感動したよ!THOMSONくん
Yukiさん祝勝会の件も、王滝参戦記も、途中のままあれよあれよと1か月以上経ってしまいました。
もうBloggerなんて呼べないくらいヒドイですねぇ。自分。
時間が経ちすぎると、以前のようなモードに戻るためには暖機運転が必要かも。
というわけで、今日のお題は
THOMSON
このメーカーとも、もう付き合って10数年が経ってますが、1998年頃に買ったシートポストも未だに現役使用中です。それぐらい品質が良いってことと、飽きのこない古さをかんじさせない秀逸なデザインだってことなんだと思ってます。
では、メンテナンス開始!!!
取り出したるは、シートポスト2本
手前は軽量&セットバック形状のMasterpiece 27.2mm×350mm(2007年購入)
奥は、スタンダードなストレートのElite 27.2mm×350mm(1998年購入)
27.2mmのヘビーユーザー(現状、走れるBike4台とも27.2mmなの)である私。
SalsaやTurnerにとっかえひっかえしながら、どちらもスーパー現役選手です。
Bikeを洗浄してもなかなか手の届かない箇所がヤグラの上部分だったりするので、ちゃんと全バラしてみました。
2つとも同時にバラすことがなかったのですが、比較してみて初めて差異がいろんなところにあることに気づきました。
左がMasterpieceです。レール部分が斜めになっていたんですね。
ヤグラ下部分です。刻印の有無だけでなく、形状はかなり似てますが非なるものでした。
それは、この写真を見て明らかに!
上はスタンダード、下がMasterpieceです。
断面の処理が全く違いました。(ってもしかしたら年式の違いかもしれないけど)
Masterpieceのソレは、面取りしてあって表面がツルっとしているのに対して、スタンダードは段差があり、ブツブツした処理のまま。
次にシートポストのパイプ断面です。
こちらはスタンダード。
スタンダードとはいっても、応力のかかる前後の方向のみ厚みを増したチュービング加工です。
こちらはMasterpiece。
セットバックしているので断面の映りが見にくいですが、スタンダードに比べるとさらに余分な厚みを極限まで削ぎ落しているのがわかります。しかもパイプ下部はさらに薄く肉抜きしてます。
当然の結果ですが、ここで大きく重量に差が出てきます。
スタンダードが154gに対してMasterpieceは120g(パイプのみ)
トータル重量は
約30gの差がありました。
と、軽量(計量)ネタだけではありませんのです。
しっかりとメンテしたのはココです。
固定ボルトのワッシャーとネジ部には薄~くデュラグリスを塗っておくのです。
ネジ山に付いていればよいだけで、ごく薄くで結構。
こうすることで、締め付け時にはネジがスムーズに回転し、適正トルクを確認しやすくなりますし、不要な音鳴りも防げます。
こうして見て触っているうちにTHOMSONのつくりの良さにすっかり惚れてしまった私は、ちょっと貯まっていたポイントでTHOMSONにご褒美を賜ってみました。
2トーンカラーには好みが出てくるかもしれませんが、本体そのものの発色の良さだけでなく
フォントの淡いライトブルーが決め手になったのかもしれません。
10年近く前のステムがレストアされて、現代風になったとも言えますね。
しかし、
最後の最後に、とある1本のボルトに感激したのです。
比較しやすいように新旧を同時に装着しております。
左側は元々付属していた固定ボルトで、4mmの六角レンチを使用します。
そして右側がドレスアップキットに付属していた角の丸くなった新型ボルト!
ボルト頭の角がとれたことで、余分な引っかかりがなくなりました。
さらに、3mmの六角レンチ仕様になっているのです!!!!(ココが一番重要)
実は、10年近く前、オーバートルクで閉め過ぎてこのフタの部分を割ったことが一度ありました。
4mm→3mmにすることで、過剰なトルクをかけにくくしたことの配慮なのだと思われます。
ユーザーからの小さな声にも耳を傾け、地味な改良だけど旧ユーザーも長く大事にしてくれる姿勢に感激する一日でありました。
そんな一本のボルトの小変更が、私にTHOMSON記事を書かせてくれたのであります。
ありがとうTHOMSON
これからもTHOMSON