3位入賞よりもうれしい里山トレイルの存在
遅ればせながら1月3日に行われたナカザワジム・ニューイヤーカップを振り返ることに。
なぜなら、ここにあふれている笑顔の数々が、今後のMTBの楽しみ方の一つを表しているんじゃないかなって思うからであります。
(photo by Hideyuki Suzuki )
ナカザワジムさんが主催する年初めのレース
「ナカザワジム・ニューイヤーカップ」を簡単に説明しますと、
・参加費なし。入賞メダルは846の八代正さんからのプレゼント。参加賞はMAVICさんからのMAVICのイエローボトル。
ナカザワジムメンバーの有志たちの継続した作業のおかげでコース整備はばっちり。
・今会の参加人数は58名。1本目のタイムで上位半分をAクラス。下位半分をBクラスとしてクラス分け。1or2本目のどちらか速いタイムで決勝リザルトとなる。
(photo by Hideyuki Suzuki )
(photo by Hideyuki Suzuki )
気温は15度以上。いや~、体感温度はもっとあったかも。
中にはTシャツ1枚、いやいやパンツ一丁で走るライダーもいたほど、気温だけでなく会場そのものが熱くなっていました。
ここのレースは、小学生低学年程度の初級クラスから、本場のBMXプロクラスのエリートレーサーレベルまで、いろんなレベルのライダーたちが参加し、スタートからゴールまで全体を見渡せる絶好のコースレイアウトが特徴。
中でも、ヘアピンターンの連続する大型のバンクがついたコーナーは絶好の観戦ポイント!
(photo by Hideyuki Suzuki )
初級者でも怖くないほどの高さがある立派なスタート台を発車すると、
すぐに右・左に綺麗なバンクのあるコーナーが続き、それを利用してどんどんと加速すると今度はゆるいテーブルトップの連続。飛ぶように抜けていく人もいれば、最速最短の低空飛行で加速するライダーも目の前で応援することができる。
(photo by 俺 )私が尊敬してやまない憧れのスタイル:クロちゃん
いいことその1
自分のレベルが客観的にわかる
クラス分けでAクラス、Bクラスに分かれるだけでもおおよそはポジショニングははっきりしてきますが、そのタイムであったりライバル視しているライダーたちとの順位で、自分の調子や目標設定などがつかめます。
いいことその2
上手い人のを見る・教えてもらう
大会そのものが大規模すぎないので、話したい相手を見つければすぐに話せる距離感があります。上手いライダーをマジマジと監察するのもよし、その方にコツなどを教えてもらったり、自分の走りを見てもらいアドバイスをもらえるのも自分次第。とにかくプロであれ、ド初心者であれ、フラットな感覚で居られるのがいいですね。
いいことその3
カメラマンが超・超一流
すでに当記事にも写真を使わせてもらっておりますが、Bike業界の中のフォトグラファーでは神様のような存在Hideyuki Suzukiさんがライダーとして、そして本業としても参加されているのです。もう文句ないっしょ。
(HideさんのSANTACRUZ、XTR Di2フル装備バイクって初めて見ました。)
一目瞭然なので、何人かの上手いライダーを見てみよう。
(Photo by Ryo Yamazaki)
前述の愛すべきクロちゃん、文句なくかっこいいし、自分が1秒先に進む予定の方向を見据えている。傾斜角度も40度ぐらいになると、16秒台前半を刻めると思われます。
(Photo by Ryo Yamazaki)
嬉しいことに、なんと関西から箕面マウンテンバイク友の会メンバーも来てくれていた。その一人の阿藤寛さん。もうマットハンターの再来かってくらいのバンク。
(この後、クラッシュしちゃったけど、スタイリッシュでバカっ速いのであります)
そして、恥ずかしいけどBクラスの自分のも
(Photo by Hideyuki Suzuki)
PC画面に分度器あてて測定したら55度でした。トホホだけど、これが現実。タイムは18秒前半。
視線の行き先も、直前しか見ていないしね。
イン側の肘をもう少し伸ばし、左肩を落とし、バイクをもっと傾けて、頭だけは垂直を保つというアドバイスを受けたこともあるのに、とっくに忘れたスタイルになってましたが、こうして気づきをもらえるのは嬉しい限りなんです。
地主さんに正式に許可をもらって、走らせてもらえる環境はこの日本国内にいくつあることでしょうか?
そして、多くの有志たちが、自らの時間を割いてまで日頃からコース整備し、楽しいレイアウトをつくり、皆の笑顔を作り出す構造ができるなんて、並大抵のことではありません。ローカルとショップとライダーたちが相互に助け合っているハーモニー感を体いっぱいに感じられるのは、他のレースイベントでもなかなか体感できるものでもありません。
裏を返せば、それだけMTBの置かれている立ち位置は、存在の難しい厳しい状況にあるわけです。
我々が涼しい顔して走らせてもらっている数々の里山トレイルも、いつ何時、アクシデントやトラブルなどで、走行禁止となってもおかしくない実態があるのです。
そんな状況が多い中、こうして心置きなく里山を走らせてもらえることに関して改めて感謝。感謝の気持ちが生まれるからこそ、その環境を維持継続していこうという気持ちにも発展するものだと思います。
MTBerとローカルがガッツリと手をつないだ成功事例がもっと増えることを願ってやみません。
さて、レースリザルトはというと、
1本目のタイム18秒91でBクラス29人中4位
2本目で0.5秒タイムを縮め、18秒40となりギリギリでBクラス3位入賞
参考までにAクラスの優勝は、前述のクロちゃんこと黒川優樹さん
タイムはなんと15秒43 (って私よりも3秒も速いぜ!まさに超人クラス!)
(photo by Hideyuki Suzuki)
ああ、優勝者よりも嬉しがっている自分がこっぱずかしい。。。。
3位ではありますが、年始早々のレースで入賞したことは嬉しいもんです。
ヘッドチューブに付けたコイツのご利益のおかげかもしれませんね。
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