サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

話題本『ジャスト・ライド』の読むべき人・そうでない人

今月の初めころでしたか、FB経由で流れたきた情報サイト「geard」の掲載記事が、私のFB仲間の間で、かなり話題に上がっていたのですよ。

「エリート主義から自転車を取り戻すための本 ジャスト・ライド」という表題でね

この紹介記事を読んだだけでも、かなりエッジの効いた本だな、今の自分が読むべき本かもと直感が走りました。

まぁ、「話題本」となっている理由は、もちろんその著者であるグラント・ピーターセンの主張である「トップレーサーをヒエラルキーの頂点とした感のある商業主義にとらわれない、純粋に自転車を走る楽しさに目を向けよ」ってことの斬新な中身なんですが、日本語訳が難しいと言われていたその原書がついに日本語訳化されてきたその翻訳の荒さについても、Amazonのレビューで散々叩かれていたことも一因なのであります。

余計に読みたくなりました!
英文の原書は読んでいないけど、自分が培ってきたBike経験と知識で、誤訳っぽいところを日本語から推察するっていうのもそこそこイケるんじゃないかと思いながらポチっとね!

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とっても面白い内容でしたので、
著者に敬意を払うつもりで、キレイなお花と一緒っつーことで!

まず、私による読書感想文みたいなことはひとまず置いておきましょう。

読むにあたっての前段となる情報先リンクを一読することをお勧めします!
なぜなら、本の内容が時にとっても現在の一般的に常識化してしまった概念から外れることもあるからです。グラントさんがどうしてそうなったのか、知ってから免疫をつけた方がスイスイと読める気がします。

自転車情報サイト「CycloRider」より、

上記CycloRiderの記事にもありましたが、著者グラントさんの強烈なまでの頑固っぷりを知る上で、あのちろさんが11年前に書いてくれたBlog記事もしっかり目を通しておきましょう。

「ちろの山岳自転車哲学」より


(ただいまリンク先の読書タイム)


ハイ、リンク先を読まれましたでしょうか。おそらくちろさんところで、他の面白い記事にもハマってかなり長く旅してきたかもしれませんね。


では、本題に戻ります!(笑 

私は、ここでインプレを多く述べるつもりはないんですが、
このグラントさんが伝えたいことが、85%感じ取り共感を得られた気がします。
100%の信者になれ!だなんて、彼も求めていません。
こういう楽しみ方もあるんだぞとピュアな気持ちで、同感すべきところは同感すればよいだけなんですよ。そうでないところは自然と流れて頭から消えていきますんで。


ややネタバレ感も否めませんが、サラッと目次を紹介しちゃいます。
これで、「ええ??」とか「ほぉ~」とか「どゆこと?」みたいに、琴線に触れる部分がありましたら、どうぞ立ち読みからスタートしてみてはいかがですか?

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全248ページ・89章で構成されてます。各章は1~3ページ程度しかないので読みやすい!
もう、付箋紙貼ったり、マーカーで線引いたり、誤訳っぽいところは適訳書き込みしながら、読みふけりましたよ。だって面白いんだもん。


あ、唐突ですが、[注意事項]です。

以下に該当する方は読まない方がいいです。たぶんちょっと気分悪くなります。

・徹底したトレーニングと食事・栄養管理を行い、HRモニターやパワーメーターつけて、1秒でもタイムを詰めて一生懸命頑張っている生粋のレーサー(特にロードレーサー
・本当のプロ選手
・ピュアレーサーのためのプロダクトを一生懸命作るメーカーや一生懸命売るディーラーの中の方


逆に、どんな人に向いている本なのか?というのを自分なりに噛み砕くと

・自然の地形をパワーとテクで制覇したる!という熱く煮えたぎっていた青春時代をとっくに通り越し、そもそも楽しく乗るのが自転車じゃん!って思うことが増えてきた人
・レースもトレーニングも一通りしてきたけど、最近はソッチ系にはあまり燃えてこない普通っぽくなっちゃった人
・最新技術、最新メカに追いつくだけが全てじゃないって思える人
・とはいっても、なんか目新しいネタ、めからウロコみたいなエッセンスを欲している人
・鉄と皮が好きな人(これだけで意味が伝わる方への暗号です)


さて、少し中身にも触れちゃいますが、
私が影響を受けたのは、以下の点です。付箋紙貼ってみたり、何度も読み返したり、次回のライドで実践しようと企んだり、大きく共感したりするところです。

・大きなリフレクターを付ける
・自転車以外の運動も「ちゃんと」やる
・乾いたら飲むでええじゃないか!
・オレンジジュース+塩のエナジードリンクを試してみる
・レザーサドルを愛する
・BEAUSAGE(ビューセージ)こそ「粋」だぜって信じる
・麻紐のシェラックニスどめを試してみる
・家族に強制はしないが楽しく乗ってもらいたい
・S24Oを実践しよう

おそらく、かなり感化されたほうでしょうかね。笑!

英語で理解することが、さらにもっと著者の息遣いを感じ取れるのではと思い、中古の原書も取り寄せ中です。内容全てに共感・同意するわけではないのですが、気に入った章だけでも、原文で理解してみても面白いのでないかと思ってます。

最後に、
これを読み終えたことで、ますます我がBikeライフがさらに長続きするんだろうなって確信を得ました。自転車を楽しく永く付き合うためのハートにちょうどいいスパイスを得た感じですね。おそらく現在進行形でピュアレーサーな方も現役生活を終えてしばらく経ってみると、この本の主旨に寄り添う余裕が生まれてくることでしょう。



※すでに実践しちゃった「麻紐のシェラックニスどめ」を近日お伝えする予定!
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