サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

私とSSJ (前編)

2011/5/21(土) Single Speed MTB Japan Open が終わって、早くも1週間が経とうとしてます。

実行委員メンバーの一人として自分もそろそろ振り返ろうかなと。
てか、カナリ遅すぎですね。SSJをはさんで人生5度目の引越作業があったせいということで勘弁してください。

参戦した皆さんのBlogを見ていて、ニヤついたり、爆笑したり、感動したりと様々な余韻に浸った1週間でした。
さ~て、私も私なりにSSJをもう一度噛み締めてみます。そのために当日だけの思い出だけでなく、私がSSにハマった変遷も綴らないと表現できない気がします。私にとってのSSJはこの半年の集大成のイベントでしたからね!

(ああ、この時点で長い記事になりそうな気がする~。。。)

そもそも、SSJを開催しようと一念発起したのは、いわずもがなAlt店主のKoさんですが、そのKoさんと巡り会い、いろんなトレイルを走るようになったのは一昨年の春のこと。
それから、西多摩のトレイル整備を進めながら楽しく走っているうちに仲間がどんどん増えていきました。

昨年の5月には初めてKachinasさんの29erSS仕様のVassagoに乗せてもらい、私もとうとう29erSSに開眼。昨年9月にはSalsa El Mariachiで29erSSデビューしてしまったのでした。
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そんな矢先、Alt店主は単独でSSWC@ニュージーランドにレース初体験という快挙というか、いかにもKoさんらしいレースデビュー!
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興奮冷めやらぬまま鼻息荒くレースの楽しさと感動を語る店主は、SSWCの日本版を開催しちゃえと、軽いノリでプロジェクトがスタートしていき、トレイル整備仲間や29erSSミーティング仲間を中心に6人の実行委員メンバーが発足したのでありました。

Bikeショップ経営だけでなく、西多摩周辺のトレイル整備にも精力的に活動し、Free Ride Gamesという楽しいイベントをマネッジする超強力助っ人のナカザワジムの中沢さんもアドバイザリーとして加わり、レース企画が一気に本格化していったのは10月頃だったかな。

11月には現地で試走をしてみて、おおよそのコースの下見をしましたが、まさかあんなハードなコースになるとはこの時点では想像できておりませんでした。

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協賛してくださる企業様やショップ様ともご挨拶したこの時期、果たして日本初のSSレースをどこまで認めてくれるのだろうか、スタッフは内心ハラハラドキドキもんでした。
なにしろスタッフの中には、レース運営に直接携わった者は皆無でしたからね。

でも、参戦経験豊富な元登録ライダーであったり、元Bikeショップ店員であったり、Bike代理店勤務であったりとスタッフの個性と特性を活かしながらも、12月1日には公式サイトを立ち上げ、数々のミーティングを繰り返し、こんな進捗でいいのかなと思いながら年を越しました。

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年があけると、1月中にプレイベントを2回も開催しちゃいました。
プレイベントって、中沢さんのアイディアだったんですが、こんなイベントって他のレースではやっていないよな~。スタッフもノリノリですごーーく楽しんでしまったんですよ。
アウトドア野郎な私は、トン汁に加えスモークベーコンやスムークチーズも振る舞ってしまうほど(やり過ぎか?)

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実際にはこのイベントがあったおかげで、エリートライダーや協賛者さまと直接会話できたりして、楽しさの予行練習みたいなものができたのがよかったですね。

(おおっと、そんな慌ただしい2011のスタートでしたが、私、サクっと1/21に入籍しておりました。)

2月に入ると、とうとうスポーツエントリーによる申込がスタート!
初日から沢山のエントリーがやってきて、ドキドキ感も増幅倍増。

あのプロライダーたちも!
あのオリンピック元代表も!
え~、海外からも熱い声が聞こえてくるよ~!

もう、後には引けない。やるしかない。やるからにはHappyなイベントにしていきたい気持ちで一杯でした。

2月以降はプレイベントを終えて少し落ち着いたこともあり、自分のBike整備とトレイルライドに集中。
あくまでSSJコースを走る前提で、SSJ仕様のセットアップに明け暮れてましたね。

3月にも再度SPFを試走しました。
熊の背の急坂、フリフリ横の急坂にも何度も挑戦したのもこの頃です。
泥が詰まるコンディションでしたので、本番はドライになって欲しいなと願うばかりでしたね。
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4月に入り、再度SPFを試走
今や伝説ともいえる日本初のノンアルコールビールショートカットのレイアウトが決まったのもこの時でした。
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SPFスタッフ、とりわけB.C.ポーターの河内さんには、最後の最後までコース設営にはお世話になりました。スタッフも結束を高め、微細に渡って準備を進めて行きました。

そして、5月に突入!
個人的な集まりで再度SPFに集合し、実行委員スタッフのh-abcoさんやSSJ本番にビール男に仮装したYMG_Tさん家族と初対面しソトランチを堪能しました。SSJ本番開催までのつかの間の楽しいイベントでしたが、気づかぬ間にSPFそのものの良さをしっかり味わっていたんだと思います。

基本的に土日を休めない私ですが、私の代役をピンチヒッターに引き継ぎしたり、開催の3日前の水曜には新居への引越を開始したりと大変バタバタな直前1週間となりました。
緊張したり考え事が続いたせいか、あごの関節が痛くなる顎関節症の症状がでてきてしまいました。ようやく今日になって診てもらったのですが、「考えすぎて力強く噛み過ぎ」って診断されちゃいました。(私って、繊細で小心ものなの?)



そんなこんなで大会前夜になってしまいました!

前日入りしているやや緊張気味のKoさんから、準備物の漏れがないか連絡が飛んできます。
スタッフ間にも緊張が走ります。ともに準備して助け合った仲ですからね。
今までの打合せで漏れていた事もあるかもしれませんが、後は実行するのみ。
1時間ほどの仮眠をすませ、ステップワゴンに荷物を満載し、身重な妻も車に乗せて、SPFに向かいました。

現地に着くと、待ち合わせしていたタリさん(最も旧いMTB仲間であり、今回急遽ボランティアスタッフで手伝ってくれた友人。多謝!)は既に到着済み。

さあ、私のテンパった一日がスタートです。

今まで、数百回の会社説明会、7回の結婚式の二次会の司会経験のある私。
今日の主な仕事はSSJという華々しいレースを実況するMCです。
こんなにもOPENで、自由で、楽しい司会は初めてです。
過去に自分自身が参戦した時の数々のMCを見てきたわけですが、どんなMCがいいのか、この時点で頭の中は、カラッポ状態。えーーい、もうなるようになれってんだ!

(もっと当日の流れを頭の中でシュミレーションすべきだったと猛省しながら)
とうとうSSJの開会式が始まりました。

大勢の人の前で緊張はしますけどね。
これから走るぞ!っていう意気込みをビシバシ感じたり、大胆すぎる仮装ライダーたちの笑顔を見ているうちに、自分も楽しみながら口を動かしていたように思えます。
とにかく、あの場所に皆で一緒にい居られることが幸せのSS天国でした。
ブログを通じて知り合えた人たちとの初対面も二重のヨロコビ!

ハンサム判治さんによるホラ貝の荘厳な音、そしてホラ貝以上にでかい声量の男気あふれる号砲でファンクラスがスタート!!!!
心拍数とは別モノの興奮指数が最大級。(もう、チビってもいいとさえ思ったくらい)

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やった!
スタートしちゃったよ!!
手作りで進めてきた大会が本当にスタートだ!!
みんな、頑張れ~! そして燃えろ~! とにかく楽しんでちょーだいー!

楽しすぎる仮装を眺めながら、全てのライダーたちがスタートラインを越えて、最初の長い舗装路に消えていくと、実際には見えないけどライダーたちがどんな所を走っているのか想像してみたりしました。

のっけから長い登りの舗装路だけど、SSで後悔している人いるかな?

悔しいけど自分は登れなかった熊の背の急坂はどうだったのかな?

あの急坂の後は、プッシュ&プルでオイシイ思いをしているのかな?

ウェーブラインを通過する頃には、心臓バクバクになってないかな?

Gサイトに戻ってきて、一度応援ギャラリーを通過し、さらにつづら折れの登りを行くコース。
本当によく出来てます。だって見ている人たちにとってもオモシロイんですもん。
前日まで草刈りしてくれたコース整備担当スタッフのおかげです。

ああ、(ノンアルコール)ビールショートカットではどんなドラマが生まれているんだろう?
実況していてその部分が一番気になっていたりしましたね。
みんなの苦しい笑顔が見たかったな~!


仮装でも速い人、
仮装で笑い取りすぎた人、
仮装で真の夫婦愛をお披露目したポンキッキな人々、

まさかまさかのBMX、
マジ重いっしょ?のLTB、
マジで暑すぎよねの厳冬仕様な獣、

シャア専用? AKB? アメカジなローライダー? アバター? 馬? パンダ? ビール瓶? サラリーマンスーツ? 巨体なバニーちゃん? 

このレースは常軌を逸してますよ。
楽しすぎますってば。

そんなファンクラスが、それぞれのドラマをつくりながら、にぎやかに終了していきました。

(やっぱり記事が長くなってしまったので、ここらで区切って前編終了。次号は選手権クラス~翌日やまめ受講の予定)