サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

ERD測定ツールを自作


ホイールを手組みする際に、とても重要で基礎となる数値がERD(Effective Rim Diameter)有効リム径といいますが、リムメーカーによる公称値にはかならず誤差があるといっても過言ではないでしょう。

リムそのものが必ずしも真円ではないですし、工業製品である以上多少の公差はつきものであります。

なので、手組みをする人は慎重にことを進める上で、実際のリムのERDを自ら計測するのはクラッカーなのです。いやいや、当たり前田なのであります。(なんのこっちゃ?)

とあるMTBの大先輩からとても有益なサイトを紹介してもらいました。
とくに、メソッド2の方法が非常にシンプルで測定しやすいぞと。

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Rogerさんが考案したからRoger's Rulerというらしいです。
では、サルサ's Rulerもつくっちゃいましょ~~!

1. 測定用スポークの用意
Rogerさんによると200mmちょうどのスポーク2本とニップル2個が必要になるっちゅーことで用意したのは、

・SAPIM #14 プレーン
・SAPIM #14 12mmブラスニップル

で、あります。
#14-15-14のバテッドスポークもありましたが、ツールとしてなるべく強いものが必要なのでプレーンを選択。ニップルは最近SAPIM社ばかり愛用してます。

200mmちょうどにカットするのは難しいので、0.5mm程度長めの位置でカット!
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切断面は荒れているし、少し長いので平ヤスリで仕上げます。
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ちゃんと面ができ、200mmちょうどの長さになりました。
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さて、スポークをニップルのどの位置までねじ込むか?
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「凹」の一番下のツラに合わせてます。

(作っている最中が一番たのしかったりしてね

2. 専用定規を作るぞ!
Rogerさんの定規を見ていたら、ついついステンレス製の60cm定規が欲しくなり、もう少しで発注してしまうところでした。

余分な出費はやめましょう。
実寸サイズの定規を印刷できるサイトを見つけました。

これをA4で出力してみると、目盛は75cmまで刻まれていました。
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必要な部分は35~65cmとして、不要な部分をカット
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これを100均で買ったプラスティック製30cm定規にテープでペタリ!
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ふっふっふ! 一応これで完成なのだが、
この定規には、もう一つの用途があるんだっちゅーの
イメージ 9(ダレ?)

先端部は、スポークが引っ掛けられるようにカットしてあり、
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257mmのスポークもこのようにちゃんと測定できる仕組みなのだ。

3. 実際にERDを測定するぞ~!

ツールができたら、即測定!
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外幅45mmのワイドリムの高さに合わせて定規を浮かせて撮影してみました。

そこで、もう一工夫!
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硬質なゴムを用意し、測定用スポークがギリギリ入るだけの小さい穴を開けて、定規にぴたりと固定しやすくし、赤い目印を40の目盛につけてみました。

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自立することだって可能姉妹! 
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目盛をそのまま見れば、ERD値がわかるという見易さ&使い易さ!
(上記画像では605mm。ARCH EXの公称値は606mm)
いままで、ノギスやら巻尺を使って試行錯誤していた自分とはお別れです。

うんうん、
自己満タップリ~な自作ツールの使い心地でした。

「29er」という小ちゃいカテゴリーから卒業し、「MTB」に変更しました。
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今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました!