メリダ・ミヤタカップ 参戦レポート
(妻が「ちゃんとBlog記事書いてね」と言って娘を連れて外出してくれました。アリガトね)
なので、ちゃんと書きます。
葉山の空は富士山もクッキリみえるほどピカーーんと晴れわたっておりました。
少し早めに着いたおかげでピットブースにも無事にSSJテントを設営完了。
ざっと見渡すかぎり、SSは我々だけみたいですね。ま、ギアードが当たり前の世界ですもん。
でもアウェー感なんて感じません。むしろ「ねぇ見て見て~!ヘンタイでしょ?」の割り切り感が炸裂してます。
9時から始まったソロクラス。(2km×2周)
我がSSJチームからはエースのエビちゃんが登場です。
毎回レースのコスチュームはオチャラケているようだけど速い。
コグ変更のために試走できなかったにも関わらず、総合11位でフィニッシュでした。
スタート位置さえ良かったらベスト10入りは確実でしたでしょうね。
12時15分スタートの3時間耐久までまだまだ時間ありまして、
ブースの中でコーヒー飲んだりみかん食べたりとまどろんでました。
それもまたチーム耐久レースの良さでもあります。
エキシビジョンでは、世界戦3位のホセ・ヘルミダ選手の熱い走りを間近で観戦
彼を追う日本のエースは小野寺ケン選手。
日本の実力の底力を見せてほしいと応援にも熱が入りました。
そして、とうとうやってきました3時間耐久レース。
我がSSJチームは
Otsukiさん、Shihoさん、Tsuchidaさんの男女混合チームAと
Yoshidaさん、Mitsuishiさん、Fukudaさんという男女混合チームBの3チームという編成です。
ハイ! チームSSJですもの。
全員がSingle Speedでございます。
SSが初めての人、MTBレースが初めての人も多数ですが、皆、気合いは十分チャージしてきました。
そして、スタートの号砲!
SSJスタッフTシャツがチームジャージ。
メンバー交替の瞬間というのは、乗る人はもちろん、たすきバンドを交換する人も緊張が走る瞬間でありますな。
これは私。
う~ん、
写真でも笑っているけど、それを見ている今も笑みがこぼれている自分。(ナルか?)
なぜかっていうと、純粋にレースが楽しいから。その現場にいた自分に満足できているから。
きっとこの会場に来ているみんなが楽しさで溢れかえっている気がします。
さて、レースそのものはどうだったか?
いろんな側面でとらえてみましょうか。
極めてドライなコンディションでした。
目の細かい土が固く締まっていて、おおきな畝の形のままカチンカチンにかたまるほどのドライ。
シングルトラックでは、一部分だけ万年泥みたいなところがありましたがそれは一瞬のみ。
太い木の根っこも皆無。多少の砂利が浮つく程度です。
勾配もそれほど急なところはありませんが、強いて言えばメイン会場から抜けた最初の直登坂だけが、登れない人がちらほらいるぐらいでしょう。
もし、来年も出場するのであれば(かつ路面がドライなら)Maxxisクロスマーク、Continental RaceKingあたりがよさそうですね。
我がチームはエースのエビちゃんがスターター。
1周交替でね!と約束したにも関わらず、
お約束の「あああ、ピットコーナーに入るところを見失ったよ~」で、もう1周。
しかし、そこはエビちゃん。2周目もサラリとこなして私につないでくれました。
耐久レースは1周目が一番辛い。これは定説。
というか、元来真剣にはしるのであればローラー台などでアップしていないとダメってことです。
なので、様子見をかねて75%ぐらいのペースで走行。う~んやはりキツイ。
もちろん自分は1周で交替であります。
ではでは、Calsaga Barやクロモリステム、クロモリリジッドフォークはどうだったのでしょうか?
先に結果を述べると、このコースでは十分に戦闘能力が高いことが実証できたかと思います。
・ドロップオフや、ジャンプなどがない。
・王滝のようなゲンコツ大の石が少ない。
・ほぼフラットな路面。固いウォッシュボードも距離は短い。
・耐久レースとはいえ、休みの取れる短距離勝負。長時間の振動からくる疲労は皆無。
・観客や他レーサーがわんさかいるピットレーンの間をクロモリリジッドでいく男気の表現!!
手首・肘・肩・首、これら状態の全ての関節をネコのようにしなやかにして路面からつきあげる振動をいなす自分に陶酔し、サス付きBikeの後ろにビタっと貼り付き、スキあらば登りで抜き返す瞬間にエクスタシーを感じる!!
コレぞ、フルリジッドの醍醐味と言わずしてなんという!
すいません。
熱くなり過ぎました。
話題を変えます。
「SSって結局どうよ?」
う~ん、
禅問答に近いかもしれません。正しいコタエなんかないはず。
乗る人がそれぞれに別々のコタエを持ってますもの。
あえて、メリットをあげるならば
なぜなら下りでは皆ペダリングを休めてますから。
・登り・・・これはギア比さえドンピシャならばギアードよりも速いかもしれません。
実際に最初の直登では、ギアードの方々のスピードの遅さに辟易するくらいです。
スピードを落とせないSSは全神経をトルクをかけることとスリップしないことに集中させ、鬼のようにハンドルバーを引き、アゴを引かず前を前を向いて走ります。
するとどうでしょう。エリートレベルの超速ライダーを除き、ほぼ中級レベルのライダーをぶち抜く快感が得られます。
あ、でも心臓と脚を使い切る癖がありますんで、登り切ると脚を休めなくてはいけないのがSSのツライところ。。。
速い人はココで差をつけるのでしょうね。
34×19t(1.79)という重いギア比も、本コースの50%を占める平地でケイデンスを100ぐらいにキープできる適当な値でした。
多少重いかなぁと感じましたが、それは自分の脚力不足ってことでしょう。
この点を克服するならば、日頃1.45以下のギア比で走るのも良いのですが、1.55前後の重めで練習するのも多いに有効だと想定します。
そんなこんなで、レースも終盤。
自分も5周回の役割を果たしました。
最後はエースのエビちゃん。ピットクローズの時間の都合上、なんと最後は3周回という偉業を達成してフィニッシュ!!!
111チーム中
24位でした!
我ながらあっぱれ。チームのみんなに感謝。そしてエビちゃんは特におつかれさまです。
なんとなんと、我がSSJチームは
シングルスピードでは1-2-3フィニッシュ!と
いう快挙を達成
(あ、SSはウチらだけでしたけどね。きっと)
男女混合チームも、MTBでレース初参加の女性にも関わらず、
全24チーム中、14位と16位という輝かしい戦績でフィニッシュ!
最後はSSJらしくノンアルコールビールで乾杯!!
FBの連投に「いいね!」で応援してくれた皆様。
「SSJチーム頑張れ~!」と毎周回応援してくれたコースマーシャルのスタッフの皆様。
そして、我がチームSSJの皆様と、おいしい手作りパイを作ってくれたN村さん。
皆様、どうもありがとうございました。