サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

OPINELというナイフ

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10数年前、自転車を愛するのと同様に、山登りやオートキャンプを盛んにやっていた頃がありました。
その頃、ネットで下調べしたわけでもなく、職場に一番近いODショップで
「うーーん、手頃だし、シンプルだし、コレにしよう」って、単なるフィーリングで買ったOD用のナイフがOPINELという、木製の柄が付いたODナイフでした。

安いですよね。今でも1400円ちょっとで切れ味の良いナイフを入手できるわけです。


たまに、食材を切ったりした程度で、、ほとんど使わなくなっていましたが、
今年のバイクパッキングのキャンプライドでは、焚き火・飯ごう・ロープワークなど原点に返ったスタイルを目指してみようかと、このナイフを復活・再活用することに決めました。

購入時、全く調べたことがなかったのですが、OPINELというのは120年以上も歴史を持つフランスの超老舗ナイフメーカーさんなんですね。
日本でいうところの肥後の守みたいなものに匹敵するようで、最初に与えられる本格ナイフの位置づけだそうです。

当然、愛用者も多く、ちゃんと手入れ方法もあちらこちらに掲載されていたので、
儀式めいた作法が大好きな私も、カーボン刃(炭素鋼)の手入れを実施してみました。

【黒錆加工とオイル仕上げ】
「OPINEL カーボン」で検索すると、まずヒットするのが黒錆加工です。
通常の赤錆をつけないように、あらかじめ化学反応を起こして酸化させて黒錆の皮膜を作ることで、赤錆を防止することだそうです。

99万回以上再生されている詳細な解説動画がコチラでした。

OPINEL 黒錆加工&オイル仕上

ピンがなかなか外れず、万力を使ってようやくブレードのみをとることができました。
軽く刃を研いだ後、エタノールで脱脂しました。
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家にある紅茶のうち、一番濃い味のでるティーバッグを使い、
特濃紅茶8に対してお酢2の割合の混合液を作ります。(酸っぱ臭いので要換気!)
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500ccのペットボトルをブレードの入る大きさにカットし、
作業用の容器も作りました。
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緊張の一瞬! ナイフを混合液に漬けます!
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そして、1時間たつと
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混合液は真っ黒に、臭いはさらに強烈な「変なお酢」の香りが充満します。

そして、ブレードを取り出すと!!!!
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見事に、真っ黒に黒錆加工が完了です。
なんだか、頼もしい相棒に成長してきました。

次にオイル仕上げです。
水につけることも多々あるナイフは、木製でできた柄の部分が水を吸って膨張し、ブレードを出し入れが渋くなってしますこともあるそうで、あらかじめ油を吸わせておくことで、吸ってしまう水の量を最小限にする効果があるとか。いわゆる防湿効果です。

と、オイルにつける前に!

このナイフには柄の部分に革紐などがないので、紐を通す穴を開けることにしました。
まず、ブレードが折りたたまれた状態でも、紐穴が干渉しない位置に目印をつけます。
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ドリルで4mmの穴を開けてみました。
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さて、オイル漬けに取り掛かりましょう!
乾くとサラっとするくるみ油に1日漬けておくという作業です。
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50ccほど使用し、ジッパー付きビニール袋に入れておくだけです。
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1日経って、十分に油を拭き取り、さらに1日乾燥という、のんびりとした作業を経て

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MSRのペグに付いていた紐をループ状に結びつけ、My アウトドアナイフの完成です。

ナイフを持つときに紐を小指にひっかけておけるので、不用意に落としにくくなり、
安定して作業できますね。
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今からキャンプで活躍させられるのが楽しみです。
こうした趣味のグッズって、手入れをしている瞬間から、実際に使用するときの使用感・満足感・恍惚の笑みを浮かべることまで想像できちゃうのが、これまた楽しいんですよね。


今日もご訪問ありがとうございました。
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