サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

~夢への実現 栗瀬裕太さんの講演を聴いてきました

昨日(2/16)、栗瀬裕太さんの講演を聞いてきました。
一文無しライダーの挑戦 ~たった一人での自転車競技場建設
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きっと参加した方の満足度は高かったはず。(決して盛っていませんよ)
一文字もメモも取らなかったことに、激しく後悔しているのですが、記憶が乾かないうちに、内容を箇条書きにしてみました。
もしかすると、順序が違って話が飛んでいるかもしれませんが、私の記憶では以下のとおりです。

<講演のサマリー>
北京五輪での8mのスタートヒルで日本(最大6m)との格差を痛感
・これでは海外との差は縮まらない。国内でBMXのレベルを上げる環境を整えたい。
・コース作りの夢実現のためにコース設営の専業者となる覚悟。
・富士見パノラマでの仕事、修理工場でのバイトで資金の貯金
・専用コース探し。地元ではない見知らぬ土地での信用ゼロからのスタート
・富士見パノラマと近いところで探す。(栗瀬さんの活動拠点との兼ね合い)
・市区町村や、工務店との掛け合い。非地元民かつ門外漢な自分はことごとく拒絶され。
・借地権の交渉(熱意も伝わり、かなり割り引いてくれた)
・自身による作業車両(ユンボ)の免許取得
・地面の質による大苦戦(間伐が必要な雑木林140本の伐採、掘り出すと岩の多い土、2m近い大きな根っこ。小型ユンボでは効率悪い)
・伐採後の材木の処理問題(同県内での活用ができた)
・コース設計のための土不足。良質の土探しを徹底的に調査。
産廃残土の提供情報を入手。大型ユンボでの作業効率向上。
・地元(地域住民、市区町村、林業業者など)からの信頼。
 なんとローカルから差し入れまでくれるようになった!
・しかし資金が底をつく。電気、ガスが止まってしまう。
 カップ麺1日1個でしのぐも、5種目プロライダーとしての意地もあって皆の前では悲壮感は見せたくない。
・常に描いているのは、自ら作ったパークでプロの卵たちがジャンプしている絵。それを起爆剤にして、水しかでないシャワーでも耐える日々。
クラウドファンディングでの資金調達計画の思わぬ成功(150万予定→260万)
・8mスタートヒルには、専門の設計、開発、組み立てが必要。
 資金も人材も不足していた。
・信頼からつながった人のつての中に一級建築士!すぐに設計書を作成
・スタートヒルに必要な足場の材料を格安でご提供いただく。
・なんとかスタートヒルも格安で建築することができた。
・YBPパーク、ほぼ完成なるか?
・地元警察から安全講習の講演を依頼された後、世界級のコースだけでなく、ママチャリレベルの子供から中級者まで走れるパークも作って欲しいと要請を受ける。自分の中でも懸念しており後回しにしていた夢がさらに膨らむ。
・世界級のコースは北京、ロンドン、リオ、東京とオリンピックが進むごとに、ビッグジャンプの距離が伸びるも、それに合わせてコースもさらに改良を加える。
・初中級者向けパークも、隣の空き地を利用して開拓が進む。
・自分が夢見ていた頃のパークがついに完成。1周年記念イベントでマットホフマンなど世界中の大御所ライダーが集まり、ワールドクラスのジャンプ、トリックを参加者と共に楽しむことができた。
・Yuta's Bike Park=Yatsugatake Bike Parkのダブルネームでこれからもコースの運営を継続し、次世代のオリンピック出場の選手たちの育成できる環境を整えるとともに、初中級クラスのBMXユーザーの底上げも図る。
・夢は国内選手がメダルを取ることだけではなく、BMXというマイナースポーツが広く認知され、社会的価値、地位が向上すること。(欧米との格差を解消し、スター選手を輩出する)
<最後に伝えたいこと>
・成功した後のイメージを常にビジュアルで描いてきたから実現できた。
 決して緻密な計算を重ねた結果ではない。
・夢は文で書かなくてもいい、絵でもよい。壁に貼っておくだけでよい。
・夢を実現した後の満ち溢れた達成感を想像する。
・夢を描くのは、開始する年齢は関係ない。
2時間の講演が、あっとう間に過ぎていきました。
本当に泣きそうなくらい感動しちゃいました。
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永井さんと栗瀬さんの2ショット撮影をしている隣で、彼のダージャンBikeにまたがる私。
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絶版となったINTENSEグリップは彼のお気に入り。私もDH時代はコレでした。
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栗瀬さん、この講演に誘ってくれた永井店長、私、ヒロシさん
(photo by コイチロさん)

YBPの公式サイトを見ると、彼のやってきたことはすでに多くのメディアで紹介されており、海外にも発信されております。
(シクロチャンネルでも彼の奮闘記が動画でご覧になれるので、ぜひ参照ください。

2000年に国内で行なわれたW杯inARAIでのビッグジャンプでは、その日一番の喝采をあびた彼でしたが、燃えたぎる情熱がこうして結果を生んできております。

私も、今年に入ってからMTBの基礎練を始めて8の字練習などをしておりますが、今後はパンプトラックで縦の動きをしっかりと身につけて行きたかったところ。
YBPのシーズンがOPENしたら、かならず行きます。

以上、裕太さんから、情熱スイッチを押してもらった一日でした。

<Yuta's Bike Park>
栗瀬さんの次に私の応援もよろしくです!
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本日も訪問いただき、ありがとうございました!