好きだ♡好きだ♡ ライドして考えて改造するというプロセスが大好きだ♡
昨晩、Blog書くよ~って宣言したので、ガムバって書きます。
それは先週末のことでした。
フロントにKnard 3.0 with Rabbit Hole リムを履かせたホイールのSalsaです。
梅雨の合間の快晴の中、久しぶりのトレイルでありまして、大地のニオイや涼しいそよ風をカラダ一杯に感じてきました。
という爽やかな内容ではツマランですね。
指折り数えてみると、以下4点を確認したかったライドなのであります。
1)肩下483mmのKrampusフォークから、同468mmになったSalsaフォークのハンドリングは如何に?
2)ギア比をほんの少し重くしたけど、どうかな? 旧33×23t(1.43) → 新35×24t(1.46)
3)クランク長も変わってしまったよ。初の170mmはトレイルで漕げるのか?
4)しっかり剛性を強調したRabbit Holeで組んだホイール。さてその実力は?
では、1)からイッテみよう!
肩下15mm短くなったフロントフォークのハンドリング
まず、前述の記事にて、肩下寸法の違いからヘッドアングルがオリジナルのSalsaと比べて1.66度も違っていることに気づいた自分は、フォーク変更をしてその差を少しでも解消してみることにしました。
ライドをしてみて気づいたのは、ハンドリングの軽さ。
880gのタイヤ、300g以上のチューブ、700g近くのリムといったDH的に重量級のフロントホイールであるのに、登りでのハンドリングに変なひっかかりがかなり軽減されていた。これは狙い通りというか、想像以上の効果が感じられました。登りのダンシング中に路面の凸凹などでタイヤがひっかかると、一旦減速しかかってしまった前回とは明らかにスピードのノリが良くて、Salsa本来の設計思想の正しさに気づいてしまいました。
ただ、Krampusが寝ているからダメって言いたい訳でないのです。
ヘッド角度だけでなく、パイプのしなり、ホイールベース、シート角度、トップ長、BB下がり、などなどディメンションを決める全ての構成要素が重なってそのフレームらしさを完成させるわけで、Krampus純正のフレーム&フォークのセットで走るインプレはまた変わってくるものになるのでしょう。
路面が荒れていない舗装路の状況においても結果はかなり良好で、シッティングでグイグイ登る際にも軽いハンドリングのおかげで、適正なリズムをキープしながら純粋に登りを楽しむことができました。
2) ギア比の変更 (1.43→1.46)
ギア比以外の変更要素が多くて、小数点第二位の0.03の違いは私には掴めませんでした。
でも、実は最近、少し重めのギア比でも良いんではないかなと思ったりしてます。
ギアードのようにシッティングで高回転で回すことのできないSSは、ギアードBikeよりも重めのギアで激坂を登ることが多々あります。
助走の取り方、巡航速度が落ちるところ、立ち漕ぎするポイント、前後荷重のバランス、上体のかぶせ方、最大トルクをかけるポイント、頭の位置、視線の先などなど、登る際に必要なバランス要素は様々ありますが、言わずもがなギアードバイクとは全く違う技術が必要になってきます。
軽いから登れるというわけでもなく、当然重過ぎても登りきれない。どのあたりに自分のスイートスポットを求めるかの旅はまだまだ終わりが先のようです。
欲を言えば1.5の中盤くらいまでは進んでみたいですね。
SSっていうのは、必要なギアは前1枚+後1枚なのに、結局、3×9速だったギアードよりも遥かに多いコグやチェーンリングが増えてしまいました。(笑
3)初の170mmクランク体験
FC-M951
実家の屋根裏部屋にゴロって置いてあったクランクは170mm
10年以上前にDHしてた頃の資産を有効活用したくて使ってみました。
決して170mmを使いたかったのではなく、951系をインストールしたかったというだけで。
結論:舗装路で10~20km/hは非常にリズミカルにクルクル回ります。
シッティングで上体が固定された乗り方であるならば、間違いなく170mmがベストでしょう。
回転時にかかとが下にタレることなく、太ももを上げ下げする角度がコンパクトになって高回転ケイデンス時でも、余分な力が逃げていかない感じがしました。
しかし、最大トルクを発揮しなければならないトレイルではどうでしょうか?
この点に関しては、170mmは私にとってはNGでした。
もっと前に脚を出して踏み越えていかなければならない激坂登りで、短クランクではバランスが取れないばかりか、使われる筋肉が違うのです。結果としてヒザより下のふくらはぎやスネ周りの筋肉の疲労度が強かった印象でした。クランクが175mmや180mmの時は太ももや脚の付け根まで有効活用していたと思います。
クランク長は”慣れ”の問題よりももっと科学的に求められるはずです。
それは身長だけでなく、ももやスネの長さ、平均ケイデンス、SS or ギアード、どこを走ることをターゲットとしているかなど、データをインプットしてはじき出したいモノですが、方程式化するのは面倒なので、私のようなライドスタイルにはぶっちゃけ175mmがストライクのような気がします。
街乗りでは170mm、トレイルに出ると5mm延長できるクランク無いかな?
4)剛性バッチリのRabbit Holeリムの前輪
最後に持ってきましたが、実は今回のライドでコレが一番感動したお気に入りアイテムです。
比較的ラージなフランジハブと、初の14番プレーン(DT製)、そしてツヤ感が芸術的なブラスニップルで組みました。
こだわったには理由がありますが、どうせ重いリムなんだし軽量化する意味は無かったことや、
どうしてもテンションをあげる必要があったのです。
Rabbit Holeは、通常のリムのようにスポーク穴がセンターにあるのではなく大きく左右に降られております。そのため、フランジとスポーク穴の距離が短くなり、通常よりも垂直に近い角度になります。
つまり、かなり強く引っ張ってあげないと、リムは外側に寄ってきません。
テンションを均一にすることを最重要視した結果、#14プレーン+ブラスニップルのおかげでかなり高テンションで組むことができました。
トレイルでのKnard 3.0はというと
超絶的なグリップなので、どんどん積極的に倒し込みたくなります。以前の倍近い幅を持つRabbit Holeリムによって、タイヤ本来の適正な接地角度とボリューム感に安心感も増幅です。
リム打ちする心配の無いエアボリュームなので、さらに接地面積を稼ぐために低圧も有効。1本目は1.0barで2本目は0.8barで試したところ、やはり後者のほうがグリップ感が一層増して、体感できるデメリットは皆無でした。
レースバイクのように絶対的スピードを求めてはいけないトレイル。そしてシングルなセミ・ファットという条件では、軽さ・速さよりも、Bikeにあったちょうどいいスピード域でコントロールする楽しみが今の自分には合致しております。
そのためのBikeがSalsa セミファット El Mariachiであります。
前輪を換えただけで、肩の力が抜けた心地よさがありました。
(というか、本当に肩の力を抜かないとフルリジッドは乗りこなせないのであります。)
ライド中、ライド後に気づき、感じたこと
そうなると、感じるのは後輪の華奢な性格です。
前輪とは真逆な仕様ですもん。そりゃ当然ですよ。
Stan's Crestリム (370g)
DT Swiss DBスポーク#14-15
アルミニップル (10g)
チューブレス化したMAXXIS Ardent 2.25 (800g)
アルミニップルのためにテンションはやや抑えめ。Stan'sのサイトの適正値の95kgFを守ってました。
しかし、2年近く前に組んだホイールでしたので、テンションメーターで測定すると、かなりばらけた数字になってました。
そして、一念発起!
この状態が、 こうなりました。
そして、ついでに、
ハブもキレイキレイにしちゃえってことで、
Hadleyのハブメンテナンスキットは専用設計。
スパナを挟み込む瞬間に感じる絶妙の隙間と、線ではなく面でとらえる感覚にエクスタシーを感じます。
汚れているかなと思ったら、オイルは汚れていませんでしたね。
シールの隙間の砂ゴミを取っている時、なんか彼女の耳そうじをしてる気分でした。
そして、出来上がったホイールがコチラ
ブラスニップルです!
自己責任なので大きな声では言えませんが、上述のテンション値よりも気持ち高めにテンションを上げました。わずか20g増のブラスニップルですが、トレイルでのアソビをさらに倍増させ、安心感を高めるには最高のカスタマイズだと自負してます。
DTスポーク購入すると付属してくるニップルなので、今回のカスタマイズ出費は0円なり。
しかも
なんと、2.25インチ→2.4インチにボリュームアップしたAREDNT
こちらも既に所有してたブツなので新たな出費はナッシンぐぅ~!。
タイヤハイトも5mmほど高くなり前輪との高低差を縮めてくれます。
速さよりも、アソビ優先な選択。
フルリジッドならではの「後ろへのタメ」をつくり出すにはボリュームのあるタイヤが有効ぢゃないでしょーか!
近所をほんのちょっと走てみたのですが、ありえない角度で倒し込んでもへこたれない剛性。
今回のライド&カスタマイズでは、前後ホイールはできる限りバランスのとれた強さが必要だということを身を以て勉強させてもらいました。
かなり煮詰まってきたSalsa El Mariachi
しかしライドへの追求はまだまだ終わりませんことよ!