650Bがいいネ!と思った5つの事実
やっと、筆をとることにしました。
実際にトレイルで乗車したのは、連休ど真ん中の日曜日だから、もう3日も前になります。
乗車した直後から、いろんな驚きと発見の連続で興奮し過ぎた感じでした。
まるで、楽しかったSSJが終わって、満足感と達成感で放心状態に近い高揚感に近かったのかも。
そんなのぼせちゃったワタシでしたので、
3日くらい経って少し冷ましてから650BになったTurnerを振り返ってみます。
1)29erから27.5(650B)に乗り換えた時のHappy
そもそも、29erに乗る人というのは、ホイールサイズの変化に柔軟だったり、大径の恩恵を体感したい人=新しいもの好きだったりする人が多いように思えます。
自分も3年前に29erに巡り会えたことで、MTBの楽しさの幅が格段に増えました。
では、そんな新しいもの好きな人が29erから乗り換えた時にどんなことが起きたのでしょう?
良い面では、バイクコントロールが楽しくなったこと。積極的に倒し込んだり、プッシュ&プルを効かせたり、小さなきっかけでジャンプしたりすることが29erと比べて、1.5倍楽しくなりました。
どんどん、漕ぎたくなるんです。26の印象にも近いのですが、大径でもこんなに楽しめるんだっていう操縦している気持ちが強いんです。
重心が低くなった分、ハンドルバーをダンシングするにも軽さが体感でき、上体を動かす半径も小さくなり、そのおかげでダンシングのテンポもリズミカルに早くなります。テンポが早くなる→どんどん漕ぎたくなるにつながるという図式です。
ラグジュアリーでカラダにやさしい29erに乗っていた自分が、若かりし元気な自分をもう一度目覚めさせてくれたような。でも、26ほどヤンチャに戻れない大人の事情のような。
そんなちょうど良いツボを押してくれたのでありました。
2)26から27.5(650B)に乗り換えた時のHappy
それだけ、26が浸透してきたわけですし、26の存在意義はまだまだ揺るぎないものだと思います。
ただ、ちょっと限定された条件だけで言えばですが、
身長174cmで手足がやや長めなワタシが、東京ローカルの里山トレイルを自走して登って下るという条件においては、やはり大径ホイールが一番ジャストフィットしていると感じてます。
では、27.5に履き替えた26はいかがなものか?
まず一番大きな特徴は、ギャップの走破性が格段にあがることです。登り返し時に根っこがあっても平気でグイグイと転がって行きます。
(でも、今回は120mmの15QRフォークや、優れたフルサスのおかげもデカイところでしょう)
そうした路面のギャップで失われるはずのスピードが、29erに近いくらい乗り越えてイケル。
なのに、ダンシングは26の軽快さを持ち合わせているし、重量増もあまり大きくない。
(例:フロントホイールはXTで750g(ローター無し)、タイヤは600g)
「29erと26の良さを両方持ち合わせている」と表現されることが多いですが、言い換えれば両方のデメリットもうまい具合に消されているといえばいいでしょう。
里山ライダーなら試してみて悪いことは無い!と断言したいですね。
3)26フレームを腐らせないぞ!
29erに開眼してしまった自分にとって、26の使い道がかなり限定的になってしまっておりました。
このTurnerも下り系トレイル専門になりつつあったのです。実際に下り系ですら79erにしたSalsaでもイイと思っていたくらいでした。
しかし、27.5にした今となっては、下り性能で求められるアクションの入れやすさが痛く気に入ってしまいました。フロントのみ27.5でリア26にしたら、もっと下りがハイスピードで楽しめるかもしれないですね。いや、マジでDH車の前輪は27.5はアリです。フロントフォークは(Foxの場合しか検証しておりませんが)クリアランスの問題が少ないようなので、まずはF27.5をお試しすることで26フレームが29erと同じくらい愛せるのですよ。
あとは、フレームのクリアランスと、ハブ軸とBBが13,4mmほど高くなる違和感をどれくらい許容できるかであります。
またネットで検索してみる限りにおいては、29er→650B化よりも26→650B化の方が例をよくみかけます。(29erが未だに少数ってことでもあるのかな)
ワタシのMTBライド仲間でもあるF#さんのKLEINは、もう何年も前から650Bしてます。
(F#さん、お写真お借りします!)
また、一般ユーザーではなくショップスタッフさんだってどんどんカスタムしてますね。
(PRIDE ONE店長さんのBikeでしょうか。いつもいろんな冒険していて脱帽です)
PRIDE ONEさんのBlog記事にもありましたが、650Bが全てのいいとこ取りではなく、細かいターンの連続するような場合は26が良いとのこと。
う~ん、富士見のAの最初のシングルでどれだけ27.5で回頭性がスポイルされるのか試したくなってきました。
4)デメリットもしっかり考えよう!
う~ん、なんかネガティブなサブタイトルですね。(笑
650B専用フレームを既に持っている方は、この項目スッ飛ばしてね。
26フレームに27.5を履かせる場合のデメリットをしっかり考慮しておかないと、ホイールを揃えてから後悔することになるでしょう。
その後悔を後悔と思わないようにするには、自分から合わせて行くしかないんです。
・車高があがること。
前後27.5にすることによって車軸、BBが一律に大きくなった半径分の高さが変わります。BBだけが高くなるとかどこか一部だけが変わるわけではないので、ヘッド角度はもちろん、それまで乗車していたフォームは何も変わりません。ワタシの場合、Turner Fluxは無荷重だとBB下がりがほとんどないのですが、自分の荷重で2,3cm下がります。(サグ20~30%の場合)
フルサスということで、BBは落ちているという状況になるので、27.5に大きくなってもあまり高くなってしまったという印象はありませんでした。
むしろ、高い重心になったことでダンシングが軽快になったと感じました。ダンシングが楽しいもんだからついついペダリングも強めになって、結果「速く走ろう」と29erの時よりも余分に漕いでしまうのです。シッティングよりも立ち漕ぎダンシングヒーローの荻野目ちゃんなんですよ!
ああ、いつもより筋肉痛少し多めなのは、荻野目ちゃんのせいだったのね。
・クリアランスはどうだった?
650B化Turnerを進める上で、一番多く気にされてしまったのがこの点。
で、結果はどうだったかというと
ドライコンディションだったので、ほとんど詰まらなかった。いやライドは楽しかったんだけど。
ある程度走っても、この程度の土の盛り方でしたので、キューキュー擦れることもなく、むしろタイヤにくっ付き始めた泥を強制的に排除する役割を担ったのかもしれません。
でも、これはかなり好意的な解釈です。ここぞジコセキニンジャーの真髄とも言えます。
なので、この状態をみてドン引きする人は潔く650Bフレームを購入することをオススメです。
土質にもよりますが、純正サイズのタイヤを付けていても泥がテンコ盛りになる時ってありますよね。
里山だって、そのほとんどがドライであっても北向きの斜面は常に霜が乾かずに泥ヌタな時があります。
そんな時は、一旦止まって泥かきすればいいのです。
実際、一度だけ泥盛り酷かったので、泥かきしました。
(この状態でも泥詰まりで回転が鈍くなるということはなく、少し擦れる音がした程度でした。)
でも、帰宅した時には、パラパラと落ちてましたね。
フロントフォークにいたっては、通常の汚れ具合でした。
5)ワタシのBlogタイトルについて
「サルサ野郎の"29erから始めましょう"」というタイトル
2010年10月。29erを乗り始めたことを契機にmixiから引っ越ししたBlogでもあります。
29erにチャレンジする機会を持てたことで、それまでになかった感動と発見をいくつも体感してきました。今考えるとこうして650Bを試すことができたのも、あの時29erを始めたからかもしれません。
大径の良さを教えてくれたのは、まぎれもなく29er。
それまでの10数年間、26しか乗ってこなかった自分が、新しい自分になれたのは29erからリスタートしたからであります。
けっして、MTB初心者に闇雲に29erから始めるべきという意味は無いんです。
26にずーーと乗っていた人も、あらたに29erに乗り始めることで新たな楽しいMTBライフがあるんだよって言いたかったんですな。
それでもって、650Bに出会ったわけです。
ワタシにとっては29erの延長にあるものであり、29erにはない楽しさをもたらしてくれたもの。
26のヤンチャさ、27.5のオールマイティーさ、29erの巡航の速さ。
それぞれが、いろんなシチュエーションによって楽しめるって、MTBはだから楽しいんですよ。
これからも新しいものにも触れながら、旧いものの良さを再度噛みしめるようなMTBライフでありたいですね。
650Bに乗ったことで自分のBlogの原点に帰れた気がしたサルサ野郎でした。
(またしても長文でメンゴメンゴ!)