サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

urge SERIALLのバイザーのクセがスゴイ!(いい意味で)

前回投稿のつづきですが、続いて読んでくださった方、ありがとうございます。

今回は、インプレを綴ります。

【走った直後に感じたこと3つ】

1. バイザーがあるのに、視界が広い!
2. バイザーがあるのに、重心がぶれずに取り回しが軽い!
3. バイザーがあるのに、ハイスピード領域でも抵抗が少ない!

(重要な「かぶり心地」も、問題なくフィットするので良好なのですが、こればかりは頭の形状と大きさなどの個人差が大きく出るところでもあり、今回は割愛します)

では、これから細かく述べますね。

と、そのまえに!

1990年代からXCを始めた自分にとって、やはりヘルメットにはバイザーがあるのが正義だと思っているのでありんす。
今や、XC系ヘルメットにはバイザーがないものも多数増えてきましたよね。
それでも私はバイザーが好きなんです。

その理由として、
・眩しがり屋さんなので、サングラスの上から差し込む日光を遮りたい。(=日よけ)
・少々の雨でも、雨よけ効果が欲しい。(=雨よけ)
・狭いシングルトラックなどで木々の枝からガードしたい。(=プロテクター)
・見た目のバランス的にかっこいい(=見えっぱり)

というのがあげられるんです。
だから、ヘルメットを探す際にもバイザーは前提条件でしたし、今まで使っていたM社のヘルメットにも同社のバイザーを自作で追加していたくらいです。

ここで、インプレの本題に入りますが、
3つのポイント全てが「バイザーがあるのに・・・」という前提になりました。
ぶっちゃけ、一言でいうとヘルメットを装着していてもバイザーの存在感が非常に薄いんです。

1. バイザーがあるのに、視界が広い!

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カタログなどでも見られるその横からみたルックスではあまり気づかなかったのですが、被ってみるとわかります。
それは、バイザーが先細りなシェイプになっているということ。

私の塗装の仕上げが汚いのがわかってしまいますが、下からのアングルではっきりわかります。
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以前、使っていたM社のSという製品(バイザーもM社)はこちらです。
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urgeと比べると、エラが張っているというというか、両サイドの角が立ってます。

もう一つ、T社のトレイル系ヘルメットもご覧ください。
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こちらもM社と同様に、角が立っているデザインです。

視野が広いと感じたのはこのするどく尖ったくさび型(エッジ型)のバイザーのシェイプのおかげです。
実際にサングラス越しに見ると、サングラスのフレームの中にバイザーの一部が全くと言っていいほど、入ってこないのがurgeなのです。

視界で見たそのものを画像には表現できないので、サングラスを当てて撮影しました。
(サングラスは、長年愛用しているOakleyのSplit Jacket)

これが、バイザーが邪魔にならないurgeです。
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ものの見事にサングラスのフレームに沿った形でバイザーのラインが重なりました。
まぁ、このサイングラスだからこうなったとも言えなくもないですが、自分にとっては最高の相性だと感じます。

次に、M社ヘルメットの視界です。
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これは、一番視界を遮る結果でした。
バイザー中央の先端部はサングラスの視界を遮りませんが両肩部分は大きく塞ぐ結果になるので、必然的に頭を上に持ち上げて上部の視界を広げる必要がありました。
結果として、重い頭を常に持ち上げて首が疲れます。

次に、T社の視界を見てみましょう。
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前述のM社ほどではありませんが、バイザーの取り付け角度を一番前上りの状態にしても、やはりバイザーの両サイドはサングラスのフレームに入ってきます。
これを被っていた時は、これが普通の視界だと思っていたのですが、urgeを被ったとたん、サングラスから見る視界が全域にわたってはっきり見えたので、その違いに気づいたということです。

2. バイザーがあるのに、重心がぶれずに取り回しが軽い!

つぎに取り回しの軽さですが、
これもまた、見事に違うんですよ〜〜!
被ってみると、バイザーが付いていないかのような軽さ。

重量を測定したらわかりました。
イメージ 8イメージ 15イメージ 16
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urge SERIALL (自作もの)10.8g
M社 26.2g 
T社 28.5g
urge SERIALL(オリジナル)12.5g

urgeは、他社の半分以下の重量ぢゃあ〜りませんか!!!

固定ボルトなどは含めず、バイザー単体の重量です。
自作のバイザーは0.7mm厚のオリジナルよりも分厚い1.0mm厚なんですが、材質の違いなのか最軽量にランクイン!

urgeのみ、一枚物のペラペラなバイザーなので、軽いのは当然なのですが、
軽くなった分だけ、頭を前後左右に動かした時の重心のブレが最小限に抑えられます。
「所詮10数グラムの違いだろ?」と思うかもしれませんが、これはかぶるとかなり違いますね。

しかし、軽い材質ゆえの弱さもあります。
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それは、他社と違い指先だけの力で簡単に曲がってしまうので、顔面から地面にぶつかった時に、バイザーが顔面をガードする機能を持たないということです。
まぁ、チンガードもないハーフ型ヘルメットなので、ここら辺は軽量化への割り切りと考えたほうがよいのでしょうね。
また、曲がることで、容易に割れないというのはメリットともいえるかもしれません。


3. バイザーがあるのに、ハイスピード領域でも抵抗が少ない!

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軽いバイザーは、探せば他社モデルでもあるかもしれませんが、
バイザーの真ん中に500円玉クラスの穴が空いているのはurgeだけでしょう!
最初はデザイン重視で、穴を開けたのかと思ったのですが、40km/h以上の高速域に達した時、はっきりとその意義を感じました。
クセがスゴイ!」と言い切ってしまったのは、この穴のことです。

思うに、バイザーには、前述の通り、
「日よけ、雨よけ、プロテクター」などの機能がありますが、物理的に風の抵抗を受けることになり、特に高速域では風圧で押し上げられる&押し下げられる感覚が出てきます。

DH級のフルフェイスでも風圧を受ける感覚はあるのですが、ヘルメット自体が1kg近くあるため、風力が影響しにくいのですが、300g程度のヘルメットだと風の抵抗をもろに感じやすくなります。
(※実測重量は、urge:328g、M社:334g(勝手に追加したバイザーはつけていない状態)、T社:358gでした。やっぱりurgeは軽かった!)


その点、urgeには、バイザーに入り込む風を効果的に逃す効果が高いのでしょう。
バイザーを押し上げる風が下から入り込む時の投影した画像がこちらです。

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バイザーの表面積も小さく、ヘルメットの間には空気の抜け道が大きく確保されてます。
そして、特徴的なセンターの穴もバイザーの中央に溜まった風が効果的に抜けていきます。

次にM社のバイザーは?
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う〜〜ん、自作カスタムの悪い例ですが、風の抜けを考慮されない結果となっておりました。どうりで、風の重さを感じていたわけです。

次にヘルメットの名門T社のバイザーは??
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M社に比べれば隙間の空間はしっかりありますが、中央の穴の投影面積は少ないですね。

今回、urgeを被って意図的に風が入り込むように首を前傾にしたり後傾にしてみても、
バイザーが風を受ける抵抗力は極小でした。

カタログによると、urge SERIALLが、同社の他のトレイル向けヘルメットと違って、
XC、ROADにも用途を広げている唯一のヘルメットになっている理由がわかりました。
日よけ・雨よけの機能を有しながら、バイザーのデメリットをことごとく極小化しているからですね。高速域のロードでもこれなら首が痛くならないかもです。

デザイン優先の設計かと思ったら、まさに「良いとこ取り」の優等生だったというわけですね。

ちょいと、バイザーのことで熱くなりすぎたので、ここらで終わります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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