サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

シューズカバーは適材適温+α の時代へ

2024年、新年一発目の投稿となりますが、本当は昨年の11月ぐらいに書こう書こうと思いつつ、少し温めてしまいました。(シューズカバーだけに)

遡ること3ヶ月以上前、まだ残暑も感じられる暖かい秋の頃。
冬が終わりかけるオーストラリアから、ご当地ブランド「Cycology」の冬シーズン用のニューアイテムが入荷したということで、出来立てのシューズカバーを入手しました。

左側:Velo Tatoo Cycling Shoe Covers
右側:Life Behinds Bars Cycling Shoe Covers  (ともにCycology 定価4500円)

私も何度か行ったことあるオーストラリアは、地域差もありますが基本的にあまり寒くない国。なのでこのプロダクトも厳冬期用ではなく、秋から春先の3シーズン用の使いやすい素材感でした。
ここ10年近くで集めてきた他社製品もいくつか揃ってしまったので、改めてシューズカバーをいろんな角度で考えてみよかなと。

 

 

 


A. シューズカバーをする5つの理由


今サラ感が強すぎて、タイトルにするのもおこがましい。。。
そもそもシューズにカバーを付けようと思ったのは、こんな理由からだろうと、これまで必要に迫られて購入してきた時の記憶を遡りながら考えてみました。



1.寒さをしのぎたい
秋も終わりかけ、そろそろ冬モードのジャージやジャケットが必要になってくると、指先の寒さをしのぐならば、指切りグローブ→長指グローブ→防風素材グローブ→耐風保温グローブとグローブの厚さや保温性を変えて対応します。

つま先も同様。夏用の通気性の良いシューズでは、つま先が冷え切ってしまうので、シューズカバーを付けて対策するのが昔からの王道スタイル。
もちろん、シューズカバーで対応できない低い温度域では、ウィンター用シューズを使いますが、やはり軽くてペダリングしやすい夏用シューズ+カバーという運用はアリ中のアリ!!!

2. 防水して快適さを守る

多少の小雨でも快適に走りたい時があります。まぁ本当に暑い夏期ならば濡れたとしても気温が高く、すぐに乾くからカバーは不要ですが、そうでない時期に足元が濡れるというのはジメジメして不快になるので、できる限りサラっと快適でありたい。そんな時のためにシューズカバーは機能しますね。
ただし、ザーザー雨の本降り状態で長時間走ると、シューズカバーの上から水が浸水してくるので、+防水パンツなどの対策が必要となります。

3. 泥・砂などの異物の混入を防ぐ

オフロード走行時に跳ね上がる砂や小石、草木など、これらがシューズ内に入り込んで、不快や激痛になることもあります。小石や草木が入って痛い場合、走行中止してシューズを脱いで異物を除去することは、誰しもあるはず。
シューズカバーはもちろん、異物混入を防ぐためのゲイターというプロダクトもあるくらいです。レースなど降りていられないココ一番という状況ではカバーは有効なのかもしれません。

4. ファッションコーディネイト

おそらくシューズカバーの存在をはっきりとさせたのはツール・ド・フランスのような自転車大国のステージレースではないでしょうか?華やかな彩りのチームジャージに一体感のあるコーディネイトでまとまったシューズカバー。雨対策というよりシューズの表面の空気抵抗を抑えるためとも言えますが、あれは視覚的にも影響度大きかったですね。Ave30kmにも満たない自分ですので、空気抵抗の低減というよりあえてファッションという意味合いで表現しますのでご了承を。

5. 被視認性の向上

上記4とかなり近い意味合いですが、昨今はネオンイエローやネオンピンクなどビビッドな色合いが増えてきましたね。10年前は地味な黒が主流だった気がしますが、ポップな差し色で主張するオシャレなRaphaが人気を博してきたことで、地味目なオッサンライダーにもポップな色使いをする人がどんどん増えたのはとっても良いことだと思います。昔のド派手なトッププロチームのチームジャージを着るチャレンジ精神は、オシャレ路線に変遷してきたのかもしれませんね。

また、派手な色使いだけでなく、反射素材を使用して夜間ライドに有効な被視認性もググッと向上しているのも、安全走行には奏功することでしょう。

B. 個人所有のシューズカバーたち

こんなことを書き連ねている自分ですが、前項のようなシューズカバーの目的をバランスよく考えて買ったことは一度もなかったです。これまでに買ったモノたちは、その時々に必要な購買欲求・理由があったのでしょう。ちなみに合わせるシューズは主にSHIMANO RX8 グラベル用シューズでサイズはEU43 27.2cmです。

 

1) mont-bell サイクルフットカバー (ハーフ)

つま先と足の甲部分だけのカバーで、どうしても冷える時にシューズを脱がずに、シューズの上から追加装着できるタイプ。GORE-TEX INFINIUMという防風・透湿性に優れた素材。ただし、、、黒いスリッパを履いているように見える。(サイズ:S/M)

Blue Lug製のティッシュケースに入れて携行できるサイズ感は◎。ケース込みで80g


2) mont-bell サイクルレインシューズカバー (フル)


GORETEXのような防水透湿性素材を使用したフルカバータイプ。
これは、もうどうしても雨走行しないといけない時に必要に迫られて買ったもの。
伸縮性は少しあるもののピタッとすることもなく、現場検証に立ち入る捜査官のような存在感。見た目よりも機能一辺倒なビジュアル。(サイズ:S)

 

3) PEARL IZUMI  ウインドブレーク プリントシューズカバー

自分の中では一番分厚い、耐風性・保温性の高いシューズカバー。
公式サイトによると5度まで対応とのこと。靴底のラバープロテクションもしっかりしている。PEARL IZUMIという信頼ブランドではあるが、最近ではRaphaとかCycologyとかPas Normal Studioを着ることが多い自分には、ちょっと浮いた感があるのは否定できない。(個人的な感想です)これだけはMTBシューズに合わせるため少し大きめのL

4) Ostroy Shoe Covers

2,3年前、ついシャレのつもりのような軽いノリで買ってしまった。NY生まれのItaly生産のサイクアパレルブランドのOstroy。NYってだけで買ったが、これが中華のパクリブランドでアリエクで売っていたら買わなかっただろう。(なんというミーハーな理由じゃ!)
見た目は、まんまコンバース! サイズはL/XL

通気性抜群で、防水性なし。つまり見せるためだけという割り切り!
意外と勇気がいるのと、薄い生地で耐久性は低そうなので、使用頻度は極レア。
今、公式サイトを覗いてみると画像はあるものの売ってない??
ちなみに、過去には4パターンもあったみたい。(本家のC社に訴えられたのか??)



5) Cycology Shoe Covers

そして、今回手に入れたのがポップでアートで唯一無二感たっぷりのデザイン多めのCycology。なんと6パターンカラバリがあって、23〜31.5cmまでを3サイズで対応。私はサイズMでぴったりでした。
ツルツルしたビニール素材に見えますが、こう見えて伸縮性もあって、裏起毛で程よく暖かく、体感では7、8度ぐらいの外気温から十分に機能してくれる中々のスグレモノでした。

 

C.  実走後の主観による5点評価

ここで、上記Bの5つのシューズカバーをAの5大理由を評価軸にして、レーダーチャートを作ってみました。ハイ、とっても主観が入ってます。スミマセン。
IPhoneのアプリでチャチャっと作ったチャートです。

 

 

D. シューズカバーに何を求めるか


使いたい目的、求める機能、ファッション性をどこまで追求するかにもよりますが、適温の温度域や、防水対策としてのものと、被視認性やファッション性も求めるかで、かなり点数に差がつくのは言うまでもありません。

が、

予想外に、Cycologyがファッション性だけでなく、機能面でもなかなか使いやすいのであります。これまでシューズカバーというのは、雨や低温といった普段とは違う厳しめの状況で使うがために、機能優先だったとは思いますが、サイクリングにもファッション性やユニークさが求められている時代になってきたのではないかなと。

本投稿では、自分の所有してきたシューズカバーを比較して、振り返ってみましたが、次の投稿では、最高得点をマークしたCycologyのシューズカバーにフォーカスして、使用感や、外観などのインプレッションを綴る予定です。