Rotor Q-ringの疑問と効果?
わたし、先日の日記で、Rotor Q-ringの固定位置の変更について述べておりました。
その翌日のライドでは、その効果はどんだけわかるのか?っていうのが自分の中の課題でありました。
しかし、効果うんぬんをくっちゃべる前にですよ!
そもそも楕円なQ-Ringって、テンショナーのないシングルスピードにはどうなのよ?ってことを
Blog仲間のマツモトさんからコメントをいただきました。(マツモトさん、ありがとうございます)
そうなんです。私もコレを付ける前は、そこが少し気になってはいたんです。
ただ、購入に至る前に、NinerチームのプロライダーがSSに付けていたのが頭にはあったんです。
たとえば、コレSINGLETRACK.comからです。
Youtubeでは、Niner Ergon teamライダーの皆さんがご自身のBikeを語ってますね。
http://www.youtube.com/watch?v=OzsSmfZImgY
テンショナー無しでNiner Air9とかについているわけだから、特に問題ないかなーーと、
この時は懐疑心よりも好奇心が勝って購入に踏み切ったわけです。
さて、それでは本題に突入!
チェーンテンションの具合は楕円リングが回転する際にどれほど変わるのかってこと。
昨日のライドで付着した土ホコリをキレイキレイにしてから検証スタートです。
最初に考えたのは、テンションの変化が実際にあるのかっていう疑問です。
そのため、チェーン長を正しく測定し、その中間地点のあたりでチェーンを押してみて、どれくらいたるむ量があるのかを計測することにしました。
まず、Rハブ軸からBB軸中心を測定したところ447mmでしたので
その中間地点の223.5mmのあたりに黒ビニルテープで印を付けました。
話しは、ちょっと逸れますが、改めてチェーンステイを見てみると、塗装はがれが無くって傷一つないのって、不思議です。
普通、ギアードのバイクならば、真っ先にチェーンステイが傷ついてガビガビになったりします。
チェーンステイプロテクターを付けてても、そのうちプロテクター生地が痛んでしまい、フレームに傷つくことはしょっちゅうですからね。
走っていても、タイヤが転がったりラチェットが空転する音くらいで、あとは、野鳥や虫の鳴き声、風を切る音の中に自分がとけ込んでいけるってのがSSのいいところ。SSらしさの一つの特徴ですね!
閑話休題、
テンションの張り具合を調べてみます。
これが、楕円リングを正面から見た時に、12時-6時の距離が一番長い時の位置です。
(位置Aとします)
次はその真逆。12時-6時の距離が一番短い時
(位置Bとします)
楕円度合いはどれくらいなのか、ズームアップして検証です。
ちにみに3枚セットのミドルなので、33tの大きさのQ-Ringの数値です。
こちらが、一番張り出している部分の歯先です。
クランクアームから定規をあてて、歯先の手前の真円の線までの距離がおよそ、5.7or5.8mmといったところです。
続いて、一番押しつぶされている部分の歯先です。
同じようにして測ったところ1mm以下です。
プラスチック定規で測定したので正確ではないですが、およそ半径5mmの違い!
つまり最大半径と最小半径の差が5mmってことで、直径にすると1cmも楕円なわけです。
そして、次にテンション強度の測定です。
断っておきますが、素人アイディアの超アナログ測定です。誤差あるでしょうね。
前述でマークしたリアセンターの半分の位置でチェーンチェーンステイ下のチェーン)をグイっと押してみます。
こんな具合にね!
これでも指でギューーって押し上げてます。
チェーンステイパイプの表面からチェーンピンの中心の距離を定規で測定!
上の写真でいうと33mmってことです。これを無負荷の時も測定します。
引っ張って移動した距離を測定することで、テンション強度を数値化したかったんです。
握力には誤差もあるので、3度くらい測定した平均を取ってみました。
するとこんな結果でした。
位置A テンション移動量:18.5mm
位置B テンション移動量:19.0mm
その差なんと、0.5mm!!
うーん、誤差もあるかと思いますが、意外にもほとんど変わらないのですよ。
うん、これはテンションが変わらないってことは、チェーン長が変わらないってことですよね。
今度は別の角度からみた測定
位置Aのズームです。
チェーンとギアがどれだけ接しているのでしょうか?
クランクアームピンの位置がほぼ上下垂直になってます。12時の位置から6時の位置でチェーンが接しているのチェーンピンの数を数えてみます。
ピン17.5個分(12時の位置のピンも1とカウント)
続いて位置Bのズームです。
これは、6時の位置から数えた方がわかりやすいですが、こちらもピン17.5個分なのです。
つまり、真円ではないですが、正確に線対称の楕円なので、クランクがどの位置であっても接しているチェーンの距離は変化しないんです。
なるほど、だからテンショナーも必要ないんですね。ハハハハハ!
設計者や数字に強い方から言わせれば、
あったりめーーーだろ! クラッカーーーだろ!!!!と言われるかもしれませんが、
定規あてたり、チェーンピンを数えてみたりして初めて納得できたのでありました。
(ガッテンガッテンガッテンガッテンガッテン。。。。)
今、冷静になって考えてみたのですが、、、、
このテンション強度の結果を出すためには、Rディレーラーを仮に付けてみて下側プーリーの動きを見れば一目瞭然だということに気がつきました。
(でも、面倒くさいからやらないもーん)
<追記>
コメントいただいたマツモトさんのリンクの中からこんな声がありました。
「The rear derailleur tension arm with the pulleys on it does not move back and forth in time with the cranks on my bike.」
Rディレーラー付けた人の意見です。プーリーは前後しない! つまりテンションは変化ないってことのようです。
ちなみに、ギア半径が5mm違うとどれくらい角度が変わるのか、中学生レベルの計算ですが30分くらい考えて答えを出したところ、
わずか、0.64度なんです。
Rハブ軸を円の中心にみて、Rセンター長447mmの半径の円でわずか0.64度だけなんです。
ですので、Rコグにかかるチェーン角度の差異なんてほぼゼロっていえるでしょう。
全く無視しちゃっていいくらいだと思います。
(あ、そんなところ誰も注意していなかったですね)
というわけで、SSでもQ-Ringを試したいという方は、どんどんチャレンジしてはいかがでしょうか?
果たしてその効果・効能は!
プラシボ効果アゲアゲな私がいうのもナンナンですが、効果は良い方向にあると思います。
SSでつらいのは、登り!
ギアチャンジで最適ケイデンスを一定に保てないSSでは、一漕ぎのペダリングの中にどれだけトラクションをきちんと稼いで登れるかが勝負です。ここらのメカニズムはやまめの師匠など、その道のプロがきちんと説明されており、私には到底解説なんかできませんが、足を踏み下ろす時にスピードの伸びを感じるのがQ-Ringの特徴です。
先日のプレイベントでタカギ先生からちょっとだけやまめエッセンスをいただき、ポジションチェンジ
・サドルをやや前下がり(それまでは水平)、前後位置もやや前気味
・ステムを遠く低く(120mm、-6度という設定)
これを活かすためのQ-Ring位置はこの位置にセット(Tさんアドバイスありがと!)
これで、6時の方向までトルクをかけ続けるのに有効なQ-Ringのセッテイングになるそうなんです。
つまりスピードの伸びる位置を少し後半にずらしているんですね。
登りで頻繁に立ち漕ぎすることの多いSSには、適した位置と考えられます。
むしろSS専用といっていいんじゃないでしょうか。(あ、言い過ぎた)
さて、その実走した感覚は
。。。。。。。。。。。。
パワーメーターとかないので数値で測れないのですが、
この日は自分の中でもよく登れた部類の日でした。
なにより、先導してくれたNさんの走りがすごくてはやくてうまくて。。。
ラインを盗んだり、上体や足の挙動を見たりで、彼といっしょにかっ飛んで行く楽しさにハマッてしまい、Q-Ringの変更差異なんて考えられなかったっていうのが本当のところです。
違和感を感じてイヤになったことは皆無なので、しばらく付けたままでいくつもりです。
比較検証っていうのはイコールコンディションで各種メーターなどを使って、測定しなきゃいけないもんですが、私の場合、ライドはライド。楽しけりゃそれでイイじゃん。
ってなっちゃうんですよねー。いつも。
というわけで、考察だか、推察だか、主張だか、よくまとまりませんでしたが、
Q-Ringはあると思います!
またしても、長文・駄文におつきあいいただきありがとうございました。
他にアドバイス、実データ、デメリットなど、コメントいただけたら幸いです。
その翌日のライドでは、その効果はどんだけわかるのか?っていうのが自分の中の課題でありました。
しかし、効果うんぬんをくっちゃべる前にですよ!
そもそも楕円なQ-Ringって、テンショナーのないシングルスピードにはどうなのよ?ってことを
Blog仲間のマツモトさんからコメントをいただきました。(マツモトさん、ありがとうございます)
そうなんです。私もコレを付ける前は、そこが少し気になってはいたんです。
ただ、購入に至る前に、NinerチームのプロライダーがSSに付けていたのが頭にはあったんです。
たとえば、コレSINGLETRACK.comからです。
Youtubeでは、Niner Ergon teamライダーの皆さんがご自身のBikeを語ってますね。
http://www.youtube.com/watch?v=OzsSmfZImgY
テンショナー無しでNiner Air9とかについているわけだから、特に問題ないかなーーと、
この時は懐疑心よりも好奇心が勝って購入に踏み切ったわけです。
さて、それでは本題に突入!
チェーンテンションの具合は楕円リングが回転する際にどれほど変わるのかってこと。
昨日のライドで付着した土ホコリをキレイキレイにしてから検証スタートです。
最初に考えたのは、テンションの変化が実際にあるのかっていう疑問です。
そのため、チェーン長を正しく測定し、その中間地点のあたりでチェーンを押してみて、どれくらいたるむ量があるのかを計測することにしました。
まず、Rハブ軸からBB軸中心を測定したところ447mmでしたので
その中間地点の223.5mmのあたりに黒ビニルテープで印を付けました。
話しは、ちょっと逸れますが、改めてチェーンステイを見てみると、塗装はがれが無くって傷一つないのって、不思議です。
普通、ギアードのバイクならば、真っ先にチェーンステイが傷ついてガビガビになったりします。
チェーンステイプロテクターを付けてても、そのうちプロテクター生地が痛んでしまい、フレームに傷つくことはしょっちゅうですからね。
走っていても、タイヤが転がったりラチェットが空転する音くらいで、あとは、野鳥や虫の鳴き声、風を切る音の中に自分がとけ込んでいけるってのがSSのいいところ。SSらしさの一つの特徴ですね!
閑話休題、
テンションの張り具合を調べてみます。
これが、楕円リングを正面から見た時に、12時-6時の距離が一番長い時の位置です。
(位置Aとします)
次はその真逆。12時-6時の距離が一番短い時
(位置Bとします)
楕円度合いはどれくらいなのか、ズームアップして検証です。
ちにみに3枚セットのミドルなので、33tの大きさのQ-Ringの数値です。
こちらが、一番張り出している部分の歯先です。
クランクアームから定規をあてて、歯先の手前の真円の線までの距離がおよそ、5.7or5.8mmといったところです。
続いて、一番押しつぶされている部分の歯先です。
同じようにして測ったところ1mm以下です。
プラスチック定規で測定したので正確ではないですが、およそ半径5mmの違い!
つまり最大半径と最小半径の差が5mmってことで、直径にすると1cmも楕円なわけです。
そして、次にテンション強度の測定です。
断っておきますが、素人アイディアの超アナログ測定です。誤差あるでしょうね。
前述でマークしたリアセンターの半分の位置でチェーンチェーンステイ下のチェーン)をグイっと押してみます。
こんな具合にね!
これでも指でギューーって押し上げてます。
チェーンステイパイプの表面からチェーンピンの中心の距離を定規で測定!
上の写真でいうと33mmってことです。これを無負荷の時も測定します。
引っ張って移動した距離を測定することで、テンション強度を数値化したかったんです。
握力には誤差もあるので、3度くらい測定した平均を取ってみました。
するとこんな結果でした。
位置A テンション移動量:18.5mm
位置B テンション移動量:19.0mm
その差なんと、0.5mm!!
うーん、誤差もあるかと思いますが、意外にもほとんど変わらないのですよ。
うん、これはテンションが変わらないってことは、チェーン長が変わらないってことですよね。
今度は別の角度からみた測定
位置Aのズームです。
チェーンとギアがどれだけ接しているのでしょうか?
クランクアームピンの位置がほぼ上下垂直になってます。12時の位置から6時の位置でチェーンが接しているのチェーンピンの数を数えてみます。
ピン17.5個分(12時の位置のピンも1とカウント)
続いて位置Bのズームです。
これは、6時の位置から数えた方がわかりやすいですが、こちらもピン17.5個分なのです。
つまり、真円ではないですが、正確に線対称の楕円なので、クランクがどの位置であっても接しているチェーンの距離は変化しないんです。
なるほど、だからテンショナーも必要ないんですね。ハハハハハ!
設計者や数字に強い方から言わせれば、
あったりめーーーだろ! クラッカーーーだろ!!!!と言われるかもしれませんが、
定規あてたり、チェーンピンを数えてみたりして初めて納得できたのでありました。
(ガッテンガッテンガッテンガッテンガッテン。。。。)
今、冷静になって考えてみたのですが、、、、
このテンション強度の結果を出すためには、Rディレーラーを仮に付けてみて下側プーリーの動きを見れば一目瞭然だということに気がつきました。
(でも、面倒くさいからやらないもーん)
<追記>
コメントいただいたマツモトさんのリンクの中からこんな声がありました。
「The rear derailleur tension arm with the pulleys on it does not move back and forth in time with the cranks on my bike.」
Rディレーラー付けた人の意見です。プーリーは前後しない! つまりテンションは変化ないってことのようです。
ちなみに、ギア半径が5mm違うとどれくらい角度が変わるのか、中学生レベルの計算ですが30分くらい考えて答えを出したところ、
わずか、0.64度なんです。
Rハブ軸を円の中心にみて、Rセンター長447mmの半径の円でわずか0.64度だけなんです。
ですので、Rコグにかかるチェーン角度の差異なんてほぼゼロっていえるでしょう。
全く無視しちゃっていいくらいだと思います。
(あ、そんなところ誰も注意していなかったですね)
というわけで、SSでもQ-Ringを試したいという方は、どんどんチャレンジしてはいかがでしょうか?
果たしてその効果・効能は!
プラシボ効果アゲアゲな私がいうのもナンナンですが、効果は良い方向にあると思います。
SSでつらいのは、登り!
ギアチャンジで最適ケイデンスを一定に保てないSSでは、一漕ぎのペダリングの中にどれだけトラクションをきちんと稼いで登れるかが勝負です。ここらのメカニズムはやまめの師匠など、その道のプロがきちんと説明されており、私には到底解説なんかできませんが、足を踏み下ろす時にスピードの伸びを感じるのがQ-Ringの特徴です。
先日のプレイベントでタカギ先生からちょっとだけやまめエッセンスをいただき、ポジションチェンジ
・サドルをやや前下がり(それまでは水平)、前後位置もやや前気味
・ステムを遠く低く(120mm、-6度という設定)
(う~ん、セットバックの少ないピラーに買えるべきかな~)
これを活かすためのQ-Ring位置はこの位置にセット(Tさんアドバイスありがと!)
これで、6時の方向までトルクをかけ続けるのに有効なQ-Ringのセッテイングになるそうなんです。
つまりスピードの伸びる位置を少し後半にずらしているんですね。
登りで頻繁に立ち漕ぎすることの多いSSには、適した位置と考えられます。
むしろSS専用といっていいんじゃないでしょうか。(あ、言い過ぎた)
さて、その実走した感覚は
。。。。。。。。。。。。
パワーメーターとかないので数値で測れないのですが、
この日は自分の中でもよく登れた部類の日でした。
なにより、先導してくれたNさんの走りがすごくてはやくてうまくて。。。
ラインを盗んだり、上体や足の挙動を見たりで、彼といっしょにかっ飛んで行く楽しさにハマッてしまい、Q-Ringの変更差異なんて考えられなかったっていうのが本当のところです。
違和感を感じてイヤになったことは皆無なので、しばらく付けたままでいくつもりです。
比較検証っていうのはイコールコンディションで各種メーターなどを使って、測定しなきゃいけないもんですが、私の場合、ライドはライド。楽しけりゃそれでイイじゃん。
ってなっちゃうんですよねー。いつも。
というわけで、考察だか、推察だか、主張だか、よくまとまりませんでしたが、
Q-Ringはあると思います!
またしても、長文・駄文におつきあいいただきありがとうございました。
他にアドバイス、実データ、デメリットなど、コメントいただけたら幸いです。