネックになるポイントでしょう。
タイヤを嵌めた時の無荷重時には、クリアランスが問題ないレベルであっても、フルボトムした時のクリアランスもチェックしないといけません。
この点において、ワタシはRユニットのガスを一旦全部抜いて手でフルボトムさせてみてクリアランスを確認することを怠っておりました。

結果的には、今回の設定・仕様ではアウト!! (がーん!!)

チェーンステイやシートステイのクリアランスは余裕があったのですが、フルボトムした際にシートチューブとタイヤが干渉することが判明!!! 
試走時に大ジャンプした際、シートチューブにはタイヤセンターのトレッドをこすった跡がありました。
暫定対処として、柔らか過ぎたユニットのエア圧を少しあげることでフルボトムを避けることができましたが、やはり26には26ホイールかな~?


2)タイヤ編
以前、Turner Fluxで走った里山トレイルと、今回の富士見DHではトップスピードの違いは明らか。コーナー突入時に滑るスピードを殺す幅も大きく、ブレーキコントロールは最大のキモでした。
WTB WOLVERINE2.2のような細かい連続パターンのタイヤは中低速や上りにはイイけど、ギャップが多くてスピードの変化が激しいDHにおいては設置時間が減少するわけで、DH向けでないと頼りないと感じました。
650Bでも下り系に寄るなら2.3-2.4inch幅のフリーライド系タイヤが欲しいところ。
特にコーナー手前の直線が26の時とに比べ想像以上に速いので、きちんスピードを殺せる大型ブロック系パターンがよいと思います。
改めて、軽量性よりもハイグリップの意味を痛感。願わくばMaxxis HigrRoller 2.4かな!
(製品として650Bも登場してますね。正規に国内で販売するのを期待しましょうか!)
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ちろさんBlogでスペシャの650B DHプロトの写真がありましたが、そのタイヤもいいね!
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3)サグの重要性
サグ30%という教科書通りの設定で1本目を走りました。650Bバイクはスピードがグングンと乗ってしまうので、スプリングが戻る反発力が弱いと、レーンチェンジのきっかけとしてタイミングが遅く、上下の挙動が大振りになってしまうモッサリ感が前面に出てきました。

そこで、サグの量を25%に変更して走行。明らかにスピードのノリが違いました。安易にボトムしないから、コーナー後の姿勢の立て直しが早くなり、路面追従性も向上したような快速ライドが堪能できました。
「650B=サグ少なめ」が正しいとは言い切れませんが、ハイスピード対応のためのセッティングを考慮する必要があるでしょう。

<<<< 訂正の追記  >>>>
またまた、恥ずかしながら間違っておりました~~~。
どこで記憶してしまったのか、サグ30%なんていう数値。まったくのウソっぱちでした。
よくよく調べてみたら、通常は15~25%という範囲が正しいのであります。
正しいマニュアルはコチラ→ TALAS RLCRP23 
マジで恥ずかしい勘違い野郎でございました。
富士見でのライドで25%にして適正な気分になったということは、結果としては正しい値なのですが、いやいやマジで赤面中です。
次は20%の範囲で試せれば幸いかなと。。。

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4)泥つまり編
論より証拠の画像を一枚。
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手前は650B化したマイ・Turnerで、奥はDr.永井店長の純粋な26inchのTurner RFX with ARDNET 2.4インチです。
BB付近の泥の付着に注目!26インチのノーマル仕様と、650B仕様でもあまり大差ありませんでした。というかこの日はかなりコンディションが良い日でしたのでラッキーでした!
また、フロントフォークに装着したベンダーフェンダーも、マッド対策には非常に有効なのは言わずもがな、泥が詰まって抵抗になるということは皆無でした。

5)ハンドル編(650B化とは関連性が少ないけど)
もともと29er用として使っていた3T EXTENDO PROを使ってしまいました。
バックスイープが12度もあるのでワイドバーを”引く”ためにはとっても有効なポジショニング。
しかし、DHにおいてはハンドルを切った時や、ダートを抑え込む時の角度の違和感を多々感じる結果に。10年前のハンドルバーの軌道軸がカラダに染み付いていたんですね。やはりDHにはDH用のバックスイープ少なめのバーで押さえ込むのがピッタシですな。


【結論のような持論のような。。。】
大径化による恩恵はすぐにわかるレベルですし、ホイールベースも変わらないのでハンドリングもそんなに悪影響はないでしょう。650B化は速く走るカスタムとしてはとっても有効です。しかし、ボトミングした際の干渉度合はフレームによってまちまちなので、まずはフロントのみ650B化というのがお手軽カスタムなような気がします。(HTならボトミングとは無縁なので、両輪とも試してもイイかも)

次回、富士見に行く機会があればF:650B、R:26でスピードの乗り、走破性の変化を確認してみようと思います。


【番外】
数年ぶりの富士見パノラマCコースでしたが、後半の造成されたバンクのデキの良さは特筆ものです。里山にはありえない気持ちのよい連続コーナーでは発狂せざるを得ないでしょう。バンクの斜度に垂直にBikeを預ける姿勢ができた瞬間、思わず鳥肌でました。
全体としてもトレイルの両側の木々がきちんと間引きされていて、コースに陽射しが入り明るくなって、コース幅も以前より広がっているので、非常に走りやすいですね。
反面、スピードがグングン出ちゃうのでコントロールできる範囲に自制する勇気が必要です。



【今回のBikeの主な仕様】
フレーム:Turner After Burner DH 1998 (2009のRP23に換装)
フォーク:Fox TALAS 32 RLC (26inchフォーク)150mm仕様
タイヤ:WTB WOLVERINE 2.2inch 650B
リム:Stan's NOTUBE Crest 650B
ブレーキ:Shimano Saint 810系(ローター径 F:180mm、R:160mm)
シフター:Shimano XTR 970系
チェーンリング:Blackspire 38t
クランク:Shimano XTR 950系 5アーム PCD110mm
ハブ:前 XT 15mmスルー、後 Hadley
ステム:Thomson
バー:3T EXTENDO PRO
シートポスト:Thomson
サドル:CHROMAG LINX
総重量:13.7kg

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あ~、また行きたい



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今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました!