サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

低中速からの立ち上がりがすごいブレーキパッド

件名のとおりなんです。
もう今回は結論をそのままタイトルにしたくなるほど、
このブレーキパッドの性能の良さに、惚れ惚れしちゃいました。

それがコレ!

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Vesrah (ベスラ)Cross Country
あ、Vsesraの詳細を知りたいなら、代理店の野口商会のページには、
コンパクトに特徴が掲載されてて見やすかったです。

Vesrah社の公式サイトにも詳細カタログがありますね〜。
http://www.vesrah.com/jpn/Bicycle.pdf

このパッドを装着するバイクはもちろんこちら
我が愛機 NINER RLT9 Steelです。
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ご覧の通り、バイクパッキングの際は荷物満載で20kg近くヘビー級になることも!
前後160mmローターにインチアップしております。(標準仕様は140mm)
ドロップバーが付いているからパッドも「ロード」か「シクロクロス」を選べばヨシと思われますが、この重量バイクをきちんと制動させるためにも「XC」タイプを選びました。

それでは、インストール開始!
まずは、TRP社のキャリパーをフレームから外すと!
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おおお、雨天走行が多かったためか、ブレーキダストがあちこちに飛散しておりました。
ちなみに、ベースプレートが銅色のパッドがSHIMANO E01Sというメタルパッド
赤色のはJagwireのセミメタルブレーキパッドで、ミックスして使っておりました。

今回のVesrahを加え、3種類を並べてみました。
左から、Vesrah(黒)、Jagwire(赤)、SHIMANO(グレー)です。
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あまり、計測したことはなかったのですが、重量を測ってみました。

Vesrah(新品未使用)10.1g 
Jagwire(1000km以上走行)11.0g
Shimano(1000km以上走行)12.0g

むむむ! かなり薄くなったSHIMANOより、新品のVesrahは2gも軽い!

さらに厚さを測ると意外な結果が判明しました。

Vesrah 全体3.9mm ー ベースプレート1.6mm = 摩擦材のみ2.3mm
Jagwire 全体3.8mm ー ベースプレート1.7mm = 摩擦材のみ2.1mm
SHIMANO 全体3.5mm ー ベースプレート1.9mm = 摩擦材のみ1.6mm

えええ、何がいいたいのかというと、
SHIMANOのメタルパッドは、ベースプレートが0.2or0.3mmも分厚い(=その分摩擦材は薄くなる)、減りも早いのでどんどん消耗していき交換時期も早めにやってきます。(ただし効きは悪くないです)
Vesrahは新品なので摩擦材の厚さが一番分厚くて当然ですが、ベースプレートが薄く摩擦材部分は分厚いので寿命は長くなることが想定できそうです。

もう一つ、見た目の違いはリターンスプリングです。
画像の左がVesrah、右がSHIMANOですが、Vesrahはかなり開いていてリターンの反発力が高めに設定されております。
つまり、レバーを解放した時のスピードが速いということだと思うのですが、油圧ブレーキには適しているじゃないかと想像します。(機械式だと握りが固めになる)

前後とも入れ替えてから、小雨降る中での街中ライドに出かけました。
雨粒がローターい付着する悪条件、しかも新品未使用の慣らし走行なし状態でのスタートです。
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最初の数百メートルではパッド表面が滑る印象でしたが、数キロの平地走行で音と摩擦抵抗があきらかに違ってくるようになり、慣らしが終えた感触がありました。

最初に感じたのが
「低速・中速域での立ち上がりがイイ!!!!」
というフィーリング。思わずBike友人にそんなインプレをレポートしちゃいました。

今までよく効くほうだと思っていたSHIMANOのメタル(E-01S)よりも、中速度からの減速が少ない握力で意図したスピード域へ瞬時に変更できるんです。
これぞ、ザ・コントローラブル!

これまで、意識して重心を後方に寄せてブレーキ体勢をキープしていたのに、
Vesrahパッドだと、1テンポ早く減速処理が終了するので、次のアクションに体勢を変化できる余裕が生まれてくるようでした。
今まで握力の強さで制動力の強弱を付けておりましたが、これからは摩擦力の強いパッドが握力を助けてくれるので、ブレーキがだいぶラクになりそうな予感がします。

帰宅してからメーカー公式サイトを初めて覗いたのですが、XCパッドの低中速での制動力のたちあがりの速さはDHに続いて2番目に高い値を弾き出しておりました。

一番右側のグラフ「Braking Torque」
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ーーー緑の折れ線グラフがXCの値です。

う〜〜ん、もう純正パッドには戻れませんのぉぉ。
価格面でもSHIMANO純正と変わらないか少し高いくらい。他社メーカーだとメーカー純正よりも安いくらいのものもあります。

その後、雨脚が強くなり大粒の雨も降りましたが、雨天でも純正より制動力の変化が少なく、音鳴りもかなり静かなものになりました。

これはいい買い物したなと思える逸品パーツでした。
耐久性については、また半年後くらいに報告できたらなと。

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