サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

バイクパッキング 3つの効能

先週末のこと。
何ヶ月も前から楽しみにしていたイベント

どんなイベントかっていうのは、公式サイトを見れば詳細に載っているんですが、
一言でいうと、

自分のバイクに野宿できる装備一式を詰め込んで林道を走りきり、キャンプ場に集合して皆で楽しもうよ!っていうもの。

指定されたキャンプ場へは、各自が好きなところからアクセスすればよいのですが、今回は主催者が推奨ルートをお勧めしてくれるなど、地図読みの不慣れな人でもアクセスできる初心者にもやさしいイベント。

とにかく濃密な2日間で感じたことを「3つの効能」と称してまとめてみたいと思います。

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1. バイクパッキング ≒ バックパッキングの極意を知る

10数年前、MTBと同じくバックパッキングにもハマったことがありました。現地の天候、行程の難易度、己の体力、パッキングスタイル、自分にあった靴選び、これだけは譲れない食べ物、楽しいギア選び、何日一緒にいても飽きない楽しい仲間。。。

いろんな前提条件を吟味し、下積みとなる練習的登山を重ね、燃えるような自然の美しさが特徴の涸沢に2泊3日したのが目標でもありました。

あれから登山の趣味はいつしかフェードアウトしてしまい、一方で、MTBの嗜好は永く長く続いているわけですが、あのころ得ていたセンスや経験は活用していかないといけませんね。

ただ、バックパッキングからバイクへとギアが移行する中で、バイクは多少重くても走れちゃうもんだからと、快適装備を多めにしてしまったのは、反省すべきところでした。バックパッキングと同様に、

「なるべく最小限の荷物に切り捨てること」
「なるべくぎっしりと隙間なく詰めること」
「なるべく重心を中心に寄せて余計な重量物を外側に出さないこと」

その反省点満載の私のバイクがこちらです。出発時に撮影したもの。
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積載したバッグの数と位置ですが、

・フロントフォークに1つ
・ハンドルバーに1つ
・フレーム前三角に3つ(フレームバッグ+タープ+輪行袋
・サドルに一つ
・シートステイ後方両側に2つ(左と右)

と、積載物の塊が8つも露出しているという、おそらく参加者の中で最大個数を計上してしまったものと思われます。

どうして、このようなスタイルをとったのか?

・コッヘル、ストーブなど重量物を低い位置に積載して、高い位置のサドルバッグには最大量を冷たくなかった。
・リアエンド近くのデッドスペースを有効活用したかった。

この2点のワガママな理由で、ちょいとユニークなパッキングスタイルになってしまったのでありました。

ところが、往路のダウンヒルライド時に、後方右側のSalsa社製Anything Bagが振動でもぎ取れてしまいました。。。
固定用に使用していたKing Cage社のUSB(ユニバーサル・サポート・ボルト)の固定ボルトが振動でどんどん緩む傾向になっていたのでありました。
これは、計算外・想定外・予想外!
今まで、悪路でのダウンヒルを満載状態で突っ走ったことがなかったため、起こりうるトラブルを想定できていなかったのであります。

そのため、帰路では私の所有するバッグの中で最大容量をほこるApidura社のサドルバッグに最大量まで詰め込むことで、積載個数を大幅減する手法を学びとりました。

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リアにUSBを利用した固定方法を諦め、積載個数をゼロとして、
その分はサドルバッグをパンパン状態になるまで詰め込んだり、重量物はフレームのセンター(フレームバッグの下)に移動させたり、フロントフォーク右側についていたライトを外してSalsa社のAnythingCage&Bagをボルトオンするというスリム化に成功しました。

はい、ここでおさらい!

バックパッキングの極意と同じく
バイクパッキングも

「なるべく最小限の荷物に切り捨てること」
「なるべくぎっしりと隙間なく詰めること」
「なるべく重心を中心に寄せて余計な重量物を外側に出さないこと」

この極意から逸れると、痛い目に会うぞってことです。

え〜〜、恥ずかしながら
今回の旅で使わなかった物、多すぎたもの、オーバースペックだったもの、USBなどなど、改めて切り詰めてみると、簡単に1500gも軽量できることがわかりました。
財力があれば、超軽量テント&マットなどで簡単に500gぐらいは削れるでしょうが、そこまではやらないかな!(笑

一度、ちゃんとした装備でちゃんとした旅をするってことは、こんなにも勉強になるんですね。


2. 悠久の自然の中に溶け込む安堵感

今回のルートはまさに超絶品な最高のWトラック。
これぞ、グラベルダートランと言わんばかりの清々しい林道でした。
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そして、今回走らせてもらった山、実は日本列島の中心だったようです。
ルートの途中の峠にはこんな展望台がありました。
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この展望台、
なんと、完全に360度の大パノラマが拝めるんです。
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(といっても、iPhoneのパノラマ撮影なので180度が限度でしたが)

見渡す限り山だらけ!
豊かな自然がある日本を実感できるのはいうまでもありません。
展望台の下では、大の字になりました。
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走っていても、ついつい立ち止まって山の中で生きている動物たちの声に耳を澄ませたくなります。

集合場所であった山奥のキャンプ場では、
私のバイクのタイヤに、蝉の幼虫がやってきて、なんと羽化を始めてしまいました。
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翌朝には、飛んで行ってしまいましたが、こんなの初体験です。
のちのち調べてみると羽化に失敗する蝉も多いらしく、体力も相当使うみたいですね。

いつも走る「自宅から30分の川岸のサイクリングロード」とは違い、日本の自然の奥深さを体感できるのもバイクパッキングで山奥までたどり着いたからといえるでしょう。

言い換えれば、1日の中で走った時間は多くても4,5時間。
それ以外の「食べる・寝る・語る」時間を大自然の中でできるのがバイクパッキングの醍醐味ともいえるのではないでしょうか。


3. 自分スタイルを振り返る楽しさ

さて、ここまで長い駄文におつきあいいただき本当にありがとうございます。
最後の章です。

ひとえにバイクパッキングといっても、参加者の皆様のスタイルは多種多様。
初心者から上級者まで、十人十色の模様の一部を紹介します。
(photo by Bikepacking JAM)

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今回、ドローンやジャイロカメラをバッグに背負って持ち込んでくれたEさん
Eさんが撮影してくれた6分弱のドローン動画はコチラ!!

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ハンモックスタイルも自由で快適そうでした!


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開放感あふれるタープ&シュラフも悪くない!

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オーソドックスだけど、快適性抜群なテントスタイル

そして、私は!!!
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出た!
もう恒例の「My・ド定番スタイル」 ニンジャ・タープwith Bikeです。
Bikepackingだもの! 自分のBikeが住居の一部になるって素敵じゃん!!!

ただ、ポール代わりにBikeのハンドル位置だと低すぎて居住性が損なわれるので、135cmのカーボンポールを出入り口に立たせました。

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タイベックのグランドシートの上に、Outdoor Resarch社のビビィ、
ThearmarestのNeo AirにMontbellの#2のダウンシュラフでした。

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トランギアのアルコールバーナーで作る夕食はフジッリのパスタにレトルトのソース

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朝ごはんは、無印良品チキンラーメンピリ辛メンマをドバっと丸ごと!

今回の衣食住に点数をつけたら、

衣:80点 
一切無駄なく全て使用したが、ロンTくらいはもってきた方が気持ちよかったかな!

食:80点
炭水化物はボリューム満点で美味な味付け!でも肉類が欲しかった。

住:90点
この時期のタープは最高だってことがよ〜〜くわかりました。
雨の心配もない最高の天候だったのが幸い。
寒すぎ君なもんで、モンベルのダウン#2はちょっと暑すぎたから、次回は薄手ダウンだ

という具合ですかね。

バイク積載手法は65点だけど、それだけに今後の方向性の優先順位もハッキリしてきました。

キャンプやアウトドアが大好きだということ、バイクライドも死ぬほど愛しているということ。この二つが同時にできるバイクパッキングは私の人生のかけがえのない青春そのもの。

そんな至高の楽しみをプロデュースしてくれた主催者に大大大感謝!!!

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次回は、8月5日に群馬だ!
もう、絶対に行く。行きたい!
次こそ、アレを装着して、アレを持ってきて、アレ対策にアレするぞ!!!

そんなみんなもご参加アレ!

今日もお立ち寄りありがとうございました!
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