バイクラ7月号付録のバックパックを使ってみた
自転車雑誌にかかわらず、特にBEPALなどのアウトドア雑誌では付録目当てに買ってきた経験が多めの自分。
本日2023/5/19発売のBicycle Club7月号を手にしてみると、これは色々と考察して多くの人にシェアしたくなると思わせる付録が付いてきた。
それが、こちら
「ロールアップバックパック」である。
では、サルサ野郎の考察スタート
- 1. 付録付きの雑誌を買う・買わないの基準
- 2. ロールアップバックパックとはなんぞや?
- 3. サイズと重量
- 4. 他社の同等製品との比較
- 5. パッカブルバッグに重要な点とは
- 6. 使ってみた
- 7. 雑誌を買うということ
1. 付録付きの雑誌を買う・買わないの基準
個人的な主観もあるので、絶対的法則ではないが、自分なりの雑誌を買う基準はこうだ。
① 何がなんでも買い揃える雑誌 <買う>
② 読みたい内容 & 付録の良さ普通 <買う>
③ 特に内容に興味ない & 付録に期待できそう <買う>
④ 特に内容に興味ない & 付録への期待未知 <迷う>
⑤ 特に内容に興味ない& 付録への期待なし <買わない>
多くの人が経験したこともあるかと思うけど、①、②は買っても後悔しない。
ただ、③の場合で期待したんだけど使ってみたら期待値より低かったことが多い。
④の場合だと、おそらく買わないのだろうけど、他人のインプレで評価が高い場合にのみ自費で買ってみるというケースがある。
さて、今回の場合どうだろう?
特集がヒルクライムとある。正直言うと突き詰めるほどハマったことがない領域なのでそんなに読みたいわけではないが、「ミニベロ自転車ライフ」は22ページと言うボリュームのある記事であること、ミニベロと旅の組み合わせは文句なくやってみたいことなので、読みたいコンテンツ。そして今月号から連載が始まるuncle rinneの記事は初回から読みたい筆頭の記事。
と言うわけで、上記の基準でいくと②の感じ。
⑤の印象を持たれた方には今回は残念だけど、③、④の気持ちの方も含め、どうか記事を進んで読んで欲しい。
2. ロールアップバックパックとはなんぞや?
巷で流行っている「開封の儀」みたいなのはハショる。
P.4にこの付録の説明が掲載されているので、そこから抜粋すると
「上部がロールクロージャーになったサブリュック」とあり用途の例が
①ツーリング帰りのお土産入れ
②バイク&キャンプの食材買い出し
③普段の買い物にも
④輪行時に外したバッグ類やヘルメットバッグとしても
気が利いてるじゃないか!
①から③については、かなりの実践経験があり多様に使ってきた自分であったが、④の目的もあるとは。こういうのはやったことがある人でないと思いつかないこと。
バイクにバッグ類を積載したまま輪行をしていると、あまりの重さに背負った肩が死ぬことがある。特にヘビーなサドルバッグを外すことを正としてきている自分にはこうしたアイディアはツボを押してくれる。
そんな用途を満たしてくれるバッグとは一体どんなものなのか、詳細を見ていこう。
3. サイズと重量
開けてみると、これは想像していたより大きいぞって思う人が8割ぐらいになりそう。
それぐらい大きい。
説明にはサイズの記載がないので、実測したサイズであるが、
ロールアップを伸ばしたサイズでいうと、
縦50×横32×マチ12cmもある。
もちろん、ロールアップして使うので、縦の寸法は40cmぐらいまでが妥当であろう。
最大で15Lの容量とのこと。確かに大きめのサドルバッグ、またはヘルメットなどはスッポリ余裕で入るサイズだ。お米なら3kg入りがしっかり収まるであろう。
重量は実測83gだった。
畳んでみると手のひらに収まるサイズになる。
ただし、くるくると丸めても収納バッグやベルトは付属しないので古チューブを再利用した輪ゴムでまとめた。
このサイズなら、レジ袋の代わりに市販されている買い物用ナイロン製バッグとしても良いサイズ感と言えるかな。いや少し大きめか?
丸めたサイズは、実測で縦10×横6×奥行6cmに収まった。
4. 他社の同等製品との比較
実は、この手のサブバッグは数年かけてチマチマと集めてきた。
実際に、旅先での買い物やバイクパッキングでの食料の買い出しにはなくてはならない存在なので、用途に応じて買い揃えてきたのだ。
1) MASH パッカブルバックパック ¥4,180
自分が一番最初に買ったのがこちら。
store.bluelug.comA4サイズのBicycle Club本誌とのサイズ比較
カタログ値のサイズは、
縦42×横30×マチ11cm
収納時は実測で縦11×横9×奥行5cm
重量は実測54g!とても軽い!
生地も薄く、開閉はジッパー式、ベルトはショルダー二本かけだが、15mmの幅の薄くて細いベルトなので、積載重量がかさむと肩への食い込みが痛くなるので、長距離ライドではあまり重量物を運べない。
2) APIDURA パッカブルサコッシュ ¥5,470
もう少し小さ目のものも欲しくなったので、次に買い足したのがこちら
正確に言えば、バックパックではなくサコッシュとなるので、比較するには同社の「パッカブルバックパック」が正しい比較なのだが、持ってないので議論できず。
ただ、このサコッシュは、前傾になっても本体が前にやってこないための補助ベルトが付いていて、前面からみると「人」っていう字に見えるよう3点の固定方法で結構安定して使える。
縦24×横35cm (マチ記載なし)
収納時は縦8×横7×奥行4.5cm
重量は58gと、MASHとほぼ同等と言えるが収納時はかなり小さい
ちなみに、同社のパッカブルバックパック(¥7,490)は、
縦40×横30cm (マチ記載なし)
収納時は縦8.5×横10.5cm
重量は105g
生地は薄いが、ショルダーベルトの幅が4cmくらいありそうで背負い心地は優れていそう。
5. パッカブルバッグに重要な点とは
今日一で言いたい最重要となることだと思う。
自分が優先順位をつけるポイントは3つ
1) 畳んだ時にどれほど小さく軽くなるか!
APIDURA製が生地も薄く、容積も少ないので、小さい上ではNo.1だが、
正直言って、ここまで小さければどれも50歩100歩の差に感じる。
フレームバッグにサクっとしまうサイズとしてみても、どれも合格点な大きさと言える。重量はBC製83g、MASH54g、APIDURA58g
2) 容積は大きい方が使える
一言で言うと「大は小を兼ねる」
もちろん収納時の大きさがゲンコツ二つ分もあっては本末転倒なので、20Lの大きさになったりしては背負い過ぎであろう。目的が逸れてしまう。
BC製の15Lサイズは今までの自分所有の中では最大クラス。期待値がアガル!
3) 入れやすさ
この3つを比べるならば、ロールアップするBC製のバッグはダントツで入れやすい。
次点はAPIDURAだが、マジックテープの蓋式なので、パンパンに入れると溢れてしまうので、積載容量は7割ぐらいに抑えないとこぼれるリスクもある。
最下位となってしまったMASH。簡易なジッパー方式だが、暗い場所では開口部そのものがややわかりにくく、アシンメトリーな開口部のジッパーを開閉する動作がもたつく時がある。
さて、ここまで考察してみると
どれも一長一短はあるものの、付録のくせにBC製バッグがなかなか使いやすいことに気づく。
よし、それならばと近所に買い物に出かけて実践データを集めるぞ!
6. 使ってみた
ちょうどニトリで買いたいものがあったのでお買い物をしてきた。
この中には、夏用のスリッパ、皮むきピーラー、まな板が入っている。
積載重量はそれほど重くないが、余裕だ!快適だ!
決して高級素材でない一般的なベルトだが、幅が26mmもある少し厚めのベルトは背負っていて食い込むことがない!
MASH、APIDURAは15mm幅のベルトなので、1.73倍も幅が違うとこんなにも快適度が上がるのは背負ってみないと気づかないポイントだった。
この手の買い物バッグは、
「サッと出せてサッと使ってサッとしまう」のが粋なのだ。
収納袋がないことが唯一残念な点ではあるが、まとめるには輪ゴム一本で代用可能。
サッと使うという点においては、ロールアップ構造は入れたり出したりするのに最適といえよう。
これが、雑誌本体+付録で税込1,870円で手に入るなら、持っておいて損はしないはず。
7. 雑誌を買うということ
「本誌に読みたい中身ガ〜」とか「ULじゃない〜」とか色々とおっしゃりたい方もこの世には存在するけど、そういう細ことをいう方向けのプロダクトではない。
神付録と賞賛されるにはまだ時間が必要だが、出先で買い物をする頻度の高い自分はこれを常用するのは間違いない。
雑誌で育ったきた自分には、「へぇ〜この記事、意外とタメになったわ!」と発見がある紙媒体が好きだ。
ちなみに、ヒルクライムにはあまり興味が沸いてなかった自分だけど、先月のサイクルモードで一緒にお仕事した妖怪ツケマツゲさんが特集記事に掲載されていてなんだか親近感。
いつかライドもご一緒したいなと胸を膨らましながら、7月号を読みふけるのであった。