サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

リジッド以上サスフォーク未満、だけどハマる人はハマる

先日、舗装路中心の初ライドで約80km走ってきたレポートを書き終えていないワタシです。
ごめんなさい。
Shock Stopサスステムの詳細レポートは後日詳細版を投稿するつもりですが、それより、衝撃映像が撮れてしまったので、まずはこちらからレポートします。

なにかというと、リジッドMTBに取り付けて、軽めのオフロードライドに対応性があるのか、何が限界でどこまでだったら快楽が勝るのかを知りたくて。

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Vassago VerHauen に取り付けました。
以下、仕様データ
 ステム :Shock Stop Stem 100mm +6度、エラストマー:オレンジ
 フレーム:Vassago VerHauen
 フォーク:Vassago ODISフォーク(クロモリリジッド)
 タイヤ :(F) Surly Knard 3.0 1.0bar、(R)Continental X-king 2.4inch 1.6bar
 ライダー:サルサ野郎(本人)、体重装備含め60kg程度

なお、販売元の店主もきちんと但し書きを記載されておりますが、念のため申し上げますと、

*ShockStopは基本的に道路やグラベル(砂利道)用に作られているので本格的なオフロード走行には使用できません。深刻な怪我や死亡事故を引き起こす可能性もありますので、ご注意ください。 

とのことです。「本格的なオフロード走行には使用しないこと!」という条件を踏まえてのレポートですので、その点を理解できる方のみ使用くださいませ。

しかし、そういう前提条件があるからこそ気になります。あれだけグラベルや舗装路においてもメリットが大きいステム。
では、オフロードでの優位性は一体どこまであるのか? また、どういった点で限界点を感じてしまったり、リスクとなるのかを自分の中で見極めたくなりました。もちろん限界をはるかに超えるような無茶はしないつもりです。

インプレをダラダラと書く前に、動画で動く様子を!
ちょっとした凸凹道、激しすぎない階段などを走ったものです。
ハンドルバーに手ブレ補正機能なしのiPhone6を固定して撮ったものなので、画像ブレは多めにありますが、それでもフォークの振動吸収の幅はわかりやすく撮影されております。

リジッドフォーク単体でも、それなりのしなりがあり振動吸収される範囲はありますが、ShockStopステム導入により、さらに突き上げ吸収が体感しやすくマイルドな振動吸収になりました。

以下、思ったことを箇条書きに。

【ヨカッタと思えるコト】
・前輪は29+規格のSurly Knard3.0(空気圧1.0Bar)だったため、大きな振動は最初にタイヤが受け止めてくれるが、タイヤだけでは吸収できなかった振動の角を丸めてくれる感覚。

・今まで吸収性を高めようとタイヤの空気圧をギリギリまで下げる必要があったが、これなら、空気圧を下げ過ぎてパンクのリスクを増大させることなく、振動吸収性能を高めてくれる。少し強引に段差に突っ込んでも、ガツンと来る衝撃が柔らかくなります。

・平地での段差は、非常にマイルドにいなしてくれるので、リジッドフォーク単体と比べて、腕への突き上げが弱まり、視線が安定します。(ただし、サスペンションフォークの方がさらに良いのは言わずもがな)

エラストマーは、自分(60kg)よりも一段階重めの体重(61~84kg)向けの「かため仕様」に設定。
 
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グラベルロードの時は、オレンジ+ブルー(61~70kg対応)という2つのエラストマー仕様でしたが、説明書に基づきフラットバーのMTBでは1つのエラストマーをセット。
さぞ、柔らかくなるのかと思いきや、サスをボトミングさせようとしても、想像以上に固めに感じました。突き出しの長いドロップハンドルのブラケットよりもフラットバーのグリップ位置の方が、”てこの原理”で同じ荷重でも感じる硬さは違います。

・ハンドルクランプ位置でステムが動く可動域は1~1.5cm程度です。ところが、リジッドフォークとのしなりも相まって、1inchサス(2.5cm)程度のストロークを持つサスペンションと同じくらいのしなやかさと振動吸収性が得られました。

・今回、あえて3段程度の段差を登ってみました。もちろん抜重もしましたが、テクの不足分を補ってくれるほどに、段差越えが楽になります。身体に来るストレスが軽減されます。

一番ふさわしいのは、間違いなくロングライド、街乗り通勤でしょう。
街中でいたるところにある段差の角を削ってくれるやさしさは特筆ものです。
リジッドにこだわるエンスーなMTBerにも、リジッドの良さを残しつつも身体にやさしいBikeへと変貌させてくれるでしょう。

と、ここまではプラス評価を書き綴りましたが、
注意しなくてはならないことも、書き添えておきますと、

【気をつけるべき点】
・傾斜角度がきついところでは、ハードブレーキングすると段差の有無に関係なくステムが前下がりになってしまうので、前に積んのめる傾向が出る。
つまり、常にバイクの重心に乗っていれば問題ないが、前荷重気味の人は要注意!

・併せて、下り斜面+段差越えは上記のリスクがさらに高くなるため、サスフォークとは違う挙動の特性を頭と身体でしっかりと理解していないとダメ。慣れというより練習はマストかと。(本格的なオフロードで使用不可という理由の一つはコレ)

・前のめりが危険なのは、ついついオフロードを走れてしまうMTBだから。
オンロードでも前のめり傾向になる挙動はでてくるが、路面の荒れ方が段違い。
ラフロードでの転倒リスクも高くなることは、きちんと承知した上であえて飛ばさない走りができる人に限る。

・王滝のような長距離レースでも有効かと問われれば、50:50ですかねぇ。
王滝で速いタイムを出せるのは間違いなくサスフォークです。路面追従性も疲労度も全く違いますからね。それでもリジッドにこだわる方もおられますが、特性を十分に理解してレース後半でも下りで無茶をしない大人の走りができる方であれば、有用だと思えます。


と、メリットデメリットをダラダラ挙げてみました。
では、実際にMTBにも使いたいかというと、「使う」に1票です。
なぜなら、私の場合、王滝のようなレースは年に1度あるかないかですが、普段の走りには十分メリットになる恩恵の方が大きいです。
ハードな下りを多く含むシーンを走りたい場合は、その時だけサスフォークにしますが、リジッドも大好きな私にとっては、老体を労わる救世主のような存在ですね。


「お前もなかなかワルやのう~」って言われているようなYAWYDでした!
YAWYD(Niner製)ではなく、グリップエンドにつけるのは
Mucky NutzのBar End Plugでございました。訂正コメントいただいたへァピィさん、どうもありがとう!!!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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