サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

「サス未満リジッド以上」の中の極上フィール

一年に数回あるかないかの、平日ソロライドに行ってきました。
(娘と妻がお休み&外出でしたのでネ!)

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ズバリ!
SHOCK STOPステムとリジッドフォークの組み合わせを
トレイルで試したかったから!

ただ、もう一度あえて喚起しますが、メーカーはこのように警告をだしていること
頭の中でもう一度叩き込んでおきましょう!
 
*ShockStopは基本的に道路やグラベル(砂利道)用に作られているので本格的なオフロード走行には使用できません。深刻な怪我や死亡事故を引き起こす可能性もありますので、ご注意ください。
 
さて、ここからは自己責任が伴う世界です。

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通常、ドロップバーだと、以下の2個セットで使います。

     エラストマー1   エラストマー
52㎏以下 オレンジ      イエロー
52~61㎏ ブルー       イエロー
61~70㎏ ブルー       オレンジ
70~84㎏ グリーン      イエロー
84~93㎏ グリーン      ブルー
93㎏以上 ブラック      イエロー

体重は52kg未満〜93kg以上まで50kgほどの範囲内に約10kg刻みで6段階の対応です。

ところが、フラットバーだとどうなるのか?
なんと使うのはエラストマーは1個のみ。(98kg以上は2個)

61㎏以下 イエロー      なし
61~84㎏ オレンジ      なし
84~98㎏ ブルー       なし
98㎏以上 オレンジ      イエロー 

なんと、61kg未満〜98kg以上までの40kgの範囲内で約14kg刻みの4段階です!
ドロップバー仕様よりも刻み方が粗くなってきていることを認識しないといけません。

もともと、グラベルバイクでは
【青+オレンジ】=61〜70kg対象
エラストマー使っていたのですが、

フラットバー仕様にした際に、上記対応表に従って
【オレンジ】のみ=61〜84kg対象
に変更したわけです。

実際の体重は60kg未満の私、ウェアや装備一式+靴を入れて64kgでしたので、対応表通りの設定ですが、体重が20kgも多い84kgの体重と同じエラストマー設定なので、グラベルのドロップバー仕様よりもかなり固めに感じます。


それでは、「実走!!!!」

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ギヤ比は32(Wolftooth製 楕円)×21tの黄金比!1.52。
フロントのみ29+ Knard3.0タイヤ。リアはContiのX-King2.4という仕様で
枯葉が敷き詰められた、トレイルに向かいました。

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路面はあちこちに根っこがあるリジッド泣かせのシチュエーションが点在します。
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なるべく根っこや段差の少ない路面を選びますが、スムーズなラインを選んでも5〜30cmくらいの段差越えもクリアしないといけません。



これまでのステム+リジッドだと、「激しい揺れ+そこそこのスピード」で走りきる場合、グリップから手がすっぽ抜けないように握力を使い、肘から肩をリラックスさせて腕全体をサスペンション代わりにします。それでもだんだんとスピード域が上がってしまうと、肩に力が加わってしまい、その結果として首、そして頭、視線が揺れてしまうという悪循環に陥ることがあります。
まぁ、そういう時こそ、リジッド向けのスピード域を越えないのが理想なんですがね。

仮に、スピード域を自身でコントロールできる領域に収めていたとしても、2時間以上もライドしていると、手のひらや上腕に疲労が蓄積し、筋肉は硬くなる一方に。

しかし、「想定外」とはこのことでした。
SHOCKSTOPステム、腕に疲労が蓄積しません!!
グラベルの時よりも微振動を滑らかに吸収することはないのですが、間違いなく大きな衝撃に対しては半減するくらいの効果が感じられました。
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上腕がこわばらないから、頭の揺れ、軽い脳しんとうみたいなショックも皆無!
あのリジッドに付き物だった「頭も揺れるほどのガツンなショック」は、激減したのであります。

さすがにサスペンションフォークと同じか?と問われたら、それは間違いなくサスの方が圧倒的に有利ですが、この時点ではサスと競いあいたい気持ちはありません。

また、ドロップバーの時よりも固めになるので、下の急な斜度のドロップオフでさえも、ノーズダイブはほとんど感じませんでした。おそらく可動範囲がかなり少ないのかもしれません。ノーズダイブが嫌な私にとってコレは非常に好感触な発見でした。


リジッドにはリジッドならではのスピード域、操る楽しさがあるように、
SHOCKSTOPステムも、SHOCKSTOPステムならではの(少しUpする)スピード域と、リジッドに限りなく近い操る楽しさが存在するのがよ〜〜〜くわかりました。
リジッドなのに速いって、結構かっこいいし、結構楽しいです!(実感済み)


さて、ここで、考えちゃうのですが、
ロード、シクロ、グラベルでは、そのほとんどがノーマルなステム。サスはほぼゼロの中で、SHOCKSTOPステムは優位性が高いシチュエーションがきちんと存在する。

かたや、MTBでは、競技においてはほとんどはサスフォーク。リジッド率は私の感覚でいうと5%未満。こういったMTB全体の中では優位性が高いかといえば、サスの方が機能ははるかに上。

むむ?じゃMTBにはSHOCKSTOPステムは必要ないのか?
いえいえ、ロードよりかは恩恵受ける人の率が少ないだけですが、MTBでもメリットを感じるシチュエーションはちゃんと存在するんです。

以前、当Blogで書いたかもしれませんが、「どんな人に向いているか」を再度挙げてみますと。

・サスも経験したが、シンプルで無骨なリジッドフォークが大好き!
・でもちょっと人と違ったことがしたい。
・サスなら1500g以上は当たり前。でもステム交換ならリジッド+150gでサス効果に期待したい
・どうしてもリジッドが好きだから替えたくない。でもレースでは疲労度を減らしたい
・バイクパッキングが好き。ダボのついたリジッドフォークはマスト。でも体に優しい装備なら嬉しい。
・高機能で複雑なサスは苦手。消耗部品もありメーカー保証が短いサスには懲り懲り。
・マニュアル感たっぷりなリジッドの操る楽しさとスピード領域を両立させたい。

以上の項目にYesが3つあったら、少し値は張りますがSHOCKSTOPステムを試す価値ありなんじゃないでしょうかね。

さらにいうと、コレは王滝にリジッドで出場する猛者(コレが結構多い!)にうってつけかも。。。

というのは、このステムはDHみたいな大きなドロップオフやジャンプで、重心移動を積極的に繰り返すようなダイナミックな走りには不向き。それは適切なストロークを持ったサスがベストです。それよりも、こぶし大の太さの根っこや、断続的なガレガレの道に対する衝撃吸収に有効なんですよね。腕をリラックスさせながら路面の凸凹をサスに任せて走りきるスタイルに適している気がします。
(何度も言いますが、100mmサスの方がベターです。あくまでリジッドフォークとの組み合わせでさらに質感を向上させたい人向けのハナシね!)



ただ、私はMTBに装着したとしても、
リジッド→SHOCKSTOP→サス→リジッド→SHOCKSTOP→サス・・・といったように定期的に巡回することになると思います。
それぞれが楽しいぞって、変更後に新鮮な気持ちになれるわけで、1粒で何度も美味しいのがMTBですからね!
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