サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

ビンディングペダル考察 測定編 【CB追記】

このタイトルで考察を続けてましたが、ふとBlog仲間のpandaさんのコトバが気になっていたので、手元にあるBikeとペダルを使って観察しておりました。

その気になったコトバというのは、

「クランクブラザース(=CB)はリリースの角度がいまいち不安定」ということ。

私が使用していた時には、ほとんど気づかなかったのですが、長く使われた方だからこそ微妙な差がわかるというものでしょう。

ちなみに、リリースする時に脚をひねる力に差があるのかなと思い、こんなことから始めてみました。

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(この写真だと、0.74kgの力で引っ張っています)

ビンディングペダルにきちんとはまった状態のシューズのかかとの位置にデジタル秤をひっかけて測定しちゃいました。
当然、バラツキはありますが、数回のテストでおよそ0.1~2kg単位の誤差で測定できました。

CBは平均2.5kgくらいでした。
4面で踏める構造なのですが、前後の爪のうちペダルが止まる位置によって前が稼動するのか後ろが稼動するのかが決まります。
そこで、両方のパターンを試してみると、引っ張る力はあまり大差がないんです。
なので、ひねる力は爪の位置が変わっても一緒としましょう。

ちなみに、SHIMANO M985で固定力最強にすると6kg以上の数値でした。この強さだとイン&アウトも非常に力がかかって危険です。
私は最弱から13ノッチ回して中間くらいの4.7kgの固定力がベストという結果でした。
(※訂正 前回の表では、9段階と表してましたが、23ノッチの調整幅がありました。)

そこで、裏返しにして、ツイストするシューズと、稼動する爪の位置関係を観察!

イメージ 2

上の写真は、稼動爪が前の時にハマった場合です。
シューズをゆっくりひねって外れる瞬間まで動かしております。


次に稼動爪が後ろの場合です。
イメージ 3

さて、何が違うでしょうか?

実は、固定側の爪は、横幅が長いので、シューズをひねるとソールのスバイクのゴム部分内側に爪部分が接触するのでした。
このため、前者と比べてリリース角度が若干浅くなります。

ちなみに、このシューズのクリート位置は少し外側に寄ってます。
当時は、Qファクターを小さくしてみたくってこの位置にしたのですが、
これも、さきほどの現象を発生させる原因なのかもしれません。
イメージ 4

もしかするとクリートをセンターに持っていけば、上のような干渉は少しは防げるかもしれません。



さて、結論めいたことを言わせて頂ければ、

CB Eggbeaterは、

・とにかく泥はけが良いので、泥、土の中で使う状況(シクロとか)に最適。
・とことん軽量化したいピュアクロカンレーサー向け。
・あまり頻繁にステップイン、リリースを繰り返さないXCや耐久レースにもGood
・レース機材と割り切って、合わせるシューズもソールの固いレース用を使って剛性確保できる。
・固定力が弱いので、がっつり固定されている感触が苦手な人にも最適。
・ステップインがウマくできない時でも焦らずに、再度はめるコツを習得できてる人

ということで、自分のような里山系シューズ使用でステップイン&リリースの多めなライダー向けではないような気がしてきました。
(すいません、CBを悪くみているのではなく、向き不向きがあると言いたいだけです)


また、ご意見やアドバイスなどがありましたら、教えて頂けるとうれしいです。
自分の見地を広げていくためにも、また機会があったらいろんな考察をしてみます。