サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

ツラ楽しかったぞ 42kmレース<後編>

さて、転倒はしたものの肉体的ダメージはほとんどなく、左ひざからの出血もとまっており、怪我を理由に遅くなりましたーなんて甘ちゃんな言い訳はできません。

激しく下った後は、激しく長い登りがあるわけで、中盤にもなるとややペースダウンしてきました。そんな中、今回いっしょに参戦したCHAYさんとランデブーしたり、「お、シングルだ。スッゲー!」なんて言われながらパスされたりすると、辛さも少し和らぎますね。

そうはいっても、本当にツライ。シングルって。。。
軽くするつもりで34×24tにしたのが、間違いだったということが、身にしみて感じてきました。私を過ぎ行くフルサス(もちろんギアード)のバイクたちが、滑らかに地面の凹凸をいなしながら、インナー×ローでじわりじわりと進んでいるのに対し、私は立ち漕ぎも交ぜながら脚をおろす時だけ前に進むという非効率な走法。

前もって計算していれば検討ついたんだけど、29erの34×24tは26インチの32×25tと同じくらい。
これって、ミドル×ミドルなギア比だよ? ありゃりゃ?
当然、こんなスタイルで進むこともしばしばありました。
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だって涙がでちゃうんだもん!

ま、シングルなので、どのパートで勝負するかによるのですが、34×24tで勝負できるのは平地と舗装路の登りセクションくらいでした。うー、王滝でSSって本当に変態だ!

その変態さんとコース上で再会!
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おおお! このリアバックはBlackbuckではないか!!!
SSJのプレイベントにも来られたIさんでした!
記念写真パチり☆
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Iさんとは、抜きつ抜かれつの繰り返し。休む時もいっしょでSSでつながる連帯意識が高まりました。でもリジッドフォークってスゴ過ぎだよ!

少しでも喉が渇きはじめたかなと思ったらハイドレーションからMEDALISTの給水。
ちょっとバテ気味になったかなと思ったらジェルフラスコに2倍に薄めたSTINGERで補給。
脚がイタイぞーと感じ始めたら、塩分キャンディで電解質の注入。
と、今回の補給作戦は質、量、バランスともに42kmレースにぴったりでした。

ただ、1回の摂取量を少しでも多めに摂ると、小便の神様が訪れてくれます。
コースはスタート地点を経由して後半に向かいますが、スタート地点のトイレで3回目の用足しタイム。
早朝に飲んでしまった缶コーヒー。もうレース前は飲まないぞ。。。。。

後半になりかけた頃、昨日のツーリングでユウキさんからもらったアドバイスを思い出してきました。そろそろフィニッシュストロングを心がけて完全燃焼するぞとココロに誓うと、誓った瞬間からターボが!

今まで抜かれたライダーたちを次々と抜き始めることにモチベーションが上がります。
下りは安全マージンをとった慎重ライド。平地やゆるい登りはプッシュ&プルを積極活用して弱った脚を上半身の積極活用でカバー。
うんうんいい調子。ダンシングもどんどん活用して疲労度の少ない筋肉もフル活用です。

最後の登りセクションがもう少しで終わる頃でした。
とてつもなく大きな声で、私のファーストネームを叫んだライダーが近づいてきたのです!!!

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それは、
池田ユウキ選手でした。
(この写真はファンツーリング時に撮影したものです。本番は速すぎて撮影なんて無理無謀!)

なんと、同じコース上を走る100kmクラスのトップ選手として、私の倍速スピードで追い抜いていきました。後ろ姿に私もとびっきりの声援をかけました。一つコーナーを抜けるともう視界のはるかかなた。

最高峰のトップライダーの走りをみることができたこと
それがあのユウキさんであったこと
そして私に名指しで声援してくれたこと
その彼がダントツでトップだったこと

もう嬉しさと感激で泣きそうでした。
思い出しながら書いている今でもウルウルするほど、彼の優勝がウレシイのです。

「祐樹さんに勇気もらった」これはシャレの世界ではなく実際に起きた奇跡でした。
私もさらにテンションがあがり、積極的に後半の登りを攻めていきました。最後の下りセクションでまたSS乗りのIさんとも一緒になりましたね。SSがそろってゴールするのも悪くないぞ!
もうちょっとでGOALだ!
舗装路の下りでは60km/hオーバーにもなるほど、かっ飛ばし。
とうとうフィニッシュラインを通過。Iさんも2秒後に通過!

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とうとうやった!

初めて王滝を完走できた時と同じ感動だ!

ゴール後、ユウキさんを発見。どうやら私の6分前にゴールしたばかりでまだ息が荒い状態でした。
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2012 春王滝 100km新チャンプのユウキさんとのツーショットできました。

実は、ここ救護ブース。
ユウキさんも40km付近で転倒して左ひざを切ってしまったようでした。
同じく私もケガの治療でココに座ったという次第。

ふと気づくと、どうやらもしかするともしかしちゃったかも?!
他のSSライダーが私とIさん以外ゴールしていないのです。一応、ゴール付近にいる42km完走者のバイクたちを隅から隅までチェック。みんなギアードだ!
うひゃ、SSではトップなの? 自分!

というわけで、
高いところが大好きな私は

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本当に一番高いところに立っちゃいました。(スタッフの方にも事前に了解を得ました)
SSというカテゴリがあれば、もっとモチベーションがあがるのですがねぇ。。。
SSJスタッフを代表して参戦しましたが、面目躍如といったところでしょうか。
いやいや、本当に強い人は皆100kmに参戦していたようで、ただのラッキーBoyに過ぎないのですが。

結果は
400人以上のエントリーの42kmクラスで総合134位
3時間48分07秒
でした。

標高差はこういったカンジです。
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今回得たものは非常に多かったな。
・テーピングの有効性
・コース下見の重要性
・前晩のしっかりした休息
・補給食の質と量
・SSの乗り方
・タイヤ選択の基準
・折れないココロを持続するためのトレーニングの重要性
・「フィニッシュ・ストロング」すること
・応援による無限大なパワー


次回の9月の王滝、もちろん参戦しますよ!


ギアードなNew Bikeでね!

本当にありがとうございます。
ここまで読んでいただき感謝です。