サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

子どもの自転車を買ったら行う5つのこと+α

今日は、娘の7歳を迎える誕生日。
私たち親からは、娘に自転車をプレゼントしました。
そりゃ、もう喜んでくれましたわ!
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さて、諸事情により近所の大手自転車チェーン店で購入したわけですが、
納車時は、組み立て直後の動作確認程度の点検と説明のみで5分で終了。
せめて、プロとしての自転車屋さんの口から、ブレーキのかけ方、スタンドの立て方、ギヤチェンジのやり方くらいは説明するくらいして欲しかったのですが、もうそんな時代ではないんですかねぇ。。。
親が説明するのと、自転車屋さんが説明するのとでは、聞く側として、意味合いも真剣度合いも違っているわけで、納車時の説明というのは非常に価値あることだと自分は思っております。

(本当はいつも私が通っているプロショップで購入したかったんですが、娘の欲しかった自転車を取り扱ってなかったのでした。ザンネン)

自転車は人の命を預ける乗り物ですから、いくら子供用と言えども、いや、小さな力しかない子供用だからこそ、100%の性能とキッズのカラダに合わせたセッティングというのは必要だと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、
自転車を自宅に持ち帰った直後、娘にとって「快適・安全」な仕様にセッティングを行ってみました。
決してマニアックなパーツに交換したとかではなく、あくまで標準装備のパーツを娘のために調整したというレベルですので、お子様バイクを買った方の参考になればと。

【引きが重いブレーキ】
引きが重い=子供の小さな握力では強力なブレーキ操作ができないブレーキって多いですよね。ママさんが乗るママチャリも然り。
停止すべき時に、ちゃんと効くブレーキにするだけなんです。
決して、瞬時に最大パワーでタイヤロックさせるカックンブレーキではないですよ。

いくつか、原因があるので、一つ一つ問題点を解決

1) 長すぎるブレーキホース
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フロントブレーキのケーブルが長過ぎてたので、最適なカーブを描きながらハンドルを切っても短過ぎない最適なRを描く長さを見極めて、ブレーキホースをカット。
(身長が伸びてハンドルをあげた時のバッファも考慮ね!)

もちろん、ケーブルの先端はフラットな断面になるようやすりがけを行い、千枚通しでインナーホースの出口を滑らかにしてスリックハニーをインナーケーブルに薄く塗布しておきます。
こうすることで、ブレーキケーブルとホースの摩擦抵抗が一気に低減します。

2) 強すぎるリターンスプリング
子供用バイクでも、ブレーキキャリパーは大人用をそのまま使っているのが現状。
キャリパーのスプリングの強弱は調整機構が無く、弱いスプリングに交換するのも至難の技です。
そこで、ブレーキレバーを分解して、レバーに内臓されたリターンスプリングを取り除くことにしました。
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レバーの支点近くにあるボルトを1本外すだけで、簡単にバラせました。
このスプリングが無いだけで、レバー自体にはリターンする力がゼロになりますが、キャリパー側のスプリングが強いので、リターン速度は全く問題がありません。

上記2つの作業だけで、引く力が30%ほど軽くなったと体感できました。

3) 遠すぎるレバー位置
購入した直後というのは、大抵、工場出荷時のレバー位置なんです。
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つまり、レバーがハンドルグリップから一番離れている位置です。
22インチのキッズバイクに、そんな手のデカイ子供が乗ることなんてありえないのに、どうして自転車屋さんの多くはこのままで納車してしまうんでしょうね。
(ちゃんと作業できるプロショップはいくつもあります)

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レバー位置はプラスドライバーだけで変更できる簡単な調整です。
手の小さい娘に合わせてレバーを近づけ、同時にブレーキレバーよりも内側にあったベルを外側に変更してベルを使いやすい位置にしました。

レバー位置を変更すると、ブレーキが効き始める位置が変わってきますので、ブレーキワイヤーを固定する位置を変更。

ギュ〜っとフルブレーキした際に、最大握力が出せる位置というのは、かなりグリップに近い位置なので、何度も調整してはちょうどいいアタリ位置を見つけます。

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ケーブルのリーチ調整したついでに、ワイヤーキャップをミントカラーのフレームに合わせてグリーンに変更してあげました。こういう「Myカスタム」って女の子のハートに刺さるんですよ。

【合っていないポジション】
前述のブレーキの他、
ステム(高さとハンドル角度)、サドル(高さと前後位置)など、
調整幅のあるパーツは多いので、子供の身長や各種リーチ、経験値によるサドル高などを調整します。
この辺りも、本来は自転車屋さんが乗り手となる人の体格や経験値などから読み取って最適解をサラッと導き出すことで、
乗りやすさが激変し、自分の自転車がさらに好きになるだけでなく、自転車ショップスタッフへの信頼へと繋がって、対面販売の価値が上がり、その後のアフターケアも面倒を見てもらおうという正のスパイラルが存在するはずなんですが、雨後のタケノコのように増えてきたチェーン店の新入社員クンには、そんなことを求めてもムダなんですかねぇ。

4) サドル位置変更
成長著しい娘ですが、少しでも長い期間、自転車を使おうと思い適正サイズギリギリでタイヤ径22インチのフレームにしました。(一応、店員も勧めてくれたので)

ところが、サドル位置を最大限に下げても、シートレバーが邪魔してあと3cm下げられず。。。
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クイックレバーを取り外し、内径8mmのナット固定とすることで、サドル位置を最大限に低くすることができ、娘の不安を少し取り除いてあげることに成功。

5) ステム高さ・ハンドル角度の変更
これもリーチの短い娘に合わせるため、最短位置を割り出して調整。
これだけで、3cmは手元に寄せられました。
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作業のシメに、、、
これは、調整とは別のカスタム作業ですが、
スポークに装着するキラキラした飾り物を、娘自身の手で取り付けさせ、
オーナーとしての自覚を植えつけました。
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これで、娘仕様のバイクとなりました。
さぁ、これからはマンツーマンで乗り方や交通ルールを教えていって、
自転車のもつ楽しさ・快適さ・広がる夢などをゆっくりじっくりと伝授していこうと思います。

本日も、最後まで読んでいただきありがとうございました。