サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

クリスマスイブの意味を教えてくれた超Bikeマニアの牧師さん

ガラにもなく2年連続でクリスマスイブに教会に行きました。
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ここには『ラスト・クリスマス』も『恋人たちのクリスマス』も流れてなんかいやしません。
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訪れているのは、秋田市内のとある教会
本日から東京を離れ、妻の実家の秋田に家族で帰省中なのであります。
妻の母が幼少の頃から通っている教会に、イブの夜はみんなでミサに行くというのが2年続けての慣例になりつつあります。

無宗教な私ですが、昨今の都会的で商業的なクリスマスの喧騒には、いささかアレルギーを起こしそうな年頃になりつつあります。

黒い正装の牧師さん、荘厳で安らかな音色のオルガン、熱心に賛美歌を歌う敬虔なクリスチャンの信者の方々に囲まれる静かな夜を過ごすのも、とてもいいものだなと感じることだってあるんですよ。(誰も信じないかもだけど~)

さて、首題に移ります。
本日も牧師さんが、誰にでもわかる表現で「クリスマス・イブ」の意味を教えてくれました。
まず最初にクリスマスとは「クリス」と「マス」に分解されるのだそうです。

説教が続く中、その牧師さんは言いました。

「クリス」とは、
72ノッチのラチェト構造を持つ最高級のハブ「クリスキング」の愛称のことで、いつしかその独特な太いサウンドが、Angry Beeと呼ばれるほどに、、、

なんていうわけないね。メンゴメンゴ

『クリス』・・・言わずもがなイエス・キリスト
『マス』・・・・ミサのこと。礼拝。

ということで、『クリスマス』はキリストの誕生を祝う祭典のことで、降誕祭ともいわれるらしいです。

では『イブ』ってなに?

クリスマス・イブをクリスマスの前夜ってことで覚えている人が圧倒的多数なんでしょうね。そういう私だって数時間前まではそのように無意識に捉えてました。

『イブ』・・・イブニング(evening)のこと。つまり夜

古の人は、今と違って、日没のタイミングで日付が変わるという認識があったそうなんです。なので、キリストが生まれたとされる25日は12/24の夜にはすでに25なんだよ!ってカウントされるんだって。
これをWikiで調べると、教会暦というらしい。
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と、牧師さんが話した最初の5分くらいまではしっかりと記憶に残りました。
あとは、「もろびとこぞりて」とか「聖しこの夜」とか賛美歌を歌って終了。

3~40人くらい集まった信者たちは、用意されたお菓子やお茶をいただきながら、久しぶりに会う方と挨拶したり、牧師さんとの会話を楽しんでいたりするわけです。
私も家族と一緒になって、ハーブティーを飲んで少しの間くつろいでおりました。

しかし、今晩のミサは何かが違いました?!?!

私と同じ年代くらいの牧師さんと何回も視線が会う気がしました。
帰り際の挨拶で、私に向けて驚きの一言が!!

「ちょっと、私の組んだママチャリを見てくれませんか!」と。

え、ママチャリ??
実は相当に自転車好きだっていうのは、昨年のミサで話した時にしっかりと認識してたんですよね。しかし、ママチャリとは一体どんなことなんだろうかと?

「教会の裏に自宅の玄関があるので、どーぞ見に来てください」と。

信者の方々がまだ大勢教会内にいるのに、わざわざ私にMyBikeを見せてくれる牧師さんって!!

どんだけ自転車が好きなんだって、ワクワク想像しながら彼の御宅の玄関に到着すると、一瞬でマニアな空気に包まれてしまいました。

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す、すごい!
玄関というか、完全に自転車部屋でした。
そして、組んだばかりというママチャリがコチラ!
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Velo Michelin Paris-Brest Classicというモデルだそうです。
確かに前カゴも付いているし、乗りやすそうなスタントオーバーハイトだし、ママチャリといえばそうかもしれませんが。
完成車から、かな~~り逸脱したすごいカスタムのオンパレードでした。

ヤバいことになってます。
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Fハブが泣く子も黙る級のデュラのトラックハブです。

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リアハブに目を移すと、なんと内装11段に換装済み。(デフォルトは外装7段)
しかも、旅先でもパンク修理を用意にすべくウィングナット固定に変更!

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牧師さん:「え~、スポークはSAPIM。リムはDT SWISSに変えました」
私:「ワワ!これCX-RAYですよね! どんだけ金かかってるんですか?!?!」

まるで、牧師さんと一般人の間ではなく、そこは自転車好きな二人の男同士の会話でした。

そして、カスタムはまだまだ続きます!

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Rブレーキは、当初はママチャリならではのドラムブレーキだったらしいのですが、当たり前のように、BB付近にワンオフでステーが作成されており、ブレーキアーチyとクランクとのクリアランスギリギリ確保する工夫も見えました。
もちろんシューも妥協することなくあの名門SWISS STOPを使用!

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個人的にとっても欲しくなったのがこちら。(これなんていうライトでしょう?)
まるでフレンチバルブのキャップを大きくしたようなライトですが、その固定方法も秀逸でした。

他にも前カゴ、サドル、グリップ、サドルバッグは全てBrooksに換装されており、サドルの坐骨の落ち込み具合がまだ浅い様子から、「これからじっくりと時間をかけて愛していく」意気込みが感じられました。

聖職者も主夫も、自転車好きは一瞬にしてこころが通じ合うんだなぁと、
ミサで感じた厳かな気持ちは一瞬にして消え去り、クリスマスイブもステキBikeの香りに包まれる夜になりましたとさ。

来年のミサも楽しみになりました。
来年は自分のBikeも持って行っちゃおうかな。
(いやいや、それじゃミサにならないから、やっぱり自粛しとこ。)


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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!