サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

Old Klein レストア作業 KOOWHO編

20年以上前のOld KLEINをお預かりして2ヶ月近くになってしまいましたが、
やっとこさ作業がほぼほぼ完了したということで、ご報告です。

開始宣言の記事はコチラ
作業開始の記事はコチラ

作業後に分かったことなんですが、私の馴染みショップことKOOWHOさんは、KLEINの扱いにはその当時から非常に長けた技術を持っているそうで、ストレートスピンドルを内蔵した独自規格のBB周りの専用工具もワンオフ製作し、その当時から代理店であるモトクロスインターナショナルさんに技術提携を行っていたほど。
100%の信頼を寄せられるプロショップがあるのは本当に心強い!

お任せした作業内容はOLD KLEINならではのあのポイントです。

1. BB周り
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BB圧入後、接着剤のようなもので固着して固定させる独自のBB規格です。
BBにガタが出ていたため、新品ベアリングと交換しました。
作業は、KOOWHOならではの繊細な作業とワンオフ専用工具を使って行ってもらったのですが、詳細はぜひともお店に立ち寄って「Dr.Nagai」に聞かれるのもタノシイでしょう。

BBにも精度の違いで数種類あるそうですが、この当時のKLEINのスピンドルの動きに悪影響を与えない最適な精度が出るベアリングをチョイスしてもらいました。

そのおかげで、私の所有しているどのBikeにも劣らない超絶的に軽いBB回転を実現しちゃいました。コレ、本当にギア1,2枚の差が出るような気がします。(マジで)

この工賃でやってもらっていいの?ってくらいコスト度外視の作業内容だったそうです。
あわせるクランクに最適になるようチェーンラインを正確に調整してもらったことはいうまでもありません。


2. ヘッド周り
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当時はO/Sがやっと出始めた頃でしたね。
これは1インチのスタンダードサイズヘッドパーツです。しかもねじ切り!
XTのヘッドパーツが付いていたのですが、ヘッドチューブが少し歪んでラッパになってしまったようで、手の力だけで廻ってしまうほどユルんでました。
デッドストックのTANGE製をインストールしてもらい接着固定してもらいました。
ロゴなどはありませんが、これまたシブくてヨロシ!


3. ディレーラーハンガーのヘリサート加工

こちらが加工前
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ネジ山をなめてしまい、色々と試行錯誤した成果が見えます。
また、エンドそのものも横からの衝撃で斜めに曲がっておりました。
730系?の初代XTのディレーラーが懐カシス!!!
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加工・修正してもらったのがコチラ
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おそるおそるディレーラーを取り付けてみましたが、まるで新品フレームのように最初のネジ山からスムーズにボルトが回転してくれました。

4. ブレーキアウターケーブルのフルアウター加工

自分でもできるかなと思い情報収集を試みたのですが、KLEINの年式により内部構造が違うらしく、フレームそのもの手をつけるわけですからリスクが高い!!
ってことで、こちらも経験値の高いKOOWHOさんにお願いすることにしました。

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フルアウターとは、つまりフレームに空いている穴を拡張するわけですが、穴が貫通してしまったフレームにアウターケーブルを通す作業も、素人にはまったく歯が立たないほど難しいのですが、「Dr.Nagai」による専用道具とちょっとしたアイディアで数分でケーブル類を通す作業を目の当たりにしました。これはもう「頭の柔らかさが命でしょ」っていう作業でした。(詳細はDr.Nagaiに直接聞いてみよっ!)

一連の作業を終えて、クリーナーで磨いていただきピカピカのクルクルになったラスカル。お店の入り口近くに飾っていただきました。
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こうした大手術を終えてラスカルちゃんは、また私の手元に戻ってきたのでありました。

(次号、「組立編」に続く)

 見てもヨシ。いじってもヨシ。乗ってもタノシなOLD KLEIN 

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