サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

P-29erを650Bにしてみたよ!

ちょうど10日前のことでした。
26のTurnerを650B化した時の写真をツイッた時、あのマシュンさんから「レーサー視野からみると29erフレームが気になる」とコメントをもらいました。

そうだ、Ritchey P-29erを650B化してみよっと。

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15mmスルーのハブボディの中には、Peakのコンバーターを入れてノーマルQRで固定です。(ヘァピィバイク太郎さんのマネっこです!)

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サクっと、組んでみました。
26フレームとは違うんで、クリアランスの問題は全くありません。
26用フォークのF120より肩下が10mm長い29用フォークをそのまま使います。
肩下が短いと、BB下がりが大きくなり、さらにBBハイトが下がってしまうからです。

1)最初に感じたのは視界の低さ

自宅を出発して20分ほど軽く走っていたんですが、
なんか違う!

う~ん、見た目重視にしてステムを-6度にしたのが間違いだったかな?
29erに比べて2cmほど視点が低くなったこともあり、ランドクルーザーからインプレッサWRXに乗り換えたみたいなんですよ。(どっちも乗ったことないけど)

なので、目的地に着くまでにポジションをどんどん変えてみました。

前下がり-6度を諦めて、+6度と5mmスペーサー
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いや、これだと、一気に高過ぎました。
なので、5mmのスペーサー分をDown!
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行き着いたのがココ。

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乗車ポジションとしてはベストバランスに近づいてきたようです。


2)小径化になかなか慣れないカラダ

さ~て、肝心の走りは?
(「カツオです!と言いたくなるのが日曜らしいっしょ!)


乗ってみた第一印象が、
「え、小さいよ。なんか進まないのねぇ。。。。」

なんです。

これは26→650BのTurnerに乗った時とは真逆なネガティブ感想です。
同じホイール径なのに、どうして印象が違ってしまうのだろう???

単純なことでした。

もともと26だったフレームに大径化した650BをはめたTurnerは、デカくなったのです。
そして、29erのRitcheyをあえて小径化した650Bにしたので、小さくなったのです。

29erに十分に慣れてしまったカラダのワタシには、P-29erの上にまたがった時の視界から入ってくる情報が想定外に小さいので、なんか頭で整理できていないみたい。
26→650Bは10秒で慣れたのに、29er→650Bは、なかなか慣れてくれません。

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視点から見えるタイヤの出っ張り具合が、29erの安心感と違って、迫ってくるような窮屈さすら感じてしまったのです。


今まで、大径化することで安定や走破性の向上というメリットをたっぷり享受してきたので、反対に小径化することはデチューンしたかのような拒絶反応にあやうく陥ってしまうところでした。


3)MTBは土の上ではかるべし!


ところが!!
やはりMTBだな。
「水を得た魚」ではなく「土を得たバイク」なのです。

少しフカフカの枯れ草や枯れ木を含んだトレイルに入ると、650BTurnerのように、どんどん漕ぎたくなって来たのです。
ダンシングもリズミカルにそして早く動かすことができ、絶対重量の軽いSSとも相まってアクションとりやすく、懐の中でフレームを遊ばせられる楽しいBikeになりました。

ためしに急坂な直登コースをダンシングで登ってみました。
スピードが限りなく0に近いくらい止まりそうな瞬間でも、ハンドルバーの制御可能な遊びが増えたおかげで、脚着きすることなく登りをクリアできました。


4)クリアランスは一見にしかず

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これは、いわずもがな。
余裕ブッコキなクリアランスです。2.4だろうが、2.5インチだろうがドンと来い!

しかし、リアセンターは最短で445mm
現時点では使用しているF33×R22tとチェーンのコマの関係上、チェーン長を最短にした結果がコレ。
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ワタシの理想としては、スライディングエンドを固定するボルトのうち後方のボルトの真下あたりに、ハブ軸を持ってくるエンドを製作できないものかと思案中です。その際、ハブ軸位置は1cmほど下にずらす予定。(BBハイトを少し上げる対策)


5)結局、どうなの? 650Bってやつは?

まだ、本格トレイルを走ったわけではないので、断言はできないですが、
650Bの自由度の大きさがよくわかりました。ワタシなりの持論なので一般論ではありません。

いつもでかける東京西部の乗車率の高い低山であれば、29erでも十分にカバーできます。
29erではアクションを積極投入しなくても、ペダリングのOn/Offで登り返しをつなぐことで壮快に走るヨロコビ・タノシミがあるでしょう。結果的に26や650Bよりも速いセクションが多々あります。

また、ワタシは王滝くらいしかレースには出ておりませんが、まさにスピードを殺さないで走れるメリットはエンデュランス系にはフル活用したいところ。

では650Bは?
比較的高低差のあるいろんな地形があって路面の質が様々変化するところ。
ドロップオフ、岩場、急登り、タイトターン、バンク、オフキャンバー、スピードのOn/Offが激しいところ。こんな地形だったら、カラダの自由度が大きい650Bを選択したいですね。
体型やスキルによってはこれらを全て29erでできちゃう人もおられるでしょうが、マーシーツアーに行くなら今のところTurner 650Bしかないです。

また、前述の東京近郊のゆるめな低山においても、
アクションを積極的に活用して、ガッチリライドすれば、少ない距離でも満足感が高まりそうな気がします。(言い換えれば、29erは疲れがたまりにくい)

あとは、もっといろんな山やクローズドコースなどを走ってみて、650Bを深く知ると同時に、29erの良さにももっと気づかされることにも大いに期待してます。

結局のところ、決してコレが一番という決め方はできません。
走るシチュエーションによって使い分けを楽しめりゃそれでいいんですもん。
なので、650Bを愛せば愛するほど29erの良さにも惚れ直す。(その逆もしかり)というMTBハッピースパイラルを突き進むのでありま~す




次回(っていつだ?)のライドは、P-650BになったRitcheyで出動するっす~!

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今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました!