Old Klein レストア作業 組立編
再び我が家に一時帰宅してきたKLEIN Rascal
KOOWHOマジックによって心の底からレストアされたRascalに、
サルサ野郎のスパイスをふりかけて仕上げてみました。
ハンドルバーは懐かしのANSWER Pro Taper付けちゃいました。
ほどよいライズ、軽くて強い90年代のDHレーサーのマストアイテム。
まるで顔文字😣みたいなマークのステムはKORE
錆びていたボルトを新品に変えてインストール。私のDH初期の頃の愛用品です。
ブレーキはオーナー様が装着していた950系XTRのVブレーキに私からカーボンブースターを追加インストール。チェーンステイのしなりが半減されるのがわかります。
この頃のVは妥協ない造りでパラレルリンクが非常に精度が高いものでしたね。
Vブレーキのシューのセッティング、かなりスキな作業です。
一旦タイヤを取り外し、極微妙なトーインになりつつきちんと面で接触する瞬間を見た時はスカっと爽やかコカコーラ!
Vブレーキのタッチの良さはシューの調整だけでなくココでも決まって来ます。
アウターケーブルの断面を中細目の鉄ヤスリで削り、完全な面を出しておきました。
(写真右の断面がカット直後の毛羽立った状態。左は施工後のフラット断面)
これで初期のグニャリといったアソビがかなり減少。
ケーブル2本、カット断面4箇所、作業時間は30分ですが、これが後から効いてくるんだよね~~~。
ブレーキケーブルには少し粘度の高いRESPOのグリースを、シフトケーブルにはサラサラ系のスリックハニーで見えないところもしっかりケア。
SHOWA グラビエDH
インナーチューブとシールにはRESPOのチタンスプレーでコーティング。
20年前の製品とは思えぬほど滑らかに動いてくれました。
FrontにはKENDAのExcavator、RearにはNEVEGALを装着。
どちらも9分山残ってましたが、私が持っていても乗らないのでは持ち腐れですから
7sだったものを9s仕様にしました。
これも死蔵品になりつつあった900系XTRハブ+ARAYA RM400PROという当時のゴールデンコンビ。その当時の輝きは褪せましたが、その身のこなしの良さには圧巻です。
ペダルも少しばかりグレードアップ!
といっても当時のデファクトスタンダードですけどね。
他には、チェーンにはイノテック105でコーティングし、ディレーラー調整や、ドライブ関連パーツも整備し終えてどうにかこうにか組立完了。
別れが近くなってきたRascal。
ちょっと悲しいですけど、やっと本当のオーナーに会えるヨロコビを
コイツは感じ始めているんだと思います。
明日、とうとうオーナー様への引き渡しがあります。
満足してくれるといいな。
見てもヨシ。いじってもヨシ。乗ってもタノシなOLD KLEIN