サルサ野郎は考えた

Bike(ジテンシャ)のコトばっかり。主にMTBとグラベルとバイクパッキングね

MTBerからみたロードバイクのオイシイこと(本編)

前回の記事で、「予告編」となってしまったので、とうとう本編をば。

なぜに、こんなことを書きたくなったかというと、
このサルサ野郎Blogのタイトルとなっている「29erから始めましょう」という意味合いと合致しているからです。
これは、29erから乗り始めるということではなく、既存の考え方から一歩踏み出して自分を変えることで新しいBikeライフを楽しもうってこと。
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1987年頃(高校生)からロードバイクに興味を持って乗り始め、1992年ごろからMTBに切り替えてしまった私。そんな私が再びロードバイクに乗り始めて感じたことを綴ってみたいと思います。
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ロードバイクのオイシイ・楽しい部分というのは、MTBerに比べて圧倒的多数であるロードバイクファンによって語り継がれていることでしょう。
そういった周知の事実はちょっと忘れてもらって(笑)、MTBばかり乗ってきた人間がヒョイとロードバイクを乗ると、「ココが違う・ココが楽しい」というのをあげてみたいと思います。その中にはローディーにとっては至極当然なものに思えたとしても、MTBerにとってはとっても新鮮な発見だったりすることも多々あるんです。

ただし、あくまでも主観だし、私の乗る環境、経験、スキル、体力、住んでいる地域性のようなことが相互的に関係しているかもしれませぬので、万人が納得するものではないことでご容赦を!

1. ペダリングが上達するぞ!

いきなり、コアな内容にツッコむかもしれませんが、
マジネタから。
そもそも(私の場合)MTBでは平地を高速な巡行スピードで走ったりしませんので、80~100rpmあたりのケイデンスを数分、数十分も維持するなんて滅多にやらないです。
ここ数年、SSMTBで里山程度の低山の上り下りを中心に楽しんでいた自分にとって、ペダリングが「上から押す」とか、「トラクション抜けしないための荷重コントロール」することを意識した走りが多かったです。

平坦な砂利道や舗装路などを突っ走るグラベルロードバイクに乗り始めてから、25~30km/hあたりの一定速度で維持することが当たり前となってきました。
すると、乗車姿勢はもちろん、「足を回す」ペダリングがだんだんと身についてきました。決して「引き足」を多用するのではなく、1回転のペダリングの中で、トルクをかける範囲をできるだけ長くするのです。「前→下→抜く」の繰り返しに、だんだんとその境目を滑らかにする感じですかね。
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2. 風を味方に(時には敵に)

季節や方角、その日の天候によって変わる風の向き・強さ
MTBだと、ふきっさらしの尾根以外は、基本的に山の木々に遮られて風の力をモロに浴びることは少ないのですが、ロードの場合、とくに川岸のサイクリングロードでは、大いに風の影響を受けます。

それが楽しいの南野(陽子)って!
追い風の中で漂う浮遊感は、平均スピードが5~10km/hも違ってきます。
まるで、ドミフォン競技やってるみたい(ってやったことないけど)
たまに、追い風がとんでもなく強い時は、追い風参考の最高速度記録を樹立したくなるような無邪気な冒険心が湧いてきたり!

ま、もちろん反対の向かい風も多いにあります。むしろこっちの方が多いような。
そんな時は、秘策もあるんですよ。(後述します)

3. 手信号、上達します

イカー特有の手信号、私もいくつか体得していたものもありましたが、
ロード(系)バイクに乗るようになって、さらに増えた気がします。

「スピードダウン」「止まるよ」「→によれ」「←によれ」「追い抜いて」「障害物あるから注意」「路面荒れてるよ」
などなど、ググれば画像はいくらでも出てきますね。
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ローディーにとっては一般的な共通言語なんですが、どうしてMTBerはあまりやらないのか?

MTBは車間を開けることが多いから、視界の確認は自己責任
・そもそも、大人数では走ることが少ない。
なんといっても、ガレた道で片手をハンドルから離すのは無理!

その代わり、緊急時には大声で伝達することもありますが、それでも風を切る音や、チェーンの暴れる音などで、確実な意思疎通は難しいものです。

たとえ、後ろから知らないローディーがピタっと付いてきたとしても、躊躇なく信号を送るのがマナーなように思えます。
知らないより、覚えた方が断然有効な手信号。
街中でもきちんとできる人は、たとえスピードが遅くてもジェントルメンに見えます!!

4. 縦一列で進む一体感と責任感

もうローディーの常識的スタイルのライドスタイル。
いや、誤解を恐れずに言えば、複数で走る時はこのスタイルしかありえません。

MTBでも、シングルトラックは縦一列に走るのが基本ですが、
ローディーは、もっと車間を詰めることができ、MTBほど大きくない走行音なので、会話することだって可能。トレーニングであっても、ツーリングであっても集団の持つ一体感はソロで走ることがメインなMTBerにとっては、熱い友情さえ芽生えます。

また、言わずもがなの理由ですが、2番走者以降は空気抵抗を軽減できるので体力の温存にも有効。これが向かい風の時にも集団が全体として一定のスピードを維持できる要因でもあります。

さて、一般論が続いてしまいました。
MTBerはここで、責任感も学ぶことになります。
常に他人様に先頭をキープしてもらい、自分は後側でロスの少ないポジションに甘んじていると、なんだか走らされている感もいなめない。たまには先頭にたって、他人の足を休めることだって挑戦するべき時がくるのです。
結果として、ソロで走るよりも集団で走るほうがスピードもモチベーションも維持できたりします。

5. 長距離移動が楽ってことは、楽しみも増える

決してMTBが長距離移動できないとか言ってません。あくまで効率的に楽ってことですから。
私の場合、まだ、都心部一級河川岸のサイクリングロードが中心ですが、MTBに比べて楽しく遊べるという意味での移動距離が最大3倍長くなりました。

今の体力でいうと、MTBなら里山を30kmも走ったらかなりお腹いっぱい。
ところが、ローディーだと100km近く走っても同じくらいの疲労度&達成感。

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川岸はサイクリングロードだけじゃありません。大きな橋を渡るのも気分転換になったり。


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午前7時、涼しいそよ風が吹く海辺のサイクリングロードは、10年前にソロライドしたサンフランシコを思い出しました。


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埼玉県川口駅から出発して、東京湾にかかるゲートブリッジを見た時のバンザイ!


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数キロ走れば、街中のおしゃれなカフェにも立ち寄ることのできる気軽さ。
この日は、朝6時半スタート。適所でたっぷりの休憩をとって体も心も癒されたのに12時にはライド終了。50km強の行程ですが、見たもの、食べたもののお得感で100%満たされた気分でした。


MTBだって、同じことはできます。
でも違います。
乗ればわかりますが、圧倒的スピード感を容易に維持できるのはロードバイクならでは。

MTBにはMTBにしかできない悪路の走破を楽しめればいいわけで、どっちも楽しいゾーンを見定めれば美味しいわけであります。

最後に声を大にして言いたい
MTBも楽しい。ロードも楽しい。交互に乗れば別々の楽しさが見えて来るね!」

以上、ちょっと駄文なロードバイク考察でした。





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