サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

Ritcheyがつないでくれた点と点

前回の記事で選んだ今日のマシンは、Ritchey P-29erでした。
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そのことが、まさか今日の運命を変えるとは。。。。。


出かけるきっかけとなったのは、Facebookで友人のE.Kさんが投稿していた一つの記事でした。

3人の写真家が撮ったHONDA S660 写真展
伊藤徹也「娘と過ごした2日間、721kmの旅」
自分もいつか娘と2人旅したい。ショートムービーみたいな作品でグッときた。
2/1まで原宿で開催。ぜひごらんください。

伊藤徹也さんは、Brutusの表紙を何度も飾るほど著名でもあり、とっても人間味あふれる情熱カメラマン。彼の個展にも伺いました。我が家の玄関を飾っているのは彼が旅してきた世界中の色彩豊かな風景の中の一つ。そしていろんな縁が重なって飲み仲間にもなっております。

しかも、

「娘と過ごした2日間 720kmの旅」
なんと、私にとってキュンキュンしちゃうほどのコピーだこと!
目の中に入れても痛くない愛娘との二人旅を綴った写真展と来れば行かないわけにはいきません。

記事をUpしてくれたアニキこと、E.Kさんにも出発宣言をして、サクっと向かったのは原宿駅から北に向かった先の、
Honda Advanced Design Studio Tokyoという初めての場所でした。
そのデザインオフィスに着くと、すでにビルの一角には「カーニバル・イエロー」というイタリア人も大喜びするようなビビッドな黄色のS660が停車しており、人だかりもできていました。
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駐輪スペースを探し、うろうろとするも、適当なスペースが見当たらず、
結局、そのビルの目の前のガードレールに固定することにしました。

すると、ビルの人だかりの中から、長髪で背の高い方がこちらに近寄って来る気配を感じてしまいました。
その背の高い方は首からネームホルダーをかけ、手にはパンフレットのようなものを持っておりましたので、HONDAの展示会の関係者であることは、すぐに気づきました。

あちゃ~、ここに駐輪しちゃマズイかなと一瞬不安になりかけましたが、満面の笑みを浮かべながら近づいてくるので、不安は知らぬ間にどこかに消えてしまいました。

彼「自転車で来られたんですか」
私「はい」
彼「Ritcheyじゃないですか~!!」
私「ああ、ご存知なんですね!」
彼「私も大好きで、Ultraに乗ってます。」

おおお、えええ!!!!
Ritchey大好きという方も、世の中には圧倒的に少ない人種だと思いますが、さらにRitcheyの黎明期の名作であるUltraを今でも所有されているなんて!!!!

びっくりドキドキ! でも、もう気分は最高!
Ritcheyがつなぐ人と人の縁は見知らぬ間柄でも5秒会話すれば、もう仲間なんです。

互いのRitchey歴、所有しているRitcheyパーツ、My Ritchey's memoryなど、機関銃のように出てくるRitcheyトークのコンテンツ!
あっという間に10分以上も話し込んでおりました。

HONDA研究所に属する彼ですが、御名刺まで頂戴しちゃいました。(私は名刺携帯しておらず、「サルサ野郎」で調べてと)

もちろん、試乗だってしてもらいましたヨ。
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この笑みを生んでくれたのはRitcheyであります。

Facebookでたまたま見かけた写真展開催の記事、そして現地では偶然のRItcheyオーナーのつながり。今日の私は、点と点がラッキーな線で結ばれていく運命みたいなものを感じました。

肝心の写真展はどうだったのかって?

それはもう、涙でるほどジンジンしましたさー!
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10数枚の作品の並ぶ冒頭で、こんなストーリーが。
他人様の親子なのに、知らぬ間に自分が父親目線になってしまって。。。


(ここからはちょっとネタバレな内容になりますが)
伊藤さんの作品は、彼のファンだという先入観を捨てて見たとしても、人間らしい等身大の感動をもらえます。
作品では、車ではなく人が主人公であり、父の胸の鼓動、全てを出し切った高校生活を振り返る娘、お互いのため息のようなものも聞こえてくるのに、どこか安心できるのはS660というスモールパッケージの車内がもたらしてくれた親子の距離感と、オープンならではの開放感。
大人になりつつある娘を想う父親が、旅の最後は一人でドライブするというシチュエーションがありました。一体、自分だったら何を思ってしまうのだろうと、感慨に耽る貴重な時間をいただきました。

単に車を展示する展示会ではなく、人間には生きて行く上で常にドラマがあり、その中に車が時々顔を出してくるという関係性があるのだということが、私が感じ取った全てでした。

写真展は明日2/1までと期間は大変短いですが、車好き・HONDA好きはもちろんのこと写真展としても十分に楽しめます。ぜひ!

p.s.
作品はこちらからもご覧いただけます。
写真をクリックすると、一言のストーリーが現れるので必見です!
 
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