サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

三位一体じゃなく、五位一体の「超お得ツール」

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いったい、どこまで便利になるんだ!
こんな便利工具、欲しくないわけないじゃないか!

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いつも何かしらアイディア商品的なツールをクールなセンスでプロデュースしてくれるWolfToothから、またまた新作です。

正式名称は
「Master Link Combo Pilers」
マスター・リンク・コンボ・ピラーズ

長すぎる名称じゃ
勝手に略称を与えちゃえ、命名マスリコンピちゃんだ!

(国内正規代理店は、言わずもがなAlternative Bicyclesさんです)

世の中に、十得ナイフのようなマルチツールはたくさんあります。
もちろん、自転車業界においても、マルチツールはあまた存在しておりまして、
ヘックスレンチ、+/-ドライバー、チェーンカッター、トルクスなどが代表格であります。

コイツは、そんな既存のマルチツールとは違うニュータイプ
なかなかのお買い得というか、使い勝手の良い機能がこんなちっさいのにギュギュっと詰まっています。
では、紹介していきましょう

1.マスターリンク・プライヤー 
(=ミッシングリンク・プライヤー)
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公式サイトには9,10,11,12速チェーンに対応するとありました。
コレ一個でいろんなチェーンに対応しますね。

なお、通常、ミッシングリンク外す時に使うものだと思われてますが、プライヤーの開閉角度が広く取られているので、
実はパチンとつける時にも有効ですのよ!

もう、『リンクコマを最適な位置に合わせて、クランクをエイや!!って回してパチンと止めるやり方』はしなくても大丈夫です。(この説明でわかる人いる??)
特に新品のリンクは締め付けが硬いですからプライヤーで効率よくできるのが吉です!


2.バルブコア・リムーバー

はい、これは今までも単体ものではありましたね。
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赤いのは、本家本元のNotubesのバルブコア・リムーバーです。
手前の金色のは、Panaracer製のバルブコアツール
バルブキャップとリムーバー機能がセットになったもの。これのおかげで、携帯性がかなり向上したのはよかったですね。
でも、ちょっとボテっとしちゃうのは否めなかったかな。。。

で、今回のマルチツールの場合、ココがバルブコアレンチになっております。
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Yの字に空いている穴は、バルブコアを挟むちょうど良い幅になっていて、Y字の3つの先のうち、どこでも都合の良い穴を使えばOKです。

ちなみに、バルブをつかむ幅は微妙に各社とも違っておりまして

WolfToothは4.3mm
Notubesは4.8mm
Panaracerは4.4mmとなってました。

手持ちのチューブレスバルブのコア部分は4.2mmでしたので、
ガタが一番少ないのがWolfToothという結果となりました。

ただ、ここで、重要なのは、締め付けトルクです。
アダプター自身の直径がNotubesは9.6mm、Panaracerは7mmでして、
これでも十分に開閉することが可能。

対して、WolfToothは50mm以上の全長があり、てこの原理で軽く回すことができます。固すぎてなかなか開けられないコアを緩めるのには大変有効な反面、締めるときのトルク管理は締め付け過ぎないように慎重に締めることが重要ですね。
締めすぎた場合、バルブ全体が共回りするなどして、最悪のケースとしてせっかく気密性を保っていたバルブの根元にエア漏れが生じて、シーラントやエア漏れが発生するなんていうこともないわけじゃありません。

ここは、一度このツールを使ってどれくらい締めたら適正なのか、テストしておいたほうが良さそうです。


3.バルブナット用プライヤー

今回、コレを欲しくなった最大のツボがこの機能でした。
チューブレスタイヤでもしも、重篤なパンクをしてしまい、シーラントでも塞げず、タイヤブートでも、Samurai SwardでもNGな場合、手っ取り早い対処方法は
「チューブを入れる」
わけですが、
その際、チューブレス用バルブを取り外さないといけません。

しかし、このチューブレスバルブって、リムやリムテープと密着させてエア漏れを無くしたいがために、結構タイトに締め付けている場合が多いんですよね。
室内でメンテする時はたいていラジオペンチなどのプライヤーを使って取り外すことが多いのです。

このバルブナットプライヤーはとっても秀逸な出来具合!
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なんと、マスターリンクミッシングリンク)プライヤーの根元に凹みがあって、
直径11mm前後のバルブナットを掴むためにちょうど良い曲線になっているのです。
しかも根元で掴むために、その握力たるやかなり強力でした。
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たいていのバルブナットはローレット加工(滑り止め加工の溝)が施されているため、
このプライヤーで掴んでも滑ることはありませんでした。
これなら、バルブ取り付け&取り外しにもストレスなく作業することができます。



これも、このツール独自の機能の一つと言えましょう。
今まで、小袋のようなものに収納するしかなかったあのミッシングリンクがスッポリと入ってしまうのです。

このツールの片方のレバーを開けると、艶かしいほどの削り出し加工が見えます。
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じゃじゃ〜〜んと、なんと2ペアも収納できるのです。
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もう一度言います2ペアです。

私のようなSSとギアードを交互に乗る場合、
SSの時には9s用のコマを、ギアードの時は11s用のコマを1ペアずつ持参していれば、このツールがどちらのバイクにも役立つ心強い味方になるのです!

ちなみに、真ん中の銀色の金属は強力磁石になっていてレバーをクローズ状態に保つ上で役立っているのと、ミッシングリンクを磁気でくっ付ける構造になっているので、不用意にミッシングリンクを落とさない仕組みになってます。

公式サイトの動画がコチラ

コレ考えた人、ホント頭いいなぁ。
こういう発想ができる”やわらか頭”になりたいなって、つくづく思いますね。


5.(剛性高めな)タイヤレバー

最後の機能はシンプルにタイヤレバーです。
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タイヤレバーというと、硬質な樹脂系のものがほとんどですが、
タイヤとリムの相性がきつくて硬い場合も、たまにあります。
樹脂系の既存のタイヤレバーでは歯が立たない時、最後の頼み綱として、この超剛性高いタイヤレバーを使うのがいいのかなって、個人的には思います。

ただ、タイヤレバー一本だと、実際にはタイヤは取り外せないことがあるので、
私なら他の樹脂系タイヤレバーをあと2本追加して所持することにしますね。


さて、おさらいです。
ヘイ! ブルゾンちえみカモン!!!

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重すぎるラジオペンチ♪
でかすぎるマスターリンクプライヤー♪
タイヤレバー♪
バルブコアリムーバー♪
バラバラになりやすいミッシングリンク
あなたは、これからも
304gもある装備を持ちますか?

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38g
(単体重量)

これからは、マスター・ンク・コンボ・ラーちゃんを持つのよ!


実践的には、タイヤレバー2本とリンク1ペアのこのセットですね。
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(リンク1ペア、ミシュランのタイヤレバー2本込み)


<補足>
このプライヤーの軸となっているところに、同社のチェーンリングボルトが装着されておりますが、ロックタイトで固着されているらしく簡単には取り外せないので、緊急用チェーンリングとして使うことは考えない方がいいみたいです。

いじょう、
またまた、長めなインプレでございました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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