バーテープの終わりをいつもどうしてる?
バーテープ。。。
悩ましいと思ったことはないだろうか?
あの終わり方に。。。
90%ぐらいの方は、おそらくバーテープに付属している純正品の専用ビニールテープを使い巻き巻きして終わっていることでしょう。
しかし、ここで問題がアルデンテ!
私、この上なくLizard Skins社の2.5mm厚のキュッキュ・キュッキュしたテープが大好き❤️
でも、ハンドルバーもあれやこれやと交換もしたし、その都度、ブラケット位置を一発で決めきれず、何回か巻き直しをすることがあったのね。
そんなことやっているうちに、純正の専用ビニテの粘着力はすぐに効力をなくし、止むを得ず、ごく普通のビニテを使ってました。
ところが、この「ごく普通のビニテ」が一番タチ悪い!
握力に負けてだんだんとずれてきて、粘着剤だけがニュルンと出てしまいベトベトになることを経験しては、残念がってました。
最近では、繊維素材を含む、非伸縮性のテープも使ってました。
それが、コレ
う~ん、
一般的ビニテに比べれば、固定力もあってずれることはなかったけど、なんか味気ないというか、手を乗せた時のツルっとした無抵抗感が、バーテープの素材と違いすぎていて違和感があったんですね。
そこで、先日手にした自転車本「ジャスト・ライド」に載っていたのが
「麻紐どめ&シェラック・ニス塗布」という温故知新なスゴ技!!!
シェラックとは、カイガラムシという1cmにも満たない虫が分泌する虫体被覆物を生成して得られた樹脂のことで、ニスとして使用されヴァイオリンの本体にも塗布されるような、ニスならではのツヤとほんのすこしのベタつきがあるものらしいです。
wikiによれば、天津甘栗の艶出しや、チョコの艶出し、レモンなどのワックスにも使われるほど、オーガニックで安全・無害なものってことで、それだけ読んでいてもそそられるわけです。
コットン製バーテープを使用するエンスージアストには、このシェラックニスを何層もコットンバーテープに重ね塗りして、飴色のツヤと、多少の傷にも強い皮膜の感触を楽しんでいるという習わしがあったんですね。奥が深いというか、先人たちのやってたことはいちいち手が凝ってますのぉ。
参考にしたのは、こちらのBlogでした。
そんでもって、私の場合、
急がば回れ!ではなく
麻紐を回せ!ってことで、シェラックニスとやらを入手したのであります。
(シェラック=セラックとも表記するみたい)
麻紐は、いかにも麻っぽい茶色ではなく、バーテープと同系色のオレンジ系に染まっている手芸用のものを選択。
ペットボトルをニスを入れる容器にして、いざ作業開始!
本に掲載している通りの作業なので全く難しいことはないけど、
見た目を綺麗にするためには、慎重に慎重に進めるのでありました。
固定用テープの粘着力に負けて、表皮部分がめくれてしまったバーテープですが、
今回は麻紐を多めに巻いてカバーしようという目論見です。さて、うまくいくかな?
面倒くさがり屋さんには、向いていない作業かも!(笑
巻き終わった最後の紐を、別のループに入れて引っ張る作業が一番楽しい!
余った紐はニッパーで根元からカット。
そして、シェラックニスの筆下ろしだ!(違うか~~?
どれだけ染み込んでいくのか、どれだけ重ね塗りをすると色が濃くなるのか、
初めての作業は、本当にスリルと興奮があって楽しいですね。
(シェラックニス塗布前)
(シェラックニス 1回塗布)
おおお、バーテープとの色の相性も悪くないぞ!
(シェラックニス 2回塗布)
さらに熟れた柿のような渋いオレンジになり、表面のツヤもでていい感じになりました。1回目なので、こんなとこでいいでしょう。
バーテープとハンドルバーの境に緩やかな段差ができ、麻紐で強力に固定された上でさらにニスで完全固定しているので、もうほどけたり、粘着剤のベタベタが露呈することもありません!
作業として、シェラックニスは比較的早く乾くので、重ね塗りも1日でできました。
オマケに、香りがいい! なんかウイスキーみたいでした。
ブレーキレバーやハンドル交換を行わない限り、バーテープはしばらくこのままでいきたいですね。
さっそく、晴れた日に
自宅→荒川→東京湾コースを自走してきました。
グリップ力高し! もう文句なし!
また一つ、楽しいバイク作業が増えました。
バーテープを別の色にした時など、麻紐も各色揃えちゃうか??