タイヤレバーにアレが付いてニコイチになった!!!
知っている人は知っているウワサのパーツを入手することができました。
Clever Toolといいます。
リンク先のFBページには、一番の特徴であるミッシングリンクを外す動画がありますね。作業性の良さとシンプルな構造は一目瞭然で見ての通りですね。
こういった、面白い新商品に関する投稿はたいがい長文になる傾向があるので、ここから心して読んでください。(笑
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入手する前からすでにこの動画は見ていたので、ミッシングリンク外す検証は後回しにしました。
1. ミッシングリンク外しって、そもそも必要なのか?
2. タイヤレバーとして、出回っているものと比べてどうなの?
3. 結局、私はこれを使うの?使わないの?
の3点に絞って考察を進めることにしました。
1. ミッシングリンク外しって、そもそも必要なのか?
いきなり、まわりりくどい検証から始めて、まことにすみまめ~ン
というのも、つい2週間くらい前に、当Blogでこんな投稿をしたからです。
「ミッシングリンクを専用工具なしで外す術」(2016/12/30投稿)
この投稿をした後、「指先でギュって押しながらずらすと外れるよ」ってコメントもいくつかいただきました。みなさん、いろいろトライして編み出しているんだなって感心させられたほどです。
ただ、あったほうがベターなのかもしれません。
ミッシングリンクにも「ゆるいもの・きついもの」の個体差があるということ
また、おろしたての新品だとたいがいはきつくて指だけではどうにもならない場合もあります。
また、出先で指を怪我してしまった時とか、どうしてもグローブを取りたくない場合や、油まみれのチェーンを触りたくないってこともあるかもしれません。寒い時期に手がかじかんでたり、十分な摩擦力を得られないことも考えられることでしょう。
なので、もし専用プライヤーがあるのであれば使ったほうが確実に作業ができるという精神的安心を得られるはずです。
でも、さすがに、ツールボックスの住人である専用プライヤーは持ち運び用にはデカイっすね。
2. タイヤレバーとして、出回っているものと比べてどうなの?
さて、ここで注目すべき視点をガラっと変えます。
ミッシングリンクプライヤーとしての機能には、外すこと自体にテクニックや力が必要でもないため、あまり精度や強度を求めるものではないと感じております。
なので、タイヤレバーとしてきちんとつかえるものなのか?ってことに重きを起きたいのです。
このレバーが届くまでの間、唯一気になったのがこの点なんです。
なぜなら、ニコイチになったことで、メリットは既存のタイヤレバー単体を持たなくてよいからです。
つまり、タイヤレバーとして十分に安心できる性能がないと、結局、既存のタイヤレバー単体を従前通り持参するなんて本末転倒チックなことになりかねないのです。
比較したのは、コレを含めて4種類です。
左から、
どれも、いい持ち味があるので、用途別に使っていたりしております。
説明は後述しますが、とりあえず久しぶりに表を作っちゃいました。
・重量
実は、手にした途端一番ハッとさせられたのが、重量なんです。
ズシッと重いんです。まるで超高級な備長炭と、そうでない安物の炭の差くらいに違いがあります。
次点がPEDROSですが、全長が1cmしか違わないのに、CleverはPEDROSの1.5倍も重量があるんですから、これがタダモノではない材質であることがわかります。
かなり比重の重い特別な材質でできていることでしょう。
それは、従来のプラスチッキーな樹脂とは全く違うことをぜひとも動画で
「お聴きください」
ね?「高級備長炭のようだ」と思わず形容したくなる高音質=硬質な音色でしょ!
関係者の方に聞いた所、
「レバー自体かなり分厚いのと、強度も出る様に配合された素材を使ってる」
だそうです。
レバーとしても一級品のものを作ろうとした開発陣の努力が見え始めてきました。
・スタッキングについて
携帯ツールである以上、あまりかさばってはいけないのですが、
上の表で「スタッキング厚さ」を測定しました。
このように、重ねた時の最厚部分の測定方法です。
このような測定方法ではありません。ねんのため
PEDROSは厚みもあれば、上記のとおりオフセット量も大きいので詰め方によってはかさばることも想定されます。
また、パチンと合体させることができる方がバッグの中で暴れないのでメリットになるわけですが、Clever、PEDROSはきつくはまってくれるので◎です。
Panaracerは構造上はできるのですが、長く使っていると嵌合部の角が丸くなってしまうのか、すぐに外れるようになってしまい耐久性に難ありでした。MICHELINはパチンとハマる構造ではないので、いつも輪ゴムでまとめてますが、出先で輪ゴムが切れたり紛失したりするリスクがつきものです。
・爪の厚さ
この爪の厚さ・形状・耐久性こそが、使いやすいタイヤレバーになるかならないかのキモだと私は思います。(爪がNGなのは詰めが甘いってか?! 寒)
ただ、薄いと耐久性も悪く、すぐに曲がってしまったり、折れたりすることもしばしばあるので、最新の注意を払って使用し、先が曲がったものは処分します。
また、ビードのみをつかんだつもりがチューブにも引っかかってしまって、タイヤを外すつもりがチューブに穴を開けてしまうなんてことも経験済み。
つまり、薄すぎても分厚すぎてもダメというのが持論なのであります。
そこで、このCleverですが、とってもいい感じでした。
PEDROSとPanaの中間でしたからね。
・ビードをめくった時の出っ張り量??
意味不明な見出しですみません。
つまり、これはリムとビードに挟まった爪部分の厚さと形状によって変わってくる量でもあり、2本目のレバーを差し込みやすくするのかにも関わってきます。
これが、その厚みのせいかCleverは4種類中、最高の出っ張り量がありました。かなり大きくめくれるぞってことがいえるのかもしれません。
厚さでいえばPEDROSも十分厚いのですが、オフセットされているので、スポークにひっかけた時点では、あまり外側にビードを押しやってくれないのです。
※MICHELINはスポークに引っ掛けられないので比較対象外です。
本来なら、2本目を食い込ませようと思ったのですが、1本目でかなり外側までビードを寄せてくれたために、2本目を入れる隙間がタイトになってしまい断念しました。
そこで、次の写真のように、1本目を水平に右側へスライドさせてみると、するするとビードが外れました。
このような使い方ができるのもレバーの横の側面に適度に厚さがあるから押しても指が痛くないのです。爪の横側面の適度な丸みがこうしたスライド方向にも奏功してくれるのでしょう。
表の一番下にある「スポーク止め」とは、「スポークに引っ掛けて固定することができるか」を表しております。
Clever、PEDROSは、かなり強力に固定されているので◎としました。
Panaracerもちゃんと引っかかるですが、たまに弾かれたように滑って飛んでいきます。これは自分の技量の無さなのかもしれませんが、前者2つに比べるとかかりが浅めです。MICHELINはスポーク止めがないので、このような使い方には適しません。
(使用ホイールデータ)
タイヤ:Sim Works HOMAGE 700×43c ブラウンサイド
リム:Stans' ARCH EX
チューブ:MAXXIS
このタイヤとリムのの組み合わせはかなりキツ目です。レバー無しではビードがはまりません。
3. 結局、私はこれを使うの?使わないの?
薄いものと比べてスタッキングの厚みこそありますが、「ビードを嵌める・外す」の本質がきちんとこなせる大変優良なレバーであることがわかりました。
サドルバッグなど、携帯するバッグの積載スペースに余裕がある方なら十分にアリだと思います。作業効率がよく、耐久性もありそうなので、ツーリングのお供としては長く使える商品だと思います。
反面、重量があるので、積載スペースのミニマム化や軽量化を狙う方にはちょっと抵抗感があるのもわかります。
今までツーリングのお供にしていたPanaracerのレバーは一旦ツールボックスに戻っていただきますが、ラッキーなことに、Panaのレバー袋に1cm以上大きいCleverのレバーがスッポリと入ったんです!
はい!これで決まり!
明日から携帯ツールの一軍選手になりましたゾ!!!
これに、タイヤブート2枚とClever Tool2本入れてピッタンコなので、袋の中で不用意に暴れないのがいいですね。
さて、最後に付け足しみたいな位置づけですみませんが、
ミッシングリンクを外してみました。
タイヤレバーを使う時のような力は不要です。まったく問題なく使用できました。
また、このレバーの合体方法がひっじょ~~~によくできているんですよね。
説明書もいらないほど、簡単に合体ができます。
驚いたのは、その造形の良さ!
合体させた後に、ぶらぶら持っても落っこちません。
ここも開発者は相当に力を注いだことでしょうね。レンチを片手で持って、もう一方の片手でチェーンを持つとき、プライヤーがバラバラになっては効率が落ちますからね。
SHIMANO CN-7701 9s用で行ったのですが、現行製品である以上、おそらく11sチェーンも対応しているものと思われます。
以上、タイヤレバーのことなのに、3600文字以上もある記事になってしまい、
またしても「ヤッチマッタナ!」な投稿でした。
最後までおつきあいいただきありがとうございます。