サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

フルサスみたいに突っ込む650B+と涼しいMETのお話

久しぶりに土日の二日間ともに、650B+のVassago Verhauenに跨ることができたのですが、ひとえに家族の了解が得られたことに感謝!

ライドはすこぶる快調にカッ飛ぶことができて、得るものも多い二日間でした。

では、さっそくインプレです。
まず先に6月初旬にスチールフォークのフルリジッドで650B+化したVerHauenのインプレから。

<良い点>
①29に比べて2.8インチタイヤ(ほぼKnard3.0と一緒のボリューム)から得られるエアボリュームがもたらす安定感はわざとガレ場を突っ込みたくなるほど。

②突っ込みたくなるほどの安定感もあるのだが、車体を倒しこむ軽さ、切り返しの速さは29以上に扱いやすい。狙ったところにスパスパ切り返せる頼もしさ。

<気になる点>
29と比べて、下りから登り返しの惰性スピードが明らかに落ちる。
登り返しには早めにペダリングを開始する必要がある。

②29の標準である2.2インチ幅タイヤと比べて10~15mm車輪の外径が小さくなるため根っこセクションなどでペダルorクランクなどをヒットしやすい。
(リム:FATLAB55mm幅、タイヤWTB TrailBrazer2.8で実測725mm)

③下り系に強いスタイルになるため、乗る場所を間違わなければ楽しいが、平坦もしくは、登りが延々と続く林道などでは重いだけ。120mmフルサスと同じスタイルといっても過言ではない(と思う)

④下りのスピードが上がるため、また、車輪の外径が小さくなるため29と同じギア比で踏んでいると軽すぎる。ギア比を高めにする必要がある。

⑤下りを楽しめるバイク。走り抜ける楽しみを感じたいなら、やはりフロントはサスペンションフォークがヨロシ!

これらの気になる点をできるだけ解消するつもりで、マシンのセットアップを実施してみました。

①クランク長変更 175→170mm
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2010年頃、SSに乗り始めてからトルクの欲しさに175mmを使い続けてきた私ですが、やはり地面とペダルヒットするようなスレスレ感は不安なもんです。
なので、20年選手のM950系クランクをまたまた引っ張り出してきました。

②ギア比変更 リアコグ23t→22t
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32×23 (1.39)→32×22(1.45)って、あんまり大きく変えてないなぁ。

③リアセンターを詰める。
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22tコグより大きいコグを使わないという条件でチェーンを1コマ詰めました。
クイックなターン、前輪を抜重してバニーホップしやすくするためです。

④最後にサスペンション付けてこうなりました。
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チェーンラインもバッチリ!
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ENDLESS社のフィボナッチスペーサーを初導入。
フィボナッチ係数1,1,2,3,5,8,13,21mmの8枚さえあれば、1mm単位で全ての幅が実現できるという嘘のような本当の話!


そして週末。
6月と同じトレイルで走りました。
ブレーキパッドクリアランス削減、ローター歪み補正も終えたので、仕上がりは自分でも久しぶりにワクワクするほどの上々な気分!

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発信するタイミングが遅れましたが、MET社の最新モデル「シンセシス」一般サポートライダーに任命されましたので、今シーズンはコレをかぶりっぱなしです。
初代ストラディバリウスから、ほぼ2,3年おきに買い替え、MET社を使い続けているのですが、今までのどのモデルよりも

「涼しいだけではなく、風が頭のあちこちを吹き抜ける」のであります。

昨日のような蒸し暑い日でも、休憩時にヘルメットを脱いだ瞬間に、想定していたよりも頭が蒸れていないことがはっきりわかります。

あと、METって欧米人のように前後方向に縦長の頭に似合うから、丸型の日本人には合わないと言われることがあるのですが、2015モデルに限っては丸型の人にも適合するようなつくりになっていると思われます。

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それが、コレ!
先代よりもかなり小さくなったロックダイアルを締めていくと、インナーに張り巡らされたナイロンベルトが頭の形に合わせるように均一に締め上がっていきます。
私はLサイズを使っていて、シェル自体は大きめで前後方向に余裕があるのですが、このインナーによって前後に隙間が多いシェルでもジャストフィットし、激しい揺れでもシェルが揺れることは皆無です。(※METにつきましては、別途先代との比較考察なども行ってみたいと思います。)


で、カンジンカナメの改善系カスタム後のインプレはというと!

①クランク長は170mmがベスト!
確かに登りでのトルクをかけたペダリングは175mmに軍配が上がりますが、バイクの性格が29と比べると下り系に偏るので、巡航速度の早い下りでの加速時のペダリングがキモになります。そうした時に170mmクランクでケイデンスを上げたペダリングが実にリズミカルに回ってくれました。
もちろん、根っこや岩などのヒットも少なくなり、足元のクリアランスの増大が心の余裕にもつながります。

②Fサスだけなのに、まるでフルサスのような走破性!
これだからMTBは面白い。650B+にハマる理由はココにあります。
柔らかすぎかもですが、0.8Barまで落としたタイヤのクッション性がどんなガレ場でも見事にいなしてくれました。B+の存在理由です!
ただ、登り返しでの減速感がかなり強いので、次回は1.0Barで試したいですね。

③ギア比はもうすこし高めでも?
下りだけを見れば21tコグでもいいかもです。どこにストライクゾーンを見出すかがSSライダーだけが持てる楽しみ(=悩み)の一つ。



総括すると、これは、最速ラインを選んで走れる極上のトレイルバイクです。
29フレームをお持ちの方で、リアにクリアランスが確保できるのならば、
かつ、純粋なXCレース志向ではなく、楽しむためのトレイルライドをしたいのならば、一度は試してもいいんじゃないかと思えました。
いろいろ新しいことに取り組んでは、失敗することも多い私ですが、今回は稀に見る成功事例だなと自負しております。

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今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました!