サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

シングルスピーダーズ・ハイ!

昨晩も、フラッと夜想(=夜走)してきたのですが、

私自身と私を取り巻くいろんな状況がかなりの調和が取れていた瞬間が感じられたんですよね。こんなハーモニーというかシンクロというかぴったしカンカンな気持ちって、そんなに多くはやってこないから、ちょっと回想録的にしたためてみます。
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<私自身の内面を振り返ってみる>
この日の午前中は娘の運動会で、保護者代表の挨拶をこなし、各競技の道具運びなどの補佐をやるなど、精神的にも肉体的にもほどよい疲労感があったのですが、外食で済ませた夕飯があまりにも早い時間に終わったので、摂り過ぎたカロリーの消化と、ペダリングによるリカバリーライドの意味合いで7時に家を出ました。

運動会できちんと仕事ができたこともそうですが、それを肌で感じてくれた娘の成長にも、涙もろくなった私には十二分に満たされました。
そんな日だからこそ、暗くなるようなことは考えたくないし、なにか明るくなるようなプラス志向な思考を巡らせたい気持ちを秘めて、玄関を開けて出て行ったのを今でもはっきり覚えてます。

<さて、どんなハーモニーだったのか?>
漕ぎ出して数百メートルで、調和の取れていることが一つずつヒシヒシと伝わってきました。

初秋を感じさせた夜の温度が暑くもなく寒くもなく、
汗をかいてはいるが、冷えることもなくすぐに乾燥し、
速すぎず遅すぎないケイデンスペダリングが安定軌道に入る時間が長く続き、
ブレーキの当たりはじめ、立ち上がり方の左右のバランスが取れていて、
数日前に変更したばかりのKOGAのハンドルバーの向きとブレーキレバーの位置がとうとうアタリをつかんだようで心底惚れるポジションになり、
前後とも2barのWTB NANO 40cのタイヤのクッション性とスピードの乗りにウットリし、
前後には充電したばかりのライトで被視認性が確保されているという安心感に満ち、
あと2時間ぐらいはこのスピードでずーーっと走っていたいと思えるほどの運動強度でした。

そして、一番バチコーーーーンとキマった会心の一打が

「ギア比」なんですのん!

う~~~ん、こればっかりはね。ノーマルなギアードバイクに乗っててもこれほどの快感は得られないんですよね。

昨日のストライクはF42t(真円リング)×R19tで2.21でした。
これを舗装路で25km/h・86rpm、グラベルで22km/h・80rpmくらいのAve.で流すのが昨日の自分にはぴったしカンカンだったんです。
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このスピードとギア比ってのは、個人の技量や体力、斜度や路面コンディションなどが影響し、なにより、その日の気分によっても大きなバラツキがあるので、「これぞ正解」なんてものは存在しないんだけど、それだけに、乗り始めたらギヤ比を変更することができないシングルスピードバイクで、貴重なライダーズ・ハイの感覚を得られるとホント、めっちゃ嬉しい。
「おお、今日はこの選択で正しかったんだ!!!」って自分を褒めたくなるんですよね。(ってことで、SSはナルシストが多いという持論)


ギアードバイクであれば、ちょうど良いトルクをかけ、ケイデンスを調整し、その時に自分の出力に見合ったギア比を選ぶために、手元にスパスパと変えればいいわけで、そこには上記のような、半ば変態チックな感動が生まれることはなく、純粋にケイデンスを一定に保つために、目まぐるしく変速機を操るための思考回路が働きますね。

SSであるというのは、一つの哲学? 宗教?なんですかねぇ~?!
ギアードであれば、巡航スピード35km/h超えなんていう領域もできたかもしれません。でも、そうじゃない。

「今日の僕はコレでいい」

と、足るを知る境地をつかむことだってできるんです。

そのストライクゾーンがギアードバイクよりもかなり狭いからこそ、その一瞬を求めるために、今日も明日もペダルを回すんですよね。

あ~あ、だから自転車って楽しんだよね。ホント!
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